新しい運転モードが悩ましいふとんクリーナー。レイコップ「RS2」

レイコップ「RS2」

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2013年に発売され、スタンダードモデルとされる「RS」に対し、ニュースタンダードモデルとされるのが、2015年発売のこの「RS2」です。

レイコップの製品ラインアップの中で最新のモデルとなります(2016年1月時点)。後ろに「2」が付いている製品名からしても「RS」の後継モデルということで間違いなさそうです。

無いよりは良いかな、、、新機能「ふとんケアコントロール」

この「RS2」のキャッチコピーは、

「えらべるケアで、やさしくキレイに」

となっています。

「えらべるケア」とは、おそらく、いや間違いなく、この「RS2」に新しく搭載された「ふとんケアコントロール」という新機能のことです。

掃除するふとんの種類(敷き布団/掛けふとん/羽毛ふとん)に合わせて、吸引力やたたき機能のパワーを調整してくれるというのです。ただ、自動で切り替えてくれるわけではなく、使う人がスイッチで選択する必要があります。

運転モードの選択肢が増えることは、もちろん悪いことではありません。

しかし「敷ふとん」はともかく、「羽毛ふとん」と「掛けふとん」まで分ける必要があったのでしょうか?

というか、そんなに微妙な運転調整が出来るのでしょうか?

おそらく、より繊細な取り扱いが必要な「羽毛ふとん」が最も弱い運転モードで、「掛けふとん」→「敷ふとん」とパワーが上がっていくのだと思われますが、「羽毛ふとん」の中には毛布やタオルケットも含まれ、「掛けふとん」には枕も含まれるようです。

羽毛ふとん=タオルケット?
掛けふとん=枕?

これは微妙です。

それぞれの運転モードでのパワー設定が不明ということも微妙ですが、汚れや許容範囲の個人差はもちろん、使っている寝具の素材によってもかなり条件が異なってきそうです。

実際、メーカーも最終的には「寝具や生地の種類などに合わせて、使いやすいモードに切り替えてください」とすっかり他人事扱いして来ます。

それぞれのモードによって、バランスを最適に設計しています!

と言っておいて「そりゃないよ」という気分にもなりますが、まあそのくらいはアバウトに行きましょうというノリなのでしょう。たぶん。

地味にポイントかも。コードを収納できる!

ふとんを清掃するための基本的な機能については、大きな変更はありません。

紫外線で除菌し、振動パッドでふとんをたたき、吸引する、というステップです。

ノーマルモデルの「RS」と比べると、この「RS2」は吸い込み口の幅が15cm→20cmへと拡大しています。わずかですが、これは効率UPにつながりそうです。

ただ気になるのは、この「RS2」の消費電力が「RS」の350W→300Wへと大きく減少していることです。

「RS2」は「RS」に比べ、本体サイズもアップ、重量もアップ、UVランプも8W→11Wへアップしています。

しかし、消費電量は350W→300Wへと減少。

、、、。

消費電力が減るということは、電気代を考えれば嬉しいことではありますが、まさか、その分吸引力が落ちているのでは?!という疑惑にもつながります。そして実際、吸込仕事率は落ちているようですが、メーカーいわく「最適なバランス」を保っているのだそうです。

、、、。

「最適なバランス」って、「RS」とどう違うの?

と聞いてみたい気もしてきますが、「ハウスダスト除去率」は「RS」も「RS2」も「3分間で90%以上」という同じ結果となっているので、それほど大差ありません、という理解で良いのだと思います。メーカーによると、ですが。

また地味ですが、電源コードを一般的な掃除機と同様にボタン一つで本体内に収納できるという改善もなされています。

これまでは、そうじゃなかったんだ!

と思ってしまったりもしますが、コードは約3.8メートルあるそうなので、これは収納できた方がグッドでしょう。

これはレイコップシリーズでは「RS2」唯一の機能で、プレミアムモデルの「RP」も含めて他のモデルはコードを本体内に収納することは出来ないようです。

ちなみに他のメーカーのふとん掃除機でもコード収納型は珍しいようなので、電源コードの収納にもこだわりたい完璧主義な方にとっては、ひょっとすると大きなポイントとなりうるのかもしれません。

お手入れについても「RS」から大きな変更はありません。

ダストボックスごと水洗いできるので、周囲に汚れが飛び散らないようになっているのは良いところでしょう。新たな機能として、フィルターの汚れ具合をセンサーで検知してくれるようになっているのも便利そうです。

まとめ

この「RS2」は、従来モデル「RS」から劇的とはいえないものの、一応進化しているとは言えそうです。

おそらく強力とはいえない吸引力が非公表だったり、レイコップ製品の根幹を成すUVランプの効果については賛否両論あったりして、微妙な扱いをされることも多い製品ですが、ふとん掃除機のパイオニアという立場はいまだに健在と言えそうです。

ただ、前モデルにあたる「RS」も現時点では廃盤にも製造中止ともなっておらず、購入することも可能です。部品の調達や工場の稼働のことを考えても、「RS2」に絞った方が良いと思うのですが、それは完全に余計なお世話でしょう。