三菱「風神」TC-ZXE30P
シャインホワイト↓
三菱電機 サイクロン式クリーナー プレミアムタイプ(風神) シャインホワイト TC-ZXE30P-W
カッパーオレンジ↓
三菱電機 サイクロン式クリーナー プレミアムタイプ(風神) カッパーオレンジ TC-ZXE30P-D
「サイクロン式プレミアム掃除機」と自分でプレミアム宣言してしまっている製品です。
キャッチコピーは「軽くて強い吸引力が続く、ハウスダストもニオイも抑えるキレイな排気」
だそうです。
なんだか少し分かりにくい感じですが、整理すると「軽量」で「パワーが長続きして」「排気がきれい」な掃除機、ということになるのでしょうか。こうしてみると、少なくともキャッチコピーにはそれほどプレミアム感はなく、なんだかとっても普通な感じが漂っています。
「一発勝負型」ながら、性能には自信あり気なサイクロン機構
この「TC-ZXE30P 」の本体質量は約2.9Kgです。最軽量の掃除機ではありませんが、まあそこそこ軽いと言えそうです。
「サイクロンボックスにフィルターが無いので、強い吸引力が続く」のだそうです。これも、まあ確かにそうなのでしょうが、サイクロン掃除機の王様「ダイソン」の掃除機にはだいぶ前からサイクロンボックスにフィルターなどは見当たらないことを考えると、それほどというか全く革新的な感じはありません。
この「風神」シリーズはその名が示すように、風の強さもその特徴の一つとなっています。この「TC-ZXE30P 」の場合、約84m/秒という高速の風でゴミを遠心分離するのだそうです。
この強力な風でもって、「TC-ZXE30P 」は「ゴミを分別するサイクロン」とされています。しかも「三菱だけ」というオンリーワンの機能とうたわれています。もちろん「分別」と言っても燃えるゴミと燃えないゴミとに分けてくれたりするのではありません。吸い込んだ空気とゴミを分けてくれるのです。
、、、。
これは驚きです。
空気とゴミを分別する。
それって、単に普通の掃除機が普通に行っていることのような気がします。
それが「三菱だけ」だというのでしょうか!?
よく見ると「風の旋回を利用して、ゴミを外側の分別室に集めるサイクロン構造として」という但し書きが付けられています。
、、、。
この条件に該当する掃除機がどれくらいあるのか、そもそもそこに他のメーカーの製品があるのか、全く不明なのですが、要するにゴミを吸い込んだあと、すぐにゴミと空気を分離してしまうから、サイクロンの回転する気流でゴミをグルグルかき回したりしないよ!ということのようです。
このおかげで排気にゴミのニオイが混ざりにくかったり、風で花粉などの細かいゴミを細かく砕き過ぎてしまって、結局排気から出してしまうなんてことが無いそうです。
確かにこの「TC-ZXE30P 」のサイクロンはダストボックスの入り口のところでゴミを分離して、ゴミはそのままそこで落下してしまい、グルグル回転するサイクロンの気流とは別れています。
なるほど、、、と言いたいところなのですが、これが本当だとすると、ダストボックスの入り口を過ぎてしまうと、いくらサイクロンの気流でゴミを遠心分離しても、そこからはゴミと空気を分離することが出来ないということでもあります。最初がものすごく肝心なことになっているのです。
最新のダイソンのサイクロン掃除機には 24個ものサイクロン構造が搭載されていることを考えると、はたして1つのサイクロンでゴミを一撃必殺!という風にうまくいくのかどうか、ちょっと心配になってきたりもするのですが、この「TC-ZXE30P 」はサイクロン構造の先には、お手入れ出来るフィルターは「クリーンカートリッジ」しかありません。これは、ここに到達するゴミはそれほど多くないよ!というメーカーの自信の表れと取ることも出来そうです。
確かにサイクロンの数が多けりゃOK!なんてこともないと思うので、あとはメーカーへの信頼感ということになりそうです。
吸い込まずに掃除する新方式、エアブロー機能
この「TC-ZXE30P 」の機能面での最大の特徴は空気を吸い込むのではなく、空気を吹き出す「エアブロー機能」を搭載していることです。
ブロワーという専用製品が存在することを考えても、この機能が有用であることは間違いありません。通常のブロワーは屋外の掃除などで枯葉などを吹き飛ばしたりするのに使用されたりしますが、この「TC-ZXE30P 」は当然屋内使用想定です。例として、窓のサッシの溝に溜まったゴミや、網戸のホコリなどを吹き飛ばしたりしています。
確かにゴミを吸い込み始めるとキリがなさそうな、屋外との境界線では結構活躍してくれそうな気もします。「エアブロー機能」を使用するためには、ホースを通常の口から、排気口の方につなぎかえる必要がありますが、それほど手間はかからなさそうです。
国内メーカー製品らしい使い勝手の良さ
ヘッドが自走式なのはもちろん、拭き掃除効果があったり、回転ブラシに毛や糸くずが絡みついた場合にそれを取り除く機能が付いていたりして、細かな使い勝手に配慮されています。
ダストカップを含んだサイクロン機構は丸ごと水洗いが可能で、製品をキレイな状態で使用することが出来ます。このあたりは国内メーカーがもっとも得意とするところかもしれません。
また、ゴミの溜まり具合を知る目安がLEDライトだったり、掃除機を動かす速度に応じてパワー調整することで省エネしたり、スマホとの連携機能で掃除にどれくらいのカロリーを消費したか教えてくれる機能があったりと、使うかどうかは別にしてハイテク感は満載です。付属品も充実していて、高いところの掃除がしやすい「2WAYロングノズル」や「ふとんブラシ」が付いてきます。
まとめ
この「TC-ZXE30P」は国内メーカーならではの細かな使い勝手の良さに加え、サイクロン機構の性能もそれなりに使えそうです。「プレミアム」と言い切るには少しばかり気張る必要があるかもしれませんが、それなりにハイレベルな製品と言うことは出来そうです。
コメント