現行で5モデルあるパナソニックの加湿空気清浄機で、上から3番目に位置する製品です。まさに「中堅」と言ったところでしょうか。
ホワイト↓
コモンブラック↓
「スピード集じん&機能充実モデル」
だそうです。
中堅ならではのソツない感じです。
ちなみに、最上位の「F-VXJ90」では、
「業界最速 集塵スピードNO.1&業界トップクラスたっぷり加湿のハイグレードモデル」
その次に位置する「F-VXJ70」では、
「スピード集塵&たっぷり加湿のハイパフォーマンスモデル」
となっていました。
NO.1ではないし、ハイグレードでも、ハイパフォーマンスでもない。
しかし、「機能充実」。
、、、またまた。
どうせ、セールスコピーでしょ。
と言いたくなりますが、これにはちゃんと理由があります。
この「F-VXJ50」は上位の製品と比べると、確かに風量や加湿量は劣ります。
当然です。なにしろ、適用面積が違います。
最上位の「F-VXJ90」の適用面積が40畳(空気清浄)となっているのに対し、この「F-VXJ50」の適用畳数は24畳(空気清浄)なのです。6割の面積しかありません。それに応じて、最大風量も最大加湿量も約6割程度しかありません。
しかし機能面を見てみると、「ツインルーバー」「メガキャッチャー」といったメカ機構とそれに基づく「おそうじ気流」や「留守そうじ運転」、照度センサーによる「おやすみ自動運転」、さらにメーカー自慢の「エコナビ」と主立ったものは上位機と違いがないのです。
まさに「機能充実」というワケです。
なるほど。
じゃあ、そんなに広くない部屋で使う分には上位機と差がないね。
というワケには、残念ながらいきません。
上位機と機能の名前は一緒でも、中身が少し違うようなのです。
まず、この「F-VXJ50」には、上位機に搭載されている「ひとセンサー」がありません。
上位機は「ひとセンサー」で人(或いはペット)の動きを感知すると、ホコリが舞い上がることを予測して、先に運転を開始するという機能がありますが、「ひとセンサー」を持たない「F-VXJ50」にそんな芸当は出来ません。本体でホコリを感知するまでジッと待機しています。
そして、同じく「ひとセンサー」が無いことにより、今モデルから搭載された新機能「留守そうじ運転」についてもちょっと変更になっています。
上位機では、人の動きを15分感知しないと集中的に部屋の空気を清浄し始める「留守そうじ運転」モードに自動で移行させることが出来ますが、この「F-VXJ50」は「留守そうじ」ボタンをポチッと押してあげる必要があります。ボタンを押した約5分後に「留守そうじ運転」が立ち上がるようです。
まあこれについては、勝手に「留守そうじ運転」が立ち上がるよりも分かりやすい、と前向きに考えることも不可能ではありません。
しかし。
この「F-VXJ50」は、人の動きを感知しないだけでなく、ニオイにも全く反応しないのです。
なにしろ、ニオイセンサーがありません。
く、くさい!
という場合は、手動で運転をスタートさせてあげる必要があります。
これは正直言って面倒くさいですが、下位モデルにおける「ニオイセンサー落とし」は他のメーカーの製品でも行われており、どうやら業界の慣例のようなので我慢する他ありません。鼻をつまめば良いだけだと思うことにしましょう。
その他、キャスターが無かったり、目標湿度を設定出来なかったりと、メインの機能以外のところで、ちょこちょこと機能が削減されていたりしますが、鼻をつまむくらい全然へっちゃら!という気合いがあれば、問題無くやり過ごすことが出来そうです。