高速で充電するシャープのコードレス掃除機「フリード EC-SX200」

シャープ EC-SX200「フリード」

名前は「フリード」。

なぜ「フリード」なのかは、特に説明されていないようですが「いつでも、どこでも、だれでも」というキャッチコピーがついているので、「自由な」という意味の英語「freed」そのままの意味なのだと思われます。

愛称付きの製品となると、なんとなくメーカーの気合いが伝わって来る感じですが、自動車メーカーのホンダがとっくに車種名として使用していた名前を何でそのまま使っちゃたのだろう、という疑問は残ります。しかも、今のところというか、当然な感じで自動車「フリード」の方が知名度的にはるかに優勢なのが、また残念な感じに拍車をかけているかもしれません。

しかし、人気はともかく、カラフルな3色展開となっています。

ゴールド系↓


SHARP FREED コードレスサイクロン掃除機 EC-SX200-N(ゴールド系 )

レッド系↓


SHARP FREED コードレスサイクロン掃除機 EC-SX200-R(レッド系 )

そして、ブルー系↓


SHARP FREED コードレスサイクロン掃除機 EC-SX200-A(ブルー系 )

充実した機能と急速充電

有名度合いでは自動車「フリード」君にだいぶ差をつけられている感じの掃除機「フリード」君ですが、掃除機としての機能はなかなか充実しています。

自走式のパワーヘッドを搭載している上、そのヘッドの回転ブラシにはフローリングのから拭き効果も見込めます。

さらに床質を見分けることが出来るらしく、畳&フローリングとじゅうたんとで吸い込むパワーや回転ブラシの回転数を自動で調整してくれるようです。

ノズルを床から離すと自動で運転を停止するアイドリングストップ機能もついていて、電力の消耗を抑える工夫も施されています。

そして何よりも、この「フリード」君はわずか80分の充電で最大20分(強:8分)の使用が可能となっているのです。

おおー!

これはなかなかスゴいのではないでしょうか。

コードレス掃除機の充電時間については、3時間、4時間はあたり前、中には10時間以上という、じっくり熟成タイプも存在する中で、80分というのは他の製品を周回遅れにしかねないほどのスピードです。

「周囲温度・使用時間などご使用条件により最長約2時間かかる場合があります」というちょっと気になる文言も追記されていたりしますが、たとえ2時間掛かったとしても、まだ早いという圧倒的な優位性を持っています。

充電は本体ごとするのではなく、バッテリーを本体から取り外して充電器に差し込む方式となっています。

「新しいカンタン充電スタイル」だそうですが、これについては正直言って、まったく新しい感じはしません。

ビデオカメラなどはもちろん、コードレスタイプの掃除機でもバッテリーを外して充電するタイプは普通にあるので、ひょっとするとこれはジョークか何かなのかもしれません。意味はちょっと分かりませんが。

幸いというか、当然バッテリーはカンタンに取り外せるようになっているので、バッテリー脱着タイプだとしても特に不便ではないと思われます。

目安となるバッテリーの充放電回数は約1,100回、バッテリーの価格は8,000円となっており、これはまあ標準的と言えそうです。

今ひとつなサイクロン機構(いつも通り)

この「フリード」君はサイクロンタイプの掃除機ですが、遠心力でざっくりとゴミを分離しつつ、細かなゴミはフィルターでガッチリ受け止めるという二段構えの構造となっています。

そのため、メインとなるフィルターには、付着したゴミを落とすチリ落とし機能がついています。さらにこのフィルターの先にも、もう1つ筒型のフィルターが待ち構えていて、二段構え&
ダブルチェックというフォーメーションが敷かれています。

要するにサイクロン部分の性能については、サイクロン王者ダイソンのものと比べると、明らかに見劣りしてしまうワケですが、ゴミを集めるという目的については一緒なので、見比べなければ良いだけという考え方も決して不可能ではありません。

ただ、フィルターが多い上、フィルターに付着するゴミも多いので、お手入れが幾分面倒になるという側面はあります。

しかし、対策としてダストカップ周辺部、おまけに回転ブラシも水洗いが出来るようになっているので、しっかりお手入れさえすれば、ダストカップの水洗いが出来ないダイソンよりは幾分清潔な状態で使用することが出来るようになっています。

まとめ

この「フリード」君は、収納についても壁掛けが出来るようになっていたりして、サイクロンの性能以外はダイソンの製品を意識している雰囲気を漂わせています。

付属ノズルが本体に装着する手元ブラシの他には、すき間ノズルだけというのは国内メーカー製品としてはちょっと少ない感じですが、もしかするとこのあたりも、ダイソン王のイギリス流を意識してしまったのかもしれません。

しかし、何はともかく80分という他を圧倒する充電時間の短さは、こまめに、だけどなるべく手軽に掃除をしたい!という人にとってはなかなかの魅力となるのではないでしょうか。

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