微妙な新モデル。シャープの除湿乾燥機「CV-B100」

ホワイト↓と


SHARP プラズマクラスター 冷風除湿機 ホワイト系 CV-B100-W

ブラック↓


2012年3月発売のこのモデルは、2011年4月に発売されている「CV-A100」の後継モデルとなります。

ほとんど機能に変化はありませんが、「プラズマクラスター単独運転」という運転モードが追加されています。

一応、除湿がメインの役目であるこの製品をプラズマクラスター発生器としても使用出来るということがどれほどのメリットなのか良くわかりませんが、きっとそういう要望なり、需要があるという判断があったのでしょう。

また細かいところですが、プラズマクラスターの適用畳数は12畳→14畳に、衣類乾燥時間が85分→80分へとわずかながら改善されています。

消費電力や本体サイズは全く変わらないのですが、どうやらルーバーが大きくなったことがこの改善につながっているようです。

旧モデル同様、1日あたり9リットルの除湿能力を備えていますが、相変わらずタンク容量は1.8リットルのため、高温多湿の日には頻繁なタンク交換が必要になるかもしれません。しかし、逆に1.8リットル=1.8kgのため、交換の際にタンクが重すぎなくて良いという考え方もあるかもしれません。

「冷風」「衣類乾燥」「自動除湿」「カビ除湿」「衣類消臭(=送風)」、さらにこのモデルから加わった「プラズマクラスター単独」と豊富過ぎるくらい豊富な運転モードを備えています。
しかし、これも旧モデル同様、別に「冷風」と「除湿」の切換えつまみがあり、こちらも切換えが必要です。つまみを「冷風」にするのは、運転モードが「冷風」の時だけだというのに、このつまみ自体はどうしても無くすことは出来ないようです。

また「冷風」は本体前面から冷風が出ますが、本体後部からは温風が出るため、閉め切った部屋で使用すると室温は上昇します。最新テクノロジーをもってしてもエネルギーの原則からは逃れられないので、「冷風」で「温風」が出るなどと怒ってはいけません。室温を下げたい場合は、黙って本体後部を窓の外に向けましょう。

温度・湿度センサーを使い、湿度55〜60%になるよう調整する便利な自動運転も旧モデルから引き継いでおり、除湿機としての基本的な能力には問題は無さそうです。

それに加えプラズマクラスターの除菌・脱臭効果も期待出来るとなれば、候補に上がってもおかしくない製品と言えるでしょう。

しかし、発売されたばかりのモデルのため、価格は40,000円前後と30,000円を切る価格の旧モデルとは大きな差があります。

旧モデルと比べた際に、そこまでの能力差があるかというと、かなり、かなり、微妙な感じがします。
あくまで旧モデルが出回っているうちに限られますが、今のところは、価格の安い旧モデルを見掛けたら、そちらを選択した方がベターかもしれません。

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