シャープの除湿機で最上位モデル「CV-J180」(発売当時)に続くナンバー2モデルとなります。
シャープ 除湿機 衣類乾燥 プラズマクラスター 12L ホワイト CV-J120W
この「CV-J120」はニオイ対策に力を入れており、「W(ダブル)ニオイ対策」を掲げています。
花粉症だったり、日中に洗濯出来ないなどの時間的な問題で換気が十分に出来ない状態で部屋干しをせざるを得ない場合は多々あります。
もともと、空気がこもりがちな部屋干しで乾燥の役目を担うのが衣類除湿乾燥機なだけに、部屋干しで気になることの多い「ニオイ」も何とかしよう!というメーカーの姿勢には共感出来るものがあります。
そんな期待の「W(ダブル)ニオイ対策」の第1は、乾燥運転中にプラズマクラスターを放出するというものです。
、、、うん、まあ普通です。
プラズマクラスターには脱臭効果が期待出来るので、無いよりはあった方が脱臭効果は高まるでしょう。ただ、強力な脱臭効果は期待出来なさそうです。
そして、「W(ダブル)ニオイ対策」の第2は、乾燥運転が終了した後もプラズマクラスターの放出を続けるというものです。
、、、これも普通というか、要するに「W(ダブル)ニオイ対策」とは、「W(ダブル)」と言いつつ、プラズマクラスターを放出するという、ただ1つの対処をしているにすぎません。
まあ、プラズマクラスターはシャープの専売特許なので、自らの強みを生かすということなのでしょう。
しかし気になるのは、それだけプラズマクラスターに頼っておきながら、この「CV-J120」に搭載されているプラズマクラスターは、現行で最も効果の薄い「プラズマクラスター7000」だということです。
なぜ、消臭効果もより高いとされる上位の「プラズマクラスター25000」や「プラズマクラスターNEXT」を搭載しないのでしょうか?
上位の「プラズマクラスター25000」や「プラズマクラスターNEXT」は、2年目安でプラズマクラスター発生ユニットの交換が必要となります。ところが「プラズマクラスター7000」はユニットの交換が必要ではないというか、交換が出来ない仕様となっています。
交換が必要な上位のプラズマクラスターの場合、もちろんユニットの交換費用がかかるわけですが、わざわざ交換する以上、それだけ本気でプラズマクラスターを発生させているということでもあります。そして、プラズマクラスターは使用時間の経過に伴って効果が薄れるということを意味してもいます。
では、ユニットの交換を必要としない「プラズマクラスター7000」とは、いったいどのようなものなのでしょう?
まさか下位の「プラズマクラスター7000」だけ、いくら使っても効果が衰えないということは考えにくいところです。となると、「プラズマクラスター7000」は、使っているうちにその効果が多少減っても、それほど大きな問題にならない程度の効果しか最初から発揮していないという可能性がありそうです。
「プラズマクラスター7000」の効果に大きな期待は寄せられないかもしれない、ということになると、この「CV-J120」の 最大の特徴 である「W(ダブル)ニオイ対策」への不安が高まってしまうのは仕方がないところです。
ただ、この 「CV-J120」は、それなりの除湿力を持ち、温度&湿度センサーに基づく自動運転も可能です。たとえプラズマクラスターのことを考慮せずとも、それなりの実力を持つ除湿機であることは間違いありません。同クラスのライバルモデルであるパナソニックの「F-YHTX120」と比べてしまうと、乾燥スピードなどで見劣りしてしまいますが、それは「F-YHTX120」 がヒーターを搭載したハイブリッド式のモデルであることと無関係ではなく、価格で見ればこの「CV-J120」の方が有利となります。
ハイスペック=高価格なものではなく、シンプルでそれなりの性能のモデルで十分だよ、という場合は、この「CV-J120」 も十分に検討候補となり得るのです。
ただ、実はこの「CV-J120」 は前年モデル「CV-H120」と全く同じスペックの製品なので、より低価格の旧モデルを発見した場合は、そちらを選んでも全く問題ないでしょう。
■CV-J120のスペック
発売 | 2019年4月 |
タイプ | コンプレッサー式 |
除湿能力(1日) | 11/12L(50/60Hz) |
衣類乾燥時間 | 約100分 |
消費電力 | 275/305W(50/60Hz) |
除湿面積(木造) | 14/15畳(50/60Hz) |
除湿面積(プレハブ) | 28/30畳(50/60Hz) |
運転モードの種類 | 3つ(衣類・除湿・カビバリア) |
搭載センサー | 温度・湿度 |
排水タンク容量 | 約4.5L |
サイズ | 幅359×奥行248×高さ665mm |
重さ | 約15.5kg |
運転音(衣類乾燥) | 約36/37〜49/50dB(50/60Hz) |
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