現在の三菱電機の扇風機ラインアップで唯一のDCモーター搭載モデルとなるのが、この「シーズンズ」(R30J-DU)です。
マホガニーレッド↓
三菱 DCモーター搭載 リビング扇(リモコン付 マホガニーレッド)MITSUBISHI R30J-DU-R
リネンアイボリー↓
三菱 DCモーター搭載 リビング扇(リモコン付 リネンアイボリー)MITSUBISHI R30J-DU-C
この「シーズンズ」は「2WAYタイプ」とされていて、扇風機としてだけでなくサーキュレーターとしても使える仕様となっています。シーズンを通して使えるから「シーズンズ」だそうです。なるほど。
扇風機とサーキュレーターとを使い分けるための大きな特徴として、支柱を取り外せる構造となっています。逆に高さ調節は出来ないのですが、中間のポールを外すだけで、高さ1020mmから高さ580mmへと大きくサイズを変えることが可能です。これは某バルミューダの某グリーンファンと似た仕組みですが、目的が同じなら形状も似てくるという止むに止まれぬ事情があるのでしょう。
しかし、某グリーンファンと大きく異なっているのは、首振り能力です。
この「シーズンズ」は左右の首振りで左右90°ずつ、合計180°もの首振りが可能となっています。さらに上方へ最大90°、下方へ10°の立体的な首振りも自動で出来るグルングルン仕様となっているのです。ちなみに某グリーンファンは左右合計で80°、上下には手動でしか動かせず、その角度も上に28°、下に14°と制限があります。ただ、某グリーンファンには首振り角度で勝負をしている感じが全く無いところが、この「シーズンズ」から見ると残念なところかもしれません。
さらに、この「シーズンズ」と同じく立体首振り能力を備えているシャープの「PJ-G2DBG」や「PJ-G2DS」は左右合計180°、上方最大90°、下方10°という、この「シーズンズ」と全く同じ首振り能力を持っているので、首振り勝負でもこの「シーズンズ」がNO.1という訳でもないところが、またちょっと残念なところです。
しかし、この「シーズンズ」は単にグルングルン仕様というだけでなく、静音性もウリとしています。最も静かなモードでの約12dBという運転音の数値だけでなく、強運転をしても30dBだという数値を公表しているところにはメーカーの自信が感じられます。
ただ、この「シーズンズ」は、サーキュレーターとの2WAYタイプという点がはっきり特徴づけられている製品だというところは注意しておく必要がありそうです。
最大の風速が180m/分とかなり速いにもかかわらず、風量自体はそれほど多くないところから、かなり直進性の強い風を生み出すことが分かります。メーカー自身も10mくらい先までまっすぐ風が到達することをアピールしています。確かにサーキュレーターとして使用するのには適していそうですが、近くで当たる風としてはどうなのか、この「シーズンズ」を単に扇風機としてしか使用しないつもりの場合はちょっと気になるところかもしれません。
また、この「シーズンズ」(R30J-DU)は昨年モデル「シーズンズ」(R30J-DT)と仕様上で違いはありません。旧モデルで「リズム風」だったボタンが「そよ風」に変わっているくらいで中身は同じです。旧モデルを店頭で探すのは至難の技だと思われますが、安価な旧モデルを発見した場合は、そちらの方がお得となるでしょう。
■P30J-DUのスペック
サイズ | 幅370×奥行370×高さ580/1020mm |
重さ | 約5.8kg |
羽根の枚数 | 7枚 |
消費電力 | 15W |
風量調節 | 5段階 |
風量 | 最大24㎥/分 |
風速 | 最大180m/分 |
首振り | 左右(50°/90°/180°)、上下(50°/100°) |
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