東芝のコンパクトタイプの除湿乾燥機です。
上位のシリーズに「RAD-CS100X」、「RAD-CS80X」があります。
この「RAD-S63」には、上位シリーズにある「ダブルウイングルーバー」が搭載されていないので、上位シリーズのように5つのパターンでの多彩な送風は出来ません。しかし、それでも「上」、「前」、「広角スイング」と普通に使いそうな送風パターンは備えています。
温度・湿度の定番センサーも搭載していて、それらを使った自動おまかせ運転も可能です。
内部ドライ乾燥機能もあり、2kg衣類乾燥時の目安電気代は約11円と比較的効率が良い製品となっています。
ただ。
基本的な機能は備えているものの、上位シリーズと同じくこの「RAD-S63」は、根本的に衣類を素早く乾燥させることは苦手です。
2kg衣類の目安乾燥時間は約135分/130分(50/60Hz)となっています。
最速衣類乾燥機、パナソニック「F-YHKX120」の約43分という乾燥時間と比べると、いかにも見劣りしてしまいます。
もちろん、パナソニック「F-YHKX120」で急いで乾かした時の消費電力は大きくなるのですが、急ぐのか、急がないのか、を使う側が選択出来るというのは大きな違いです。
まあ、この「RAD-S63」も「エコモード」を選択することは可能なのですが、「エコモード」にすると、ただでさえ時間が掛かる乾燥時間が、2kg相当衣類で135分→225分(50Hz)と1時間半も伸びる上、節約出来る電気量はわずかに30Whしかありません。電気代に換算すると0.8円です。
これでは実質選択する意味があまり無さそうです。
室内干しはするけど、特に急いで乾かせる必要は無い。
というのんびり志向の人限定であれば、衣類乾燥アシストマシンとして、ほどほどに活躍してくれそうな感じはします。使わないよりは使った方が、早く衣類が乾燥することは間違いないでしょう。
コメント