空気清浄機(スタンダードモデル)ランキング in amazon(2016/2/29)

1位

シャープ「FU-E51」


(2014年発売)
メーカーのシャープにとって、空気清浄機とはあくまで「加湿機能付き」がメインです。昨年、大空間向けの「FP-140EX」とデザイン重視の「S-Style FP-FX2」と空気清浄専用モデルの新シリーズが2モデルも投入されたので、もしかするとこれから流れが変わるのかもしれませんが、今のところはまだ「空気清浄専用」モデルは基本的に低価格モデルという位置付けとなっています。
この「FU-E51」も最大風量が5.1㎥/分とそこそこなレベルにとどまっていることに加え、加湿機能付きの上位モデルと比べると、必殺のプラズマクラスターは1ランク下の「7000」、ホコリセンサーは高感度ではなく普通のものとなり、照度センサーも省かれています。
お世辞にも「高性能」と言えないような露骨な待遇の差をつけられているわけですが、ホコリ&ニオイセンサーがあり、HEPAフィルターと脱臭フィルターが搭載されていることを考えれば、とりあえず自動運転で部屋の空気をキレイにしていくことに何の不都合もありません。そんなシンプルさを突き詰めていった結果なのか、この「FU-E51」は2013年発売の前年度モデル「FU-D51」から特に進化はしていません。しかし、古い製品と同じなんて、、、と落胆する必要は全くありません!この「FU-E51」のシンプルさは驚くほど熟成され切っているので、2015年発売の現行最新モデル「FU-F51」とも変わらない性能を持っているのです!

2位

シャープ「FU-E30」


(2014年発売)
見事にランキングで2位を獲得したこの「FU-E30」は、シャープのラインアップ上でもこのランキングで1位に輝いている「FU-E51」の1つ下に位置するモデルです。兄弟モデルでワンツーフィニッシュを達成するとは、メーカー本体の現在の苦境に左右されないシャープの空気清浄機の人気の根強さを感じます。
ただ、ワンツーフィニッシュといっても、もちろん製品としての性能がワンツーなわけではありません。1位の「FU-E51」もメーカーの本流からは外れた、ウリのないシンプルさがウリとなっている普及版モデルでしたが、その下位モデルにあたるこの「FU-E30」は性能的に見ると、そのすぐ下ではなく、さらにガクンと大胆にランクダウンしたモデルとなっているのでちょっと注意が必要です。
まず、空気清浄機の心臓部ともいうべきフィルターが、お兄さんモデル「FU-E51」の10年交換→2年交換に一気に短くなっています。別にフィルターを10年交換しないことがエラいわけではありませんが、おそらく、いや間違いなくお兄さんモデル「FU-E51」に搭載されているフィルターの方が高性能でしょう。フィルターを10年放置するより、2年で交換する方が衛生的だ!と言い張ってみることも不可能ではないですが、その場合は、お兄さんモデル「FU-E51」は10年未満でのフィルター交換が別に禁止されているわけではないということにも注意しておく必要があります。
また、お兄さんモデル「FU-E51」はダストセンサーとホコリセンサーの両方を搭載していますが、この「FU-E30」には、ホコリセンサーがありません。センサーが無いだけなので搭載されているフィルター自体はホコリもちゃんとキャッチします。たとえ部屋の中にホコリが充満したとしても、自動で運転を強くしてはくれないだけです。
もともと、最大風量3.0㎥/分とパワーも大したことはないので、ずっと最大風量で運転しておけば、ホコリセンサーがあってもなくても結果は同じだね、と前向きな対処法をとることも出来そうです。ただ、この「FU-E30」の消費電力は最大42/44Wとなっており、最大39Wのお兄さんモデル「FU-E51」よりも高くなっています。それでいて、お兄さんモデル「FU-E51」の最大風量は5.1㎥/分とかなり上だったりするので、購入する際には本体価格をよく見極めないと、かなりのガッカリ感でダメージを受けてしまう可能性がありそうです。

3位

象印「PA-HA16」


(2011年発売)
空気清浄機のイメージがあまり無い象印の製品が3位にランクインです。それほどメジャーではないのに人気があるということは、知る人ぞ知る隠れ実力派みたいな感じなのかな?と余計な期待が高まったりしますが、この「PA-HA16」にそれほど過剰な期待は禁物です。
最大風量は3.6㎥/分と決してそれほど大きくなく、それでいて消費電力や運転音が特別低いということもなく、センサーもニオイセンサーだけで、ホコリセンサーは搭載していません。正直言ってスペック的な魅力はあまり見当たらず、本体価格が1万円弱ということが恐らく最大のポイントなのだと思います。この価格ならこんなものだよねという、そこそこ感が人気の源となっているのかもしれません。この製品の発売は2011年とかなり年季が入っていることも、普通ならマイナスポイントになりそうですが、それだけ長く支持されている製品というプラス評価に転じる不思議な力もありそうです。ただ、もしも単に価格重視でこの「PA-HA16」を選択する場合、フィルターが2年交換で、その際の交換用フィルターは定価だと5,000円するなかなかの高額品となっていることには注意しておく必要がありそうです。

4位

日立「EP-KZ30」


(2014年発売)
この「EP-KZ30」は発売当時の日立の空気清浄機シリーズ「クリエア」ラインアップで唯一、加湿機能を持たない空気清浄専用モデルです。ただ、この「EP-KZ30」の場合、別に空気清浄の能力が高いから空気清浄専用モデルになっているわけではなく、機能と能力を削ぎ落としていった結果、残った機能が空気清浄だけだったという印象です。
最大風量は3.3㎥/分とパワフルとは言い難いうえに、ニオイセンサーは搭載しているものの、ダストセンサーは非搭載となっています。パッと見の外観が、このランキングで3位の象印「PA-HA16」と相似形な正方形に近いものとなっていますが、機能的にも似ているというか、どちらのモデルも大した機能は無いという共通点があります。本体サイズは、高さ424×幅400×奥行133mmとなかなかコンパクトですが、ライバル(たぶん)の象印「PA-HA16」は、高さ415×幅395×奥125mmとさらにコンパクトです。それでいて最大風量は3.6㎥/分でこの日立「EP-KZ30」よりも強いということになると、ランキングで象印「PA-HA16」が上にいることもまあ順当と言えそうです。ただ、この「EP-KZ30」はリモコンが付属してくるので遠隔操作性は抜群です。

5位

ツインバード「AC-D358PW」


(2004年発売)
この「AC-D358PW」は発売がなんと2004年!という驚きの超ロングセラー製品です。これだけ昔の製品にもかかわらず、いまだに人気が衰えません。これはよほど優れている製品なのだろうと考えるのが自然なところですが、この「AC-D358PW」の仕様には突出したものはありません。
最大風量は2.4㎥/分で明らかに非力な部類に入ります。それでいて、消費電力は最大43/49W(50/60Hz)と特別低いものではなく、運転音も最大風量で50dB以下、0.7/0.6㎥/分という最小風量時においても25dB以下と、これまたちっとも優れたものではありません。最大の特徴は「マイナスイオン」を発生させるということのようですが、「マイナスイオン」については、不透明なところが多く、その効果についてははっきりしないという致命的な弱点があるのが残念なところです。
それでもロングセラーとなっているのは、1万円を軽く下回る本体価格が大きなポイントとなっているのだと思われます。ただ、もしも価格を最大のポイントとする場合、この「AC-D358PW」は1年半ごとにオフィシャルで約4,000円程度のフィルターを交換する必要があるということには注意しておく必要があるでしょう。

6位

アイリスオーヤマ「KFN-700」


(2016年発売)
この「KFN-700」は「花粉」空気清浄機を名乗っています。ズバリ、花粉の侵入口となる玄関に設置されることを想定しているのだそうです。
本体前面の全面で吸引と、まるで言葉遊びのようですが、大きな吸引口で花粉をぐんぐん吸い込むのだそうです。そして、その結果「花粉捕集率」が「クラス最高水準」なのだそうですが、正直言って「花粉捕集率」という尺度がまるで一般的でない上に「花粉捕集率」の条件などがよく分かりません。しかも、「クラス最高水準」は適用畳数17畳までの製品を対象にしているようですが、この「KFN-700」の適用畳数は8畳となっています。倍以上の適用畳数を持つ製品を相手に回しても最高水準を維持できるというのだから、メーカーはこの「花粉捕集率」に並々ならぬ自信を持っているということなのでしょう。しかし、全くもって残念なことに、この「花粉捕集率」の内容が不透明なのでは、せっかくの自信がちっとも心に響いてきません。
わざわざ「花粉」と限定していたり、人の動きをキャッチ出来る人感センサーを搭載していたりして、花粉のスペシャリスト的な雰囲気を持つ製品ではありますが、1つ大変気になるのが、この「KFN-700」の最大風量が1.9㎥/分と極めて少ないということです。いくら吸引口が大きくても風量が少ないのではあまり機能しないのではないか、という強い懸念がぬぐえないのですが、この辺は謎の「花粉捕集率」が明らかにされることでクリアになったりするのかもしれません。

7位

ダイキン「TCM80R」


(2014年発売)
ダイキンの空気清浄機(専用モデル)スタンダードタイプの2014年度版通販モデルです。大型家電量販店向けとなる「MC80R」と、ダイキンの販売代理店である「ぴちょんくんのお店」向けモデルとなる「ACM80R」は同等製品となります。
最大風量は8.0㎥/分とかなりのパワフルさを誇り、ホコリ&.ニオイセンサーを搭載し、電気集塵方式やダイキン製イオン兵器のストリーマも備えている、ほぼフル装備の製品となっていて、おまけにリモコンまでも付いて来ます。この「TCM80R」のスペック自体に不満を持つ人は少数派ではないでしょうか。
フィルターは5枚セットとなっていて、2年ごとに交換していけば10年間新たなフィルター購入は不要ですよ、という先行投資型方式となっているので、最近の大手メーカー製空気清浄機の上位モデルに多い、フィルター寿命が10年間というわけではありません。ちょっと騙されたかのような感じもしますが、むしろ10年間同じフィルターを入れっ放しにしておくよりも衛生面では優れていたりするのかもしれません。まあ途中で本体が壊れてしまったりしない、ということが条件にはなりますが。

8位

ピュアサプライ「PS2WT」


(2016年発売)
この「PS2WT」は「パーソナル空気清浄機」を名乗っています。なんと首から下げて使用するのだそうです。なるほど確かに「パーソナル」です。サイズは高さ88×幅42×奥行22mm、重さはわずか50グラムです。このサイズで、花粉アレル物質、ウイルス、PM2.5を最大98%除去するというのです!これは怪しさ全開です。
仕組みはいたって簡単で、本体から大量のイオンを派生させることで本体周辺のアレル物質をはじき飛ばすのだそうです。完全無音、無風、無臭なうえ、USBで3時間充電すれば約2週間稼働するというスタミナも誇ります。これが確かなら現在主流となっているフィルター式の大型空気清浄機は絶滅してしまいかねません。イオンブームは去りつつあるのかなという雰囲気の中、このイオン全開の「PS2WT」がどこまで支持を集めるのか、一応注目した方が良いのかもしれませんが、メーカーの大作商事が主に手がけているのは、照明やバッテリーテスターなどおよそ空気清浄機とは縁もゆかりも無さそうな製品であるところが、これまた大きな不安要素な感じです。

9位

ブルーエア「650E」


(2010年発売)
「世界基準No.1」を公言してはばからないブルーエアの重量級空気清浄機が9位に登場です。最大風量は13.8㎥/分。大きなフィルターに大風量でガンガン空気を叩き込んでいく単純明快なパワーヒッターで、今さらその実力に疑いはありません。このランキングの製品を空気清浄の能力順に並べたら、この「650E」が確実に1位となることでしょう。ランキング8位のピュアサプライ「PS2WT」などとは、まさに対極に位置する製品です。唯一の問題はおそらくこれも断トツで1位となること請け合いのコスト面だけです。
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10位

象印「PA-ZA06」


(2008年発売)
2008年発売のベテラン製品ですが、いまだに象印の空気清浄機ラインアップに入っている現役選手です。
「プライベートルームに最適なコンパクトタイプ」という触れ込みですが、本体サイズを見ると幅245×奥170×高さ310mmと確かにコンパクトです。ただ、風量も最大1.3㎥/分と本体サイズに応じたものとなっているので、コンパクトさにそれほど驚きはありません。ただ、このクラスで集塵フィルターと脱臭フィルターが一体型ではなく、別々ののフィルターとなっているところからは、割と真剣に空気をキレイにしようという気持ちが感じられます。しかし、パワーだけはどうにもなりません。

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