シャープのコードレスサイクロン掃除機「フリード2」です。
「より軽く、より自由に」
というキャッチコピーがついています。
これは当然、前モデルとなる初代フリード(EC-SX200)と比べて、という話だと思われます。
この「フリード2」には2モデルあり、「EC-SX310」が上位モデル、「EC-SX210」が下位モデルとなります。
シャープ EC-SX310
ゴールド系↓
シャープ スティック&ハンディクリーナー FREED2(フリード2) EC-SX310-Nゴールド系
レッド系↓
シャープ スティック&ハンディクリーナー FREED2(フリード2) EC-SX310-Rレッド系
苦心がにじみ出ている軽量化
「より軽く」なったというこの「フリード2」、確かに標準重量は初代フリードの2.2kg→2.1kgへと100g減っています。
100g?
たったそれだけ?
と考えるのは早計です。
なんと、この「フリード2」では重心の調整がされていて、操作するときの持ち手にかかる重さが減っているのだそうです。持ち手にかかる重さで比べてみると、
初代フリード(EC-SX200)→約1.82kg
フリード2(EC-SX310)→約1.08kg
その差、74g!
やっぱり「それだけ?」感はぬぐえなかったりするのですが、 なにしろ総重量が2Kgそこそこの製品です。100gとなると総重量の5%にもなります。さきほどの持ち手にかかる重さで比べれば、なんと40%もの重量削減となります。この絶妙な重心設定は「マジックバランス」だとされています。「%」で表してみるあたり、メーカーの苦心がにじみ出ている感じがします。
初代を圧倒する改良の連発
もともと初代フリードもなかなか使い勝手の良さそうな感じの製品でしたが、この「フリード2」も基本的には初代フリードの機能を受け継いでいます。
ヘッドには自走アシストがあり、から拭き効果も見込めます。床面検知センサーもあって、床の種類に応じて自動でパワーを調整してくれる上に、アイドリングストップ機能まで付いています。
さらに、この「フリード2(EC-SX310)」はそれだけではありません。
初代フリードの大きな特徴だった充電時間80分はそのままに、稼働時間が最長20分→30分まで伸びています。さらにヘッドの自走アシストのパワーは初代フリードの4倍にもなるのだそうです。
おまけにヘッドは水洗いが出来るように改良されているので、もともと水洗いOKだったダストボックスと合わせ、気合さえ入れれば相当清潔な状態で使い続けることが出来るようになっています。
そして何よりも、掃除機として核となるモーターにも改良が加えられ、吸引風量が初代フリードより30%も向上しているというのです。
、、、。
この「フリード2(EC-SX310)」では、機能的な向上がたくさんあって、もしかすると「マジックバランス」よりも、これらの機能的な向上の方が大きいのではないだろうかという気もして来てしまいます。
シャープ EC-SX210
ブルー系↓
SHARP FREED2 コードレスサイクロンクリーナー ブルー系 EC-SX210-A
ピンク系↓
SHARP FREED2 コードレスサイクロンクリーナー ピンク系 EC-SX210-P
「フリード2」の下位モデルとなるのが、この「EC-SX210」です。
基本的な性能自体は上位モデル「EC-SX310」と大きく変わるわけではありません。
ただ、ヘッドのから拭き効果はあるものの、上位モデルにはさらに「床みがき」の効果まであったのが無くなっています。また、ヘッドの水洗いも出来なくなっています。
さらにヘッドの自走アシストも初代フリードと同じアシストで、上位モデル「EC-SX310」のように4倍強力ということはありません。
また、上位モデル「EC-SX310」は排気を弱めて排出する機能がありましたが、それも無くなっているようです。
さらに、ふとん掃除も出来る「2WAYベンリヘッド」が付属してきません。
はっきり言って、明らかに上位モデルとは差があるわけですが、それが下位モデルの宿命です。
それでも、この「EC-SX210」を初代フリードと比べてみると、特に劣っているところは無いのです。80分充電で最長30分使用が可能ですし、吸引風量も30%向上しています。そして「マジックバランス」はこの「EC-SX210」でも保たれています。
そして、上位モデル「EC-SX310」との価格差が約15,000円(2015年11月時点)あるのです。これはなかなか簡単には無視出来ない差です。
まとめ
この「フリード2」は初代フリードと比べると大幅に進歩しているところが多く、現在もシャープの掃除機ラインアップに初代フリードも並んでいるとはいえ、正直言って初代フリードではこの「フリード2」に太刀打ちすることは難しいでしょう。
たった1年でこれほど機能的に向上してしまうと、むしろ初代フリードが大したことなかったんじゃないの?という疑念すら浮かんでしまいそうですが、ともかくより優れた製品となることは良いことに違いありません。
サイクロン機能はチリ落とし型なので、決して抜群に優れているわけではありませんが、充電時間の短さ、水洗いしてお手入れも出来るところなど、使い勝手も含めたトータルの性能はなかなか優れている製品と言えるのではないでしょうか。上位モデルと下位モデルの選択が悩ましいところかもしれません。
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