目立たないことに価値があるのかもしれない扇風機。アイリスオーヤマ「LFD-306H」

「すらっと美しい佇まい」という触れ込みです。ハイポジションタイプなので、確かに背が高めという特徴はありますが、まあごく一般的な「扇風機」の印象から大きくは外れていない外観をしています。


アイリスオーヤマ DCモーター リモコン付 ハイタイプ リビング扇 ホワイト LFD-306H

実に「扇風機」らしい外観と同じく、この「LFD-306H」は「扇風機」と聞いて、普通に想像する機能はだいたい搭載しています。

左右方向へは自動で首振りをして、上下方向には手動で角度調整をして、風量の切り替えが出来て、いくつかの運転モードがあって、オフタイマーが付いています。小さなリモコンも付属します。

その代わり、普通に想像する以上の機能は全く搭載していません。

まあ、何をもって普通とするかは難しいところですが、グルグル首を振り回すような複雑な首振りをしたり、空気をキレイにする何とかイオンを吹き出したり、家の外から操作出来たり、暗くなると勝手にランプの明かりが暗くなったりすることなどはありません。

ハイテク感や、斬新さとは遠いところにいるモデルと言って良いでしょう。

普通に風を吹いてくれれば良いよ。

という、ごく普通の期待に応える扇風機なのです。

単に安価な扇風機と違うところがあるとすれば、この「LFD-306H」は、細かな出力調整が可能なDCモーター搭載タイプだということでしょう。

風量調節も12段階となっていて、「弱」~「中」の風に限定して風量を変化させる「そよ風」という弱い風でのリズム風モードや、睡眠時用に風量がだんだん弱くなる「快眠」モードなど、弱い風を生かした運転モードが特徴となっています。

逆に、最大風量や風速は明らかにされておらず、大風量で豪快に風を吹いて欲しい!という用途には、あまり向かないモデルなのかもしれません。

結局のところ、眠るときに部屋の片隅に置いて、弱い風をそっと吹き続けてもらうという使い方が、この「LFD-306H」には最も適しているのでしょう。あまり特徴のない外観も、眠るときであれば気にならないというか、気になる外観ではない方がベターかもしれません。効率の良いDCモーターモデルらしく、消費電力も最大で20Wと低めに抑えられていて、DCモーター搭載モデルにしては安価な本体価格と合わせて、お財布に優しい扇風機と言えそうです。

■LFD-306Hのスペック

発売2019年4月
サイズ幅365×奥行365×高さ910~1100mm
重さ4.2kg
羽根の枚数7枚(羽根径30cm)
消費電力20W
風量調節12段階
風量-
風速-
左右首振り(自動)75°
上下角度調整上20° / 下16°

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