上位モデルと比べると、グッとスリムな外観をしています。
シャープの空気清浄機といえば「プラズマクラスター」です。
最新最強のプラズマクラスターである「プラズマクラスターNEXT」を搭載している「KI-HP100」は別格ですが、それ以外の上位モデルと同じハイレベルのプラズマクラスターである「プラズマクラスター25000」を、この「KI-HS40」は搭載しています。
しかし、プラズマクラスター以外の点で見ると、この「KI-HS40」は、他の上位モデルとは一線を画している下位モデルだと言えるでしょう。
もちろん、単純に風量や加湿量というパワー自体も少なくなっているのですが、最大の違いはフィルター構造が違うということでしょう。
他の上位モデルが、「静電HEPAフィルター」+「脱臭フィルター」という構成になっているのに対し、この「KI-HS40」は「集じん・脱臭一体型フィルター」となっているのです。
そして、上位モデルのフィルターの交換目安が約10年となっているのに対し、この「KI-HS40」の「集じん・脱臭一体型フィルター」の交換目安は約2年とグッと短くなっています。
フィルターは短い期間で新品に交換した方が衛生的だという考え方もありますが、フィルター自体の性能は、おそらくというか、ほぼ間違いなく上位モデルの方が高いでしょう。
さらに、「KI-HS40」はダストセンサーを搭載していません。空気清浄機のクセにホコリを感知しないなんて、どうなのかという感じもしますが、感知をしないだけでフィルターで吸着することは出来ます。
センサーで反応するのは主に悪臭に特化している、というこのタイプのモデルはほぼ毎年ラインアップに入っているので、よほど需要が多いのか、ダストセンサーを省略すると、よほど製造コストを抑えることが出来るのかもしれません。
また程度の違いはあるにせよ、上位モデルは、Wi-Fi経由でクラウドにつながる機能が搭載されていますが、この「KI-HS40」にはありません。
要するにこの「KI-HS40」は、基本的なパワーの他にも、落とせる機能は極力省略されている正真正銘の下位モデルということです。
■KI-HS40のスペック
サイズ | 幅280×奥行260×高さ622 |
重さ | 約6.7kg |
適用畳数(プラズマクラスター) | 約10畳(空気清浄:約18畳) |
風量(空気清浄) | 1.0→2.5→4.0㎥/分 |
運転音(空気清浄) | 19→38→48dB |
消費電力(空気清浄※50/60Hz) | 3.2/3.1→11→33W |
センサー | ニオイ・温度・湿度 |
加湿量 | 最大420ml/h |
タンク容量 | 約2.0L |
交換品 | プラズマクラスターイオン発生ユニット(2,800円/2年)・Ag+イオンカートリッジ(900円/年)・加湿フィルター(2,200円/5年)・集じん脱臭一体型フィルター(3,300円/2年) |