2016年モデルのサイクロン最上位「MC-SR540G」、そしてNO.2モデル「MC-SR34G」に続く第3のモデルとなるのが、この「MC-SR24J」です。
パナソニック サイクロン掃除機 ショコラホワイト MC-SR24J-W
本体の色は異なるものの、外観の雰囲気は上位モデルとそれほど変わらないような印象を受けます。
が、中身は全然違うので注意が必要です。
最大の違いはサイクロン機構の違いです。
上位の2モデルが「ダブルメタルサイクロン」というメタル頼みのサイクロン機構なのに対し、この「MC-SR24J」は「パワープレスサイクロン」となっています。
「ダブルメタル」対「パワープレス」。
どちらが良いのか?
名前の印象だけならもしかすると「パワープレス」の方が強そうだと判定される可能性もありますが、サイクロン機構としては間違いなく「ダブルメタル」の方が優れているでしょう。
なぜなら、曲がりなりにもサイクロン機構でほとんどのゴミを分離する「ダブルメタル」に対して、「パワープレス」はサイクロン機構で取り切れないゴミに備えて強力な「プリーツフィルター」がセットされているからです。「パワープレス」の場合は、ゴミ捨てのたびにこの「プリーツフィルター」に付いているチリ落とし機構のハンドルをグリグリ回してフィルターに付いたゴミを落としてあげる必要があります。
このサイクロン機構の違いだけで、この「MC-SR24J」が上位2モデルとは別物の掃除機だということがはっきりしていますが、違いはそれだけに留まりません。
この「MC-SR24J」には、省エネ性能を高める「エコナビ」も、目に見えないゴミを感知する「ハウスダスト発見センサー」もありません。ノズルを持ち上げた時に作動するアイドリングオフを除き、パナソニックが得意とするセンサー装備が皆無なのです。
おまけに、床用ノズルが簡単に着脱できて狭いところの掃除がしやすい「親子ノズル」もありません。もちろん、床を照らすLEDライトもありません。
ソフト的にもランクダウン、メカ的にもランクダウンです。
しかし、どうして、こんなに仕様が違うのか!
これは差別だ!
と怒る人はいないでしょう(たぶん)。
なぜなら、上位2つのモデルとは、この「MC-SR24J」は価格が違うからです。
上位の2つのモデルが、どちらも3万円オーバーの価格となっているのに対し、この「MC-SR24J」は2万円を切ってくる価格となっています。
安いから、性能も低い。
性能が低いけど、安い。
分かりやすい理屈です。
オリンピックであれば3位まではメダルがもらえるので、3番手モデルというと何か安心感というか、高過ぎず安過ぎずみたいなバランスの良い印象を持ちかねませんが、このNO.3モデルに関しては、上位2モデルとはだいぶ趣きが異なっているということをきちんと理解しておく必要があるでしょう。
■MC-SR24Jのスペック
タイプ | サイクロン式 |
集じん容量 | 0.25L |
吸込仕事率 | 約50〜250W |
消費電力 | 約230〜770W |
運転音 | コード式:約56〜63dB |
サイズ | 幅238×奥行293×高さ296mm |
重さ(標準使用時) | 2.9kg(4.4kg) |
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