国内屈指=世界屈指の炊飯器メーカー、象印が手掛ける炊飯器の最上位モデルとなります。
5.5合炊きモデルの「NW-LA10」
黒漆(BZ)↓
象印 圧力IH炊飯ジャー(5.5合炊き) 黒漆 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-LA10-BZ
雪白(WZ)↓
象印 圧力IH炊飯ジャー(5.5合炊き) 雪白 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-LA10-WZ
1升炊きモデルの「NW-LA18」
黒漆(BZ)↓
象印 圧力IH炊飯ジャー(1升炊き) 黒漆 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-LA18-BZ
雪白(WZ)↓
象印 圧力IH炊飯ジャー(1升炊き) 雪白 ZOJIRUSHI 炎舞炊き NW-LA18-WZ
象印の上位シリーズは「炎舞炊き」という、内釜の中に激しい対流を起こす加熱方法をウリとしています。激しい対流が起こると、お米の炊きムラが無くなり、ふっくらと炊き上がるのだそうです。
まあ、内釜の中に激しい対流を起こすということについては、他のメーカーの炊飯器でも取り組まれていて、別に象印独自の狙いではないのですが、この「NW-LA10(とNW-LA18)」は、その本気度が実に分かりやすいことになっています。
なにしろ、対流を起こすための底ヒーターが6個もあるというのです。
家庭向けの電源でまかなうことの出来るトータルの消費電力に制限がある以上、単純にヒーターの数を増えせば良いという話でもないわけですが、この「NW-LA10(とNW-LA18)」は、円を描くように並んでいる6つのヒーターを対角線上の2つのヒーターごとに3ブロックで分け、それぞれを独立させて加熱するという独自方式を採用しています。
底ヒーターを分割したうえで独立制御するこの方法は「ローテーションIH構造」というらしく、昨年モデル「NW-KB10(とNW-KB18)」でも採用されていましたが、昨年モデルでは単純に底ヒーターを3つに分割していたのに対し、この「NW-LA10(とNW-LA18)」は、さらに細かくヒーターを分割したということになります。
全体としての火力は変わらなくても、加熱される場所が細かく分割されたことで、釜の中に起こる対流も複雑なものとなることは、何となく想像出来る話ではあります。
実際、炊き上がりを比べると、この「NW-LA10(とNW-LA18)」の方が、昨年モデル「NW-KB10(とNW-KB18)」よりも、対流によってしっかりとお米をかき混ぜていることがホームページでも写真によって示されています。
また、従来のモデルとの比較で言うと、これまで象印の上位シリーズの炊飯器で標準装備されて来た「うるおい二重内ぶた」が廃止されています。
「うるおい二重内ぶた」は、文字通り、内ぶたの内側に取り付けることで、内ぶたを二重構造にして、不要な蒸気は排出しつつ、旨みの元となる「おねば」は釜の中に留めるという役割を担っていました。保温時には、釜内の水分を逃げにくくして、ご飯をふっくらとした状態で保つという効果もあるとされています。
象印の炊飯器の長所ともされていた「うるおい二重内ぶた」の廃止は驚きではありますが、当然ながら、この「NW-LA10(とNW-LA18)」の「内ぶた」は従来のものとは異なっているので、「うるおい二重内ぶた」的な効果を、1枚の「内ぶた」に持たせることにある程度成功したということなのかもしれません。
そして、「うるおい二重内ぶた」を廃止したことで、毎日のお手入れが必要なパーツが、「内釜」と「内ぶた」の2点だけでOKという、圧力IH炊飯器としては、かなりお手軽感のある仕様となっています。まあ「うるおい二重内ぶた」も、それほどお手入れに手間のかかるパーツではなかったのですが、「内釜」と「内ぶた」の2点だけという分かりやすさに比べると、お手入れ簡単アピールの度合いに差が出てしまうということなのでしょう。
加熱方法の変化によって内釜の中に起こる対流がより複雑になったということと、「うるおい二重内ぶた」が廃止されたということを除けば、この「NW-LA10(とNW-LA18)」は、昨年モデル「NW-KB10(とNW-KB18)」と同じ仕様と機能をほぼ引き継いでいます。
複雑でハイテクな加熱を行う「炎舞炊き」を活かす内釜として、鉄をアルミとステンレスに組み込んだ、こちらも複雑構造となっている「豪炎かまど釜」が引き続き採用され、炊き上がったご飯の「かたさ」と「粘り」の感想を入力することで、最大121通りの食感に調整してくれる「わが家炊き」メニューや、水分の蒸発を抑えつつ、センサーで温度をコントロールすることで40時間までご飯をおいしく保温してくれる「極め保温」など、メインの機能についての変更はありません。
なにしろ1.0~1.3気圧まで、0.05気圧ごとに制御するという高性能な圧力IH炊飯器です。加熱方法が変わったといっても、昨年モデルが炊き上げたご飯と、この「NW-LA10(とNW-LA18)」が炊き上げたご飯の違いを指摘できる高感度な舌を持つ人は、かなりの少数派だと思われますが、高度な炊飯機能とお手軽なお手入れ方法を高レベルで実現している、さすがの最上位モデルであることは間違いないでしょう。
■NW-LA10のスペック
発売 | 2020年6月 |
炊飯容量 | 5.5合(0.09~1.0L) |
サイズ | 幅275×奥行350×高さ235mm |
重さ | 約8.5kg |
消費電力 | 1240W |
消費電力量(エコ炊飯時) | 154Wh |
消費電力量(保温時) | 16.4Wh |
内釜 | 豪炎かまど釜 |
炊飯時間(白米ふつう) | 約51~57分 |
■NW-LA18のスペック
発売 | 2020年6月 |
炊飯容量 | 1升(0.18~1.8L) |
サイズ | 幅310×奥行375×高さ265mm |
重さ | 約10kg |
消費電力 | 1370W |
消費電力量(エコ炊飯時) | 184Wh |
消費電力量(保温時) | 21.8Wh |
内釜 | 豪炎かまど釜 |
炊飯時間(白米ふつう) | 約52~58分 |
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