ダイキンの空気清浄機ラインアップ(2017年1月)

「うつくしい空気。調和するデザイン」というキャッチコピーがメインに据えられています。

ダイキンの空気清浄機というと、これまでは機能面で勝負しているような印象がありましたが、これからはデザイン押しで行くようです。

単にシンプルな外観にしてみただけにも見えますが「さまざまな空間に、ここちよく溶け込む」インテリアフィットなのだそうです。

加湿ストリーマ空気清浄機

ハイグレードタイプ MCK(=ACK)70T

2016年9月発売モデル。価格目安:53,000円くらい。


さまざまなリビングに調和する高機能モデル
旧モデル(MCK70S)と比べると、デザインはシンプルになりましたが、機能面に大きな変更はありません。

本体外に放出する「アクティブプラズマイオン」と内部で作用する「ストリーマ」放電という2つのプラズマ兵器や、微小なホコリを帯電させてキャッチする電気集塵方式などのメイン機能はもちろん、各運転モードの消費電力などの細かなスペックにも違いは無いので、旧モデルとほぼ同じ製品と考えて良さそうです。

インテリアにフィットする(という)デザインの評価が、この新しいハイグレードモデルの評価に直結することになりそうです。

スリムタワー MCK(=ACK)55T

2016年9月発売モデル。価格目安:48,000円くらい。


寝室や子ども部屋にぴったりのスリムタワー型
このスリムタワータイプは既に2015年発売の旧モデル(MCK55S)からシンプル指向のデザインへの変更が完了しています。そしてハイグレードタイプと同様に、加湿量や風量などの基本スペック旧モデルから進化していません。

デザインが同じ、スペックも同じ、ということになると、アピールポイントがかなり限られて来てしまう印象です。一応、フィルターが「高機能フィルター」から「静電HEPAフィルター」へと変更されていて、多少は性能がアップしていそうな雰囲気はありますが、劇的に性能が上昇しているということは全く無いでしょう。

まあ、旧モデルから元々別に悪い製品という訳でもなかったので、現状維持でオーケーでしょ、という戦略なのだと思いますたぶん。

スリムタワー MCK(=ACK)40T

2016年9月発売モデル。価格目安:44,000円くらい。


(同じく)寝室や子ども部屋にぴったりのスリムタワー型
「MCK55T」と姿カタチは同じですが、風量が最大5.5㎥/分→4.0㎥/分、加湿量が最大500ml/時→400ml/時へとパワーダウンしています。搭載しているセンサーも、ホコリ&ニオイ&PM2.5の3種類→ニオイセンサーのみに省略されています。

機能面がランクダウンしている分、「MCK55T」と比べて現状4,000~5,000円くらい安いという価格差が唯一にして最大のポイントとなるでしょう。

ストリーマ空気清浄機

スタンダード MC80T

2016年10月発売モデル。価格目安:42,000円くらい。


パワフル空気清浄のスタンダードタイプ
加湿機能の無い空気清浄専用モデルです。「スタンダード」という触れ込みですが、加湿機能付タイプはシンプル&クールなデザインに一新されたというのに、この「スタンダード」は従来と同じ無骨さを感じさせる旧来の外観を維持しています。

空気清浄機ラインアップの中で、唯一加湿機能が無く、デザインも旧世代に属するこのモデルと「スタンダード」としてしまうメーカーの分類基準がよく分かりません。そして何より、この「MC80T」は2015年発売の旧モデル「MC80S」と仕様が変わりません。「MC80S」のままではメーカー的に何か不都合があるのかもしれませんが、恐らくその理由は消費者的にはどうでも良いものだと思われます。ただ、製品の性能自体は機能面でもパワー面でもなかなか充実していて侮れなかったりします。

プレミアムモデル

クリアフォースZ MCZ70T

2016年10月発売モデル。価格目安:93,000円くらい。


「除湿」機能がついたプレミアムモデル
1台で空気清浄、加湿、除湿の3役をこなすメーカーの誇るマルチロールモデルです。しかも、最大風量7.0㎥/分、最大加湿量630ml/時、最大除湿量8~9リットル/日といずれの機能でも少なくともミドルクラス並みのパワーがあり、侮りがたい存在となっています。

しかし、ライバル不在をいいことに、数年前からスペック的には全く変化していなかったりします。こうなったら、もう型番を変えるのも止めてしまっても良いような気もして来るのですが、メーカー的には毎年新発売したいものなのかもしれません。低価格となっている旧モデルを見かけたら、100%そちらの方がお得と言えるでしょう。

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