ルビーレッド↓
三菱 風神 TC-ZXC30P-R ルビーレッド
そして、シャインバイオレット↓
三菱 風神 TC-ZXC30P-V シャインバイオレット
サイクロン掃除機にピッタリのネーミングをもつ「風神」シリーズの最新モデルです。
しかも、この「TC-ZXC30P」はただの「風神」ではありません。
なんと!
三菱電機にとって、掃除機の製造80周年となる記念すべきモデルだそうです。
80周年!
ひゃー。
そんな前から掃除機はあったのか!
とちょっと驚かされてしまいます。
これは、相当チカラが入っているに違いありません。
ただ、三菱電機の掃除機の歴史をたどってみて、例えば10年前の70周年記念に特別な製品が投入されたのかというと、どうやらそんなことは無いようです。さらに60周年も、50周年も、40周年も30周年も同様です。
、、、あれ?
今回、たまたまタイミングが合っただけなのでは、、、?
という気もしないでもないですが、だからといって、この「TC-ZXC30P」が三菱電機の80年にも及ぶ一大掃除機叙事詩の集大成となる製品だということに偽りがある訳ではありません!
まあ、たぶん来年には81年目の集大成となる製品が普通に販売されてくるということはあると思いますが、、、。
しかし、掃除機の歴史うんぬんを別にしても、この「TC-ZXC30P」は、決して侮ることの出来ない、なかなかチカラが入った製品だという感じがします。
まず、この「80周年風神」君は旧モデルと比べるとだいぶコンパクトになっています。
なんと、サイズで約24%、重さでも22%も小さくなっているのです。
その結果、本体のサイズは、幅216×奥行357×高さ283mm。重さは3.8kg。
うーん。確かになかなかコンパクトです。
ただ、特別コンパクトという訳ではありません。
旧モデルって、結構大きかったのね、、、、ということを再認識出来るという面もちょっとあるかもしれません。
しかし、もちろんただ小さくなっただけではありません。
サイクロン掃除機の最大アピールポイントとも言うべき、サイクロン機構がものスゴいことになっているのです。
まず、遠心力でゴミが分離される旋回室が従来の2つから1つに減っています。
旋回室が減るというのは、ちょっとマイナスのような感じがしてしまいますが、決してそんなことはないようです。
何故なら、1つの旋回室で2つの気流を発生させて、業界最速の風速90m/秒を実現しているというのです!
1つの旋回室で2つの気流を発生させる理由が良く分かりませんが、ともかく風速は業界最速です。業界人ならずとも、これは何だかスゴそうな感じがしてきます。
風速が速いということは、遠心力も強力ということなので、ゴミを分離するのに有利であることは間違いありません。ただ少し気になるのは、ゴミを分離することと、分離したゴミを回収することは、必ずしもイコールではないかもしれないということです。
まあ、ともかく風速が遅いのより良いということは確かでしょう。そして、この最速サイクロン機構には「ハイパーエアロアクセル」という、それっぽいネーミングも付けられています。
さらに、旋回室と集塵室を分離したことで、分離されたゴミが溜まる集塵室の気流は秒速2mほどに低減したそうです。
旧モデルまでは、集塵室内の風速も秒速8mほどあり、集めたゴミを再飛散させていたそうです、、、って、ええ!っ?!
集めたゴミを再飛散って、、、。
掃除機としては、それって結構ヘビーな弱点なのではないでしょうか??
今モデルの秒速2mはゴミを再飛散させたりしないのですよね、、、と恐る恐る確認してしまいたくなりそうです。
少なくとも今モデルでは集塵室内の風速は、秒速8mから2mへと1/4になっているということなので、ゴミの再飛散度も1/4くらいには低減していると思われます。たぶん。
そして、まあ実際のところは、ゴミが飛び散っちゃったらどうしよう!とか心配する必要は全く無さそうです。
この「TC-ZXC30P」には、「HEPAフィルター」に加え、「ULPAフィルター」も搭載されているため、排気はかなりクリーンなのです。なにしろ0.3ミクロン以上のゴミを99.999%キャッチするのだそうです。これはなかなか優秀な数字と言えるでしょう。
いやいや、いくら優秀なフィルターを搭載していても、ゴミが飛散してしまうようだったら、肝心のそのフィルターにゴミが詰まって、そのうちフィルターが機能しなくなるんじゃないの?
なんていうキビシい疑いの目に対しても、バシッとそれを跳ね返す回答が用意されています。
なんと、集めたゴミの99.9%以上は集塵室内に留まり、最終のフィルターに到達するゴミは、「極微量」だというのです。
極微量?
それってどれくらいなの?
とさらに突っ込まれても、問題ありません。
メーカーは、ちゃーんと調べているのです。
7年間で約2.5g、だそうです。
、、、。
残念ながら、これが多いのかどうか良く分かりません。
ただ、ゴミ箱が溢れかえる量ではないことは間違いなさそうです。
そして、その「超微量」度合いの証明となっているのが、この「TC-ZXC30P」においては、フィルターのお手入れが「不要」だというのです。さらに、それだけに留まらず、フィルターの性能は7年以上持続し、吸引力は低下しないというのです。
ええーっ!!
7年間手入れ不要?!
これは、相当にスゴいことなのではないでしょうか?
サイクロンの王様、ダ◯ソンの掃除機でもフィルターのお手入れは「必須」となっています。
それを「不要」と、、、。
どうやら、三菱電機の掃除機は80年の歳月を経て、とんでもないレベルにまで到達してしまったようです。
、、、ただ。
実のところは、「カートリッジセット」なるフィルターと同じ意味合いのものがあり、ここにゴミが付着する仕組みになっているようです。
なーんだ。
まあ、そりゃそうですよね。「フィルター」のお手入れは不要ですが、「カートリッジセット」のお手入れは必要ということのようです。
これはちょっとズルい感じがします。
しかしね。何しろ80周年記念ですからね。
ここは、細かいことは気にせず、80年の歴史同様、広ーく、長ーい目で見て下さいよ!ということかもしれませんね。たぶん。
サイクロン機構以外の部分を見てみると、壁際も掃除しやすい自走式のヘッド、ホースに付属した手元用ブラシ、軽量のグリップ&ホース、高いところの掃除が可能なロング延長管等、なかなか便利な機能や付属品がついています。
もちろん、これらは魅力的ですが、これらはこの「TC-ZXC30P」に限らず、国内メーカーの最上位モデルには似た様なものがだいたい備わっているので、それほど気にしなくても良い感じもします。
ただ、この「TC-ZXC30P」のヘッドには、回転ブラシをヘッドのサイドから引き抜くことで、絡まった毛や繊維を取除くことが出来るという、ちょっと変わった「毛がらみ除去機能」が付いています。
そして、もう1つ。
重要なポイントが、この「TC-ZXC30P」においては、サイクロン機構部を全て水洗いすることが出来るということです。
どうしてもサイクロン掃除機を使用すると、機構内に細かな汚れが残ってしまうので、これは結構魅力的かもしれません。
逆に気になる点として、標準モードで最小61dB、最大64dBという運転音の大きさが上げられるかもしれません。他の製品と比べて、とんでもなくうるさいという訳ではありませんが、決して静かな掃除機ではありません。
コンパクトなサイズ、水洗い出来る構造、それなりには期待出来そうなサイクロン構造。
特別優れた感じはありませんが、なかなか良さそうな感じがします。
この「TC-ZXC30P」が長い三菱電機の掃除機史に金字塔を打ち立てられるのかどうかはよく分かりません。しかし、今現在、サイクロン掃除機を検討する際には、十分候補となりうる製品だということは言えそうです。
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