シャープのコードレス掃除機(2016年12月)

これまでの「FREED(フリード)」シリーズに加え、11月から「RACTIVE Air」という新顔が登場したシャープのコードレス掃除機です。

コードレスサイクロン

EC-A1R(RACTIVE Air)


キレイって、楽しい
2016年11月発売モデル。価格目安48,000円。
新しいシリーズ「RACTIVE Air」の最大のポイントは軽さです。パイプ、ヘッドも含めた普通に掃除機として使用出来る状態でなんと1.5kgしかありません。

ダイソンのコードレス掃除機の最上位モデル「V8」の重さ2.61kgと比べると、いかに軽いかということが分かります。従来シリーズの「FREED」も2kg台の前半で軽さをウリとしていたことを考えると、今回、この「RACTIVE Air」の開発においては、相当思い切った軽量化が図られているのでしょう。「掃除機の常識を軽く変える」とメーカーが胸を張りたくなるのも納得です。

ただ、ともかく軽さを追求しているせいか、機能面で目を見張るような長所は特にありません。FREEDシリーズと同様に本体からバッテリーを取り外して充電するスタイルを採用していて、80分の急速充電が終われば、標準で30分、強モードで8分使用することが出来る使い勝手の良さが目立つくらいでしょうか。集塵容積が0.13リットルしかないのは少し心もとない感じもしますが、余計なことは忘れて、ひたすら軽さを重視している分かりやすいモデルと言えそうです。

EC-SX520


ヘッドが走る、掃除が変わる
2016年4月発売モデル。価格目安40,000円。
従来からあるコードレス掃除機シリーズ「FREED」の最新モデルです。これまでシリーズの大きな特徴となっていた「軽さ」については新シリーズ「RACTIVE Air」に任せることにしたせいか、前年モデル「EC-SX320」と比べると本体重量が2.1kg→2.4kgと増大しています。

この「EC-SX520」が、軽さを犠牲にして得たものは「操作性」と「吸引力」のようです。ヘッドの内部に自走力をアシストする専用のモーターを搭載していて、通常の自走式タイプのヘッドより推進力が高くなっています。また、ヘッド内部の構造を改良して、気流の速さや密閉性を高めることで吸引力が高まっているようです。

しかし、自走力、吸引力ともに従来モデルと比べて具体的にどれくらい能力が向上しているのか、数値的なものは無いので分かりにくい感じになっています。標準モードで60分、強モードで18分と優れた運転時間を誇りますが、これは付属してくる2つのバッテリーを入れ替えて使用した場合の話で、バッテリー1つの場合は普通にこの半分の時間となってしまうというところも、何だか微妙な感じがします。

お約束のプラズマクラスターはともかく、ゴミセンサーが付いていていたり、本体だけで自立させることが出来たりと、機能的に優れた特徴もあるモデルなだけに「軽さ」というポイントの他にはっきりした長所が欲しいところかもしれません。

EC-SX320


サッと使えて、サッと置ける。床みがき機能を搭載したコードレスクリーナーのスタンダードモデル
2016年5月発売モデル。価格目安30,000円。
「EC-SX520」の下位モデルとなります。「EC-SX520」の特徴となっていた自走力をアシストする専用のモーターや、吸引力を高めるヘッドのどちらもカットされています。それでは何が特徴なのかというと、結局「軽さ」ということになりそうですが、この「EC-SX320」の重量は約2.1kgと確かに軽い方ではあるのですが、新シリーズ「RACTIVE Air」の1.5kgと比べると、どうしても分が悪いことになってきます。その場で本体を自立させることの出来る「マジックバランス」については優れているかもしれませんが、それだけで決め手とするには、ちょっとというか、かなり弱い感じがします。
EC-SX310


さらなる軽量化と重心バランスを追求し、強力自走アシスト機能と、床みがき機能を搭載したコードレスサイクロン掃除機
2015年6月発売モデル。価格目安30,000円。
現行「EC-SX520」の旧モデルとなります。本体重量はわずか2.1kgですが、新シリーズ「RACTIVE Air」が1.5kgと驚異的に軽いので、その軽さが目立ちにくくなってしまいました。
EC-SX210


さらなる軽量化と重心バランスを追求した、軽く、かしこく使いこなせるコードレスサイクロン掃除機
2015年6月発売モデル。価格目安23,000円。
昨年モデル「EC-SX210」の下位モデルとなります。上位モデルと比べると「床みがき」や「自走力」が劣っています。付属品も少なくなっており、上位モデルが型落ちしてして来てしまうと、この下位モデルの特徴は価格のみということになりそうです。
EC-SX200


めざしたのは、いつでも、どこでも、だれでも。サッと使えて、サッと充電
2014年4月発売モデル。
初代フリードです。形状も現行モデルとは大きく異なります。現行モデルと比べると、機能的に魅力があるところはなく、現時点でこのモデルを選択することは、コレクションアイテム的な意味あいとなりそうです。

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