オマケ作戦で当座をしのぐつもりなのかもしれないパナソニックの電動歯ブラシ最上位モデル。ドルツ「EW-DP53/EW-CDP53」

和製電動歯ブラシとして奮闘を続けるパナソニック製ドルツの最上位モデルです。

シルバー↓

パナソニック 電動歯ブラシ ドルツ シルバー EW-DP53-S

青↓

パナソニック 電動歯ブラシ ドルツ 青 EW-DP53-A

ピンク↓

パナソニック 電動歯ブラシ ドルツ ピンク EW-DP53-P

販売系統の異なる同等モデル「EW-CDP53」↓

パナソニック 電動歯ブラシ ドルツ シルバー EW-CDP53-S

ドルツシリーズの最大の特徴は、ブラシがヨコ方向に振動するということでしょう。

歯磨きの際、「ヨコ方向に細かく動かす磨き方」は、歯ブラシの当て方や当てる位置により「バス法」や「スクラビング法」などと言われるメジャーな磨き方です。実際、メーカーの調査によると、歯医者さんの約87％がこのヨコ磨きを推奨しているのだそうです。

ライバルのブラウンオーラルBはクルクル回る円形のブラシで、ソニッケアーは振動はするもののヨコ方向に動いているわけではないので、どちらもヨコ磨きが出来るわけではありません。

なので、ドルツは「歯科医師推奨の磨き方が出来る、唯一の電動歯ブラシ！」となるのですが、ここでちょっと注意が必要なのは、約87％の歯医者さんは、ヨコ磨きは推奨していても、別に「ドルツ」を推奨しているわけではないということです。

さらにドルツの最上位モデルであるこの「EW-DP53」は、毎分約31,000ブラシストロークという人力では不可能なヨコ磨きに加えて、毎分約12,000ブラシストロークというこれまた超高速のタタキ磨きも行います。

メーカーは、ヨコ＋タタキの「W音波振動！」と胸を張りますが、ヨコ磨きを推奨している歯医者さんが、この全く新しいヨコ＋タタキ磨きも同じように推奨しているのかについては不明です。

まあ、まさか効果を調べないで、適当にタタいているとは思えませんが、これについてはメーカーのパナソニックを信じる他ないのでしょう。

この「EW-DP53」は、強力らしいその「W音波振動」だけでなく、よりソフトに磨いたり、歯グキ用やステイン落とし用など、合計5種類もの運転モードを備えています。さらに付属するブラシに至っては、様々な用途に応じて実に7本ものブラシが付いて来ます。

豊富な運転モードに豊富な付属ブラシ、そして磨き過ぎを防止する押し付け防止センサーも搭載しています。バッテリーについても、通常は1時間でフル充電となりますが、時間が無い場合には、2分間の充電でブラッシング1回分の目安となる2分間の使用が出来るクイックチャージ機能があったりするなど、使い勝手についても良好です。

さすがは最上位モデルです。確かに優れたモデルと言えるでしょう。

ただし、この「EW-DP53」に備わっている機能は、2018年発売の旧モデル「EW-DP52」と何ら違いがありません。

旧モデル「EW-DP52」との唯一の違いは、豊富過ぎる感もある7本の付属ブラシにあります。旧モデル「EW-DP52」では付属ブラシは6本だったのが1本増えて7本になっているのです。

では、何のブラシが増えているのでしょうか？

旧モデル「EW-DP52」では、歯周ポケットの汚れをかき出すのに最適なブラシとして「密集極細毛ブラシ」が付属して来ましたが、この「EW-DP53」では新「極細毛ブラシ」として、「コンパクトサイズ」と「ラージサイズ」の2サイズが用意されています。奥歯を細かくケアしたい人には「コンパクトサイズ」、単純に口が大きい人には「ラージサイズ」がおすすめなのだそうです。

そして、なんと！

「EW-DP53」をお買い上げになると！今だけ！じゃなくてずっと（たぶん）！「コンパクトサイズ」も、「ラージサイズ」も、どちらも付いてくるのです！自分の口が大きいかどうかなんて気にしなくても大丈夫！とりあえず両方のサイズが入っているので、使ってみてから考えればいいんです！

2サイズ展開の替えブラシが最初から2サイズとも付属してくるなんて気前が良いね！と考えるのか、本体は旧モデルと同じままなんだから、替えブラシ1本を付けたくらいで新製品扱いするなんてどうなの？と考えるのかはその人次第のところがありそうです。

ただ、ライバルのブラウンオーラルBやソニッケアーの最上位モデルが、アプリとの連携を通じて精度の高いブラッシング を可能にしようと進化しているのと比べると、替えブラシ1本でお茶を濁しているわけにもいかない事態が近づいているような気がしてなりません。

■EW-DP53のスペック