象印 極め羽釜NP-WT10
この国が生んだ「特別仕様の羽釜です」
ドーン!
いやいや、これを生み出したのは「この国」じゃなくて「象印マホービン」ですよね?
と突っ込みたくなるようなキャッチコピーが付けられていますが、この大仰なキャッチコピーには理由があるのです。
象印 圧力IH炊飯器 南部鉄器極め羽釜 NP-WT10-BZ プライムブラック
キャッチコピーが大げさな理由
この「NP-WT10」はただの炊飯器ではありません。
内釜に使用されているのは泣く子も黙る伝統工芸品「南部鉄器」の内鍋なのです!
「南部鉄器」の名に恥じぬよう、1つ1つの内鍋に型を作り、1つ1つ削り出していくという、量産が必要な工業製品としては、ちょっと信じられないほどの手間がかかっているのです。
最高過ぎて進化出来ない?
もちろん、この「NP-WT10」が優れているのは、内釜が伝統工芸品ということだけではありません。
羽釜の飛び出している羽の部分を支えつつ加熱することで、本体と内釜が密着した状態で加熱することが出来るうえ、羽から下の部分が密閉されることで蓄熱効果も得られるようです。これにより火力を効率良く内釜に伝えることが出来るのだそうです。
また、内釜の内部や内ブタに特殊なコーティングを施してあることで、お米に水が浸透しやすくなっており、炊きあがったあとのごはんの旨みと甘みがアップするのだそうです。
1〜1.3気圧での圧力調整、複数のセンサーによる加熱調整により、様々な食感のご飯を炊くことが出来る上、炊きあがりのご飯の感想を入力することで、お好みのご飯に近づけていくことが出来たりするなど、ハイテク機能も満載です。
また、40時間保温しても、ご飯がおいしいままなのだそうです(メーカー談)。
この「NP-WT10」は「象印史上、最高峰のおいしさ」を追求している、と言われても納得の高機能製品だということは間違いありません。
、、、しかし。
この「NP-WT10」は2013年発売の「NP-WS10」とほとんど性能が変わりません。
羽釜を支えて加熱する構造も、特殊なコーティングも、ハイテク機能も旧モデルから大きな変更はないのです。微妙に消費電力が違っていたりしますが、年間消費電力量は同じだったりするので、本当に微小な差です。
ひょっとすると、ここから大きな変化をするのは難しいほどの完成度に達してしまっているのではないでしょうか?
確かに何か大きな変更をしてしまうと、内釜の南部鉄器作りからやり直さなければならなくなったりして、ものすごく大変なことになってしまいそうです。
今のままでも十分おいしいお米が炊けるというのに、これ以上何を変える必要があるのか?
いっそのこと伝統工芸電化製品として、これから一切変化せずに伝統を守り続けるという手段もあるのかもしれません。
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