シャープ ロボット掃除機ラインアップ(2016年11月)

「ココロボ」は、人工知能「ココロエンジン」により人間とコミュニケーションすることを重視しているシャープのロボット掃除機シリーズです。しかし、最新のキャッチコピーは「部屋のスミまで、気持ちいい!」と普通のロボット掃除機っぽいものとなっています。いくら会話が巧みでも、掃除能力が認められなければ王者ルンバに追いつくことは難しいというメーカーの危機感の表れかもしれません。最上位モデル「RX-V95A」も発売から1年以上経過しており、いよいよシリーズとしての正念場に差し掛かっているのではないか!?という感じもします。

ロボット家電COCOROBO(ココロボ)

RX-V95A

会話や音声操作ができる、ハイグレードモデル
2015年4月発売モデル。部屋の形状をセンサーで検知してタテと横の二方向から掃除をすることができ、ブラシの届かない部屋の角には空気を吹き付けてゴミを進行方向側に出したりする小ワザも持っています。ゴミの量や床面の種類に応じて動作を変えるなど優秀な知能も持っていて、進入禁止エリアの設定が出来ないという点を除けば、ロボット掃除機に求められる機能はほぼカバーしている印象があります。バッテリーについても3時間の充電で最長2時間稼働することができて、交換も3年が目安とこれまたなかなか優秀です。おまけに関西弁も含めた会話機能があるとなると、機能面ではトップクラスという気もしてきます。しかし、逆にこれであまり人気が出て来ないということになると、よほど掃除機としての基本的な能力への期待感が薄いということなのかもしれません。
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RX-V70A

おしゃべりしてくれる、スタンダードモデル
2015年4月発売モデル。
上位モデル「RX-V95A」と比べると音声操作や新しい声への変更が出来なくなっています。しかし、これはロボット掃除機として絶対に必要な機能ではないので、ロボット掃除機とのコミュニケーションに特にこだわりが無い人にとっては大きな問題とはならなさそうなのですが、変更点はそれだけに留まりません。
上位モデル「RX-V95A」はゴミを感知するとその場所を念入りに掃除するという機能がありますが、この「RX-V70A」には、その機能の基となるゴミセンサーがないのです。これは掃除能力に結構関わって来そうです。まあ、おしゃべり機能よりもゴミセンサーのカットの方が優先されるところが、ココロボらしいところとも言えるでしょう。
RX-V200

ネットワーク機能が充実、クラウドモデル
2013年12月発売モデル。
旧モデルという位置付けにはなりますが、WEBとつながってリアルタイムの天気予報を確認したり、外出先からの遠隔操作が行えたり、搭載しているカメラで室内の様子を確認できたりするなど、IoTの先駆けとも言えるほどの先進的な機能を誇ります。ただ、設定が面倒な割には出来ることが少なかったり、新型モデルと比べると掃除の能力も微妙に低かったりして、今現在となっては、このモデルを積極的に入手しよう!という気にさせる何かが不足している感じがしてしまうのは否めません。
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RX-V50

おしゃべりしてくれる、エントリーモデル
2014年6月発売モデル。本体の高さが75mmしかない薄型モデルです。しかし、本体のサイズは直径325mmの円形となっていて、現行のココロボシリーズの中では最大のサイズだったりします。
エントリーモデルと言うだけあって、上位モデルにある様々な機能がカットされていますが、中でもこの「RX-V50」が乗り越えられる段差の高さが1cmしかないという運動能力についてはかなり貧弱な印象です。また、バッテリーもランクダウンしていて、5時間の充電で、稼動は約80分です。そのバッテリーの寿命は約1年目安で、交換はメーカーか販売店に依頼する必要があるというところも面倒臭い印象です。しかし、これでもしっかり標準語と関西弁の使い分けが出来るというところは、ココロボの意地なのでしょう。たぶん。
RX-V90

約30畳、最長約100分間連続掃除が可能
2013年6月発売モデル。旧モデルに属するココロボです。新モデルにある広い面積を掃除する機能や、角のゴミを吹き出す機能などはありません。それでも、4時間充電で最長100分の稼動時間、ゴミセンサーや長寿命なバッテリー(交換はメーカー依頼)など、それなりの機能を備えています。ただ、新モデルと比べると少し見劣りするというだけです。
RX-V60

コンパクトで小回りスイスイ、すみずみまでしっかりお掃除
2012年12月発売モデル。現行のココロボシリーズの中で最古参となるモデルです。最大の特徴はコンパクトということです。
直径299mmというそのサイズは確かにコンパクトなのですが、もともと現行のココロボシリーズはサイズが比較的小さめで、メインモデル「RX-V95A」や「RX-V70A」も310mmしかないことを考えると、圧倒的にコンパクトという感じはあまりしません。これはこの「RX-V60」が発売された当時は直径346mmの「RX-V100」がメインモデルだったので仕方ないところもあるのですが、それだけこの「RX-V60」が古いモデルなのだという印象も強まります。ロボット掃除機としてそれなりの能力は持つものの、コンパクトという点を除いてしまうと、特に優れているという特徴もありません。
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