「ほぼA4サイズ」というコンパクト感をウリにしているシャープの衣類乾燥除湿機です。
シャープ プラズマクラスター除湿機 コンプレッサー方式 CV-G71-W(ホワイト)
上位モデルとなる「CV-G120」とは少しデザインが異なりますが、同じようにシンプル系の外観をしています。
そして上位モデル「CV-G120」と同じく、機能的にもシンプルな製品です。
衣類乾燥、除湿、衣類消臭の3つの運転モードがありますが、乾燥や除湿能力は特別優れていないので、最大のポイントはプラズマクラスターということになります。
ただ、そのプラズマクラスターについても、現行では一番効果の薄い「プラズマクラスター7000」というところが、何とも微妙なところです。部屋干し衣類にこそ、「プラズマクラスター」の殺菌&消臭能力が生かされそうな感じがしますが、その程度なら「プラズマクラスター7000」で十分ということなのか、メーカー自身が衣類乾燥除湿機にあまり興味がないのか、どちらかというと後者であるような雰囲気が濃厚な気がしますが、本当のところは分かりません。
上位モデル「CV-G120」も搭載しているプラズマクラスターは「7000」なので、プラズマクラスターの効果だけを考えれば、この「CV-G71」は上位モデル「CV-G120」と同レベルということになりますが、衣類乾燥除湿機としての性能は大きく上位モデルに劣ります。
もともと除湿力自体が上位モデル「CV-G120」の6割くらいしかない上に、この「CV-G71」は吹き出し口のルーバーをスイングさせることが出来なくなっています。手動で角度を変えることは出来ますが、動作中に手動で調整しない限り、ずっと同じ角度で風が吹き出されることになります。
このことが影響するのか、この「CV-G71」の2kg相当衣類の乾燥時間目安は約180分となっており、約75分とされている上位モデル「CV-G120」の乾燥時間の2倍以上の時間を要することになっています。
もともと上位モデル「CV-G120」自体も特別乾燥能力が優れたモデルではないので、この「CV-G71」の衣類乾燥能力に大きな期待をするのは禁物でしょう。
この「CV-G71」の価格は、上位モデル「CV-G120」の7割くらいとなっていますが、この能力の低さを見てしまうと、下位モデルの最大の長所である価格の安さの魅力が少しかすんでしまいます。
価格は30%オフ、除湿パワーは40%オフ、乾燥時間は240%アップ。
これだとあまり魅力的に思えないのです。
ただ、この「CV-G71」は「コンパクト」をウリにしています。
「ほぼA4サイズ」という、この「CV-G71」の底面積を上位モデル「CV-G120」と比べてみると、約65%のサイズとなっています。
価格は30%オフで、底面積は35%オフ。
なるほど、価格の期待以上にコンパクトです。
衣類乾燥と除湿についてはあまり期待せず、コンパクトでありながら、上位モデルと同等のプラズマクラスターを搭載していると考えれば、グッと前向きな気持ちでこの「CV-G71」と向き合えるかもしれません。
■CV-G71のスペック
タイプ | コンプレッサー式 |
除湿能力(1日) | 6.3/7.1L(50/60Hz) |
衣類乾燥時間 | 約180分(2kg) |
消費電力 | 165/180W(50/60Hz) |
除湿面積(木造) | 8/9畳(50/60Hz) |
除湿面積(プレハブ) | 16/18畳(50/60Hz) |
運転モードの種類 | 衣類乾燥・除湿・衣類消臭 |
搭載センサー | 温度・湿度 |
排水タンク容量 | 約2.5L |
サイズ | 幅304×奥行203×高さ480mm |
重さ | 約9.0kg |
運転音 | 44/43dB(衣類乾燥・強・50/60Hz) |
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