心地よくて、健康的な風を生み出してくれるという「ネイチャーウイング」を搭載したシャープの扇風機のナンバー2モデルです。
シャープ プラズマクラスター扇風機 ハイポジョンタイプ リモコン付き ホワイト PJ-G3DS-W
最上位モデル「PJ-G3DG」に搭載されている羽根は「ハイブリッド・ネイチャーウイング」、しかし、この「PJ-G3DS」に搭載されている羽根はただの「ネイチャーウイング」です。
この違いは何なのでしょうか?
もちろん「ハイブリッド」なのか、そうではないのかの違いということになります。
「ハイブリッド・ネイチャーウイング」は「アサギマダラ」と「アゲハ蝶」という2種類の蝶の羽根の働きを組み合わせて作られているのに対し、「ネイチャーウイング」は「アサギマダラ」1種のみの羽根をもとにして作られているのです。
これにより「ハイブリッド・ネイチャーウイング」は7枚羽根でも21枚羽根相当のなめらかな風を送り出すとされるのに対し、「ネイチャーウイング」は7枚羽根で14枚羽根相当の風を生み出すとされています。
14枚羽根でも十分じゃないか、という意見もありそうですが、要するに風のなめらかさに違いが出るようです。こればかりは直接風に当たってみないと分からないところがありますが、仕様上でもこの2つのモデルの違いは表れています。
「ハイブリッド・ネイチャーウイング」を搭載する「PJ-G3DG」の風量は最大58㎥/分、そして風速は最高128m/分となっています。
これに対し、単なる「ネイチャーウイング」を搭載するこの「PJ-G3DS」の風量は最大50㎥/分、風速は最高143m/分となっているのです。
風量では「ハイブリッド・ネイチャーウイング」が多いのに、風速は「ネイチャーウイング」の方が速い。
ここから考えられるのは、「ネイチャーウイング」の方がより直線的な風を生み出しているという可能性です。消費電力をみると、「ハイブリッド・ネイチャーウイング」を搭載する「PJ-G3DG」が最大26Wなのに対し、「PJ-G3DS」は最大20Wとなっているため、羽根にかけられているパワーも違うと思われるのですが、メーカーが風の「なめらかさ」をアピールしているところを考えても、「ハイブリッド・ネイチャーウイング」の方が風をより拡散させて送り出している可能性が高そうです。
拡散度の高い風が心地良さとイコールとなるかどうかについても、個人差がありそうですが、少なくとも「ハイブリッド・ネイチャーウイング」と単なる「ネイチャーウイング」が生み出す風には差があるということは間違いないでしょう。まあ当然かもしれませんけど。
また、この「PJ-G3DS」からは、最上位モデル「PJ-G3DG」にある「みはり機能」はカットされています。これは下位モデルとして甘んじなければいけない当然の待遇だと思いますが、温度&湿度が危険な状態であることを知らせはくれても、根本的な解決は出来ない「みはり機能」がどの程度役に立つかは使う人の体力と能力に依存しているので、この機能が無くても困らないという人も相当数いそうです。
そして「みはり機能」を除けば、DCモーター搭載、32段階もの風量の調節が可能だったりと、扇風機として特に文句を言われることはなさそうな機能は備えています。
しかし、この「PJ-G3DS」の機能や風量、消費電力などの仕様は昨年モデル「PJ-F3dG」とまったく変わっていません。これは最上位モデル「PJ-G3DG」が同様に昨年モデルから変化が無いのと同じ状況です。
まあ、昨年モデルと一緒でも何か不都合があるわけではないのですが、この「PJ-G3DS」の開発にメーカーが心血を注いだという訳ではなさそうだという雰囲気は伝わってきます。
■PJ-G3DSのスペック
サイズ | 幅370×奥行370×高さ820〜1110mm |
重さ | 約5.8kg |
羽根の枚数 | 7枚 |
消費電力 | 最小4.1〜最大20W |
風量調節 | 32段階 |
風量 | 最大50㎥/分 |
風速 | 最高143m/分 |
首振り | 左右50°/70°/90° |
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