「プレミアムリビング扇」という触れ込み通り、通常の扇風機とは一線を画す外観をしています。
パナソニック リビング扇風機 リント ウォールナット F-CWP3000-TX
普通の扇風機と何が違うのでしょうか?
パッと見で分かるのは、色合いが家電らしからぬものとなっていることです。
そして、それは気のせいではありません。
驚いたことに、このRINTO「F-CWP3000」のポール部分は、なんと本物の「木」で作られています。
それもただの木ではありません。「世界三大銘木」と言われる「ウォールナット」を使用しているのだそうです。ちなみに残りの銘木は「チーク」と「マホガニー」だそうです。
そして、自然のウォールナットを使っているために、このポールは1本1本風合いが異なっているのだそうです。
世界でオンリー1の家電。
、、、。
これはスゴいのではないでしょうか。
そして驚きなのは、素材だけではありません。
この天然木のポールを加工しているのは、国内唯一の猟銃メーカー、ミロクグループです。扇風機のポールとして使用するために、無垢材に深く真っ直ぐ穴をあけるためにはミロクグループの特殊技術が必要だったそうです。
別にミロクグループは猟銃だけを作っている会社ではなく、様々な加工技術も持っていて、トヨタのレクサスの純木ステアリングなども手掛けているようです。このRINTO「F-CWP3000」のポールも職人さんによる手作業で1本1本仕上げられているのだそうです。
、、、。
これはかなりスゴいのではないでしょうか。
さらに、このRINTO「F-CWP3000」は、ポール以外の部分にもこだわっており、コンパクトなモーター搭載により本体の後ろがフラットな形状となっています。このあたり、確かに普通の扇風機とは一線を画すデザインとなっています。
ド派手に見える羽根は、伝統工芸品にも使用されている「べっ甲」の色だそうです。もちろん、亀の甲羅の加工品である「べっ甲」そのもので羽根が作られているわけではありません。そんなことをすれば、動物愛護団体が黙ってはいないのはもちろん、材料調達は至難を極めることでしょう。あくまで色だけの話ですが、それでも普通の家電とは違うという雰囲気は十分漂ってきます。
これはもう十分にスゴいです。
ただ。
そこまでこだわり抜いて作られているのが「扇風機」だということには、ちょっと不思議な感じもします。
どうして自前では加工も出来ない木材まで使うほど、こだわるのでしょうか?
メーカーのパナソニックには、扇風機を前面に出してくる印象はあまりありませんが、100年以上扇風機を作り続けてきたのだそうです。
このRINTO「F-CWP3000」は「100年の歴史が生んだPanasonicの最高傑作」なのだそうです。
「次の100年も愛される扇風機」を目指した結果、長きにわたって暮らしを共にできる家電という原点回帰をすることになり、この RINTO「F-CWP3000」が生み出されたようです。
うーん、よく分かりません。
どちらかというと、これでもかと先進的な技術を盛り込んでくるイメージのあるパナソニックが、原点回帰をすると、どうして天然木に行き着くことになるのか、ちっともつながらないのですが、要するにとりあえず今回は「天然木」ということに会議で決まったということなのでしょう。
経緯はともかく、このRINTO「F-CWP3000」が強いこだわりと技術、そして高価な素材を用いて作られていることは間違いなさそうです。
ただし、このRINTO「F-CWP3000」に、扇風機として何か先進的な機能は特に搭載されていません。
温度センサーが搭載されていて、センサーに基づく自動風量調節が可能となっていますが、取り立てて新しい機能ではありません。
まさに、見て楽しむ&所有して満足なセレブ系扇風機と言えるでしょう。実際、このRINTO「F-CWP3000」の価格は現在でも約9万円と破格の金額となっています。
また、「家電」というより「家具」に近いとメーカー自身も認める このRINTO「F-CWP3000」ですが、長く愛されたい!という割には、保証期間はいつも通りの1年間なのはご愛嬌です。
■RINTO F-CWP3000のスペック
サイズ | 幅380×奥行380×高さ1136mm |
重さ | 5.6kg |
羽根の枚数 | 7枚 |
消費電力 | 19W |
風量調節 | 8段階 |
風量 | 40㎥/分 |
風速 | 150m/分 |
左右首振り | 60/75/90° |
上下首振り | 下14°、上21° |
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