正直なところ、それほど印象的という感じはあまり無い外観をしています。
ホワイト系↓
シャープ 加湿空気清浄機 KC-J50-Wホワイト
グレー系↓
シャープ 加湿空気清浄機 KC-J50-Hグレー
本体の外観にどことなくお馴染み感があるのは、この「KC-J50」が2017年発売の旧作「KC-H50」とよく似た製品であることと関係があるかもしれません。
そして、その旧作「KC-H50」も、さらにそのまた前年モデルとなる2016年発売の「KC-G50」とほとんど同じというか、ひょっとすると完全に同じかもしれないと思ってしまうほどの相似形をしているので、いよいよこの外観を見慣れているような気がしてしまっても無理からぬところがあるでしょう。
実質的に同じ製品をラベルだけ貼り替えて、新モデルとして売り出すことが出来るなんて、メーカーもなんかラクしているな~、と冷めた目になってしまいそうですが、実はこの「KC-J50」を旧作「KC-H50」と比べてみると、本体の高さが2mmだけ低くなっていることに気が付きます。そして、さらに本体の重さも200gだけですが、軽くなっています。そしてそして、もっとよく見ると、消費電力も運転モードによって微妙に少なくなっています。
、、、。
サイズがコンパクトになるのも、軽くなるのも、消費電力が少なくなるのも、たとえそれがわずかだとしても、使う側としてはありがたいことです。
ま、まさか、それをミリ単位、グラム単位、0.1ワット単位で削り込んでいる?!
血の滲むような努力、という言葉が自然と頭に思い浮かびます。それを、ただラベルを貼り替えただけと思ってしまうとは、、、。
ガックリと頭を垂れそうになったところで、もう1つの違いに気が付きます。
旧作「KC-H50」にあった「照度センサー」が、この「KC-J50」には無いのです。
え?
そしてさらに、室温の異常を感知する「みはり機能」もありません。
もっと細かいところでは、この「KC-J50」からは、なんとチャイルドロック機能がカットされています。
ええ?!
もしかして、旧作「KC-H50」から、さらに機能を削っている?!
これは驚きです。
なぜなら、もともとこの系統のモデルは、空気清浄機に搭載される2大センサーであるホコリセンサーとニオイセンサーのうち、大胆にもホコリセンサーをカットして来ているセンサー落としモデルなのです。
メーカーもこの系統のモデルは「エントリーモデル」として、機能面ではなく、コンパクトさをウリとするくらいなので、それほどの機能は元からありません。それをそこから、さらに機能を絞り込んで来るとは…。
しかも、チャイルドロックの機能まで外してしまうとは、使う使わないは別として、本当に外す必要があったのかどうか気になってしまうところです。しかし少なくともチャイルドロックまで外すことで、メーカーがこの「KC-J50」の機能を旧作よりも落とすことに本気になっていることがよく分かります。
メーカーが製品の機能を落としてくる以上、そこには製造コストをカットするという狙いがあることは間違いないでしょう。
そこで気になってくるのが、センサーやチャイルドロックを外すことくらいで、本体の高さが2mm下がったり、重さが200g軽くなったりするのかということです。もっと物理的に変化を加えるために、旧作からネジを2~3本どころか、10本くらい減らしてみたり、ついでにネジの長さも短くしてみたり、筐体の厚さも薄くしてみたり、色々なところをギリギリまで減らしちゃったりしているんじゃないか、という憶測は可能ですが、そこに根拠はありません。
結局のところ、旧作と比べていくつか二次的な機能は削減されてはいるものの、スペック上はそこそこの加湿力とそこそこの空気清浄能力を持ち、ニオイセンサーだけで自動運転を行う加湿空気清浄機のエントリーモデルという基本線は維持しているモデルと言えそうです。
■KC-J50のスペック
発売 | 2018年10月 |
サイズ | 幅399×奥行230×高さ613mm |
重さ | 約7.5kg |
適用畳数(プラズマクラスター) | 約13畳 |
風量(空気清浄) | 1.0→2.8→5.1㎥/分 |
運転音 | 20→38→52dB |
消費電力 | 3.1→13→54W |
センサー | ニオイ・温度・湿度 |
加湿量 | 200→400→500ml/時 |
タンク容量 | 約2.5リットル |
交換品 | 集塵フィルター(FZ-D50HF)・脱臭フィルター(FZ-F50DF)・加湿フィルター(FZ-Y80MF)・Ag+イオンカートリッジ(FZ-AG01K1) |
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