ありがち感を追求しているアイリスオーヤマのコードレスクリーナー「SCD-141P/142P/143P」

豊富なラインアップを誇るアイリスオーヤマの「充電式スティッククリーナー」の中でも人気となっているシリーズです。

ベースモデルの「SCD-141P」


付属品が充実している「SCD-142P」


新しいカラーリングの「SCD-143P」


複数の型番が展開されていますが、本体の仕様は共通です。

本体だけで1.3kg、フロアヘッド、パイプ、バッテリーを装着した通常使用状態で2.1kgという、まあまあな軽さと、紙パックを使用しないサイクロン機構のクリーナーです。このモデルよりもっと軽い製品もありますし、このモデルのサイクロン機構は特別優れているものでもありません。

それでも、手元で「弱」と「強」の運転モードの切り替えが出来て、「弱」モードでは約35分、「強」モードでも約15分の使用が出来て、フロアヘッドはモーター駆動のパワーヘッドとなっています。掃除が終わった後には、ダストカップ周りや回転ブラシを水洗いをして綺麗にしておくことも出来ます。スティックだけでなく、パイプを外したハンディ形状で使うことも、もちろん出来ます。

コードレスのスティッククリーナーと聞いてイメージするようなことはだいたい出来ると言えるでしょう。ただ、それほど性能が高くないというだけです。

もっと性能が高いコードレスのスティッククリーナーはたくさんあると思われますが、このモデルの実勢価格は10,000~13,000円前後となっています。コードレスクリーナーの最強ブランド、ダイソンの現行最強モデル「Dyson V15 Detect」の価格は10万円を超えて来ます。

もともと、家電の価格は別に性能と正比例しているものではありませんが、1万円と10万円という金額の差は簡単に無視できるレベルではありません。低価格だから、それなりの性能、というのは、ある意味当然で分かりやすい話なので、それなりの性能を許せる場合は、本体価格の安さは大きな武器となるでしょう。

そこそこ使えるなら、そんなにこだわらないよ!

コードレスクリーナーに求める基準がこれくらいアバウトなのものであれば、見栄を張る目的以外の理由でわざわざ最高レベルに高価なモデルを選択しようとする必要はありません。

この「SCD-141P(と142P、143P)」は、特別優れたコードレスクリーナーではありませんし、機能的にもありがちなものという印象はぬぐえませんが、ありがちな機能をなるべく安価な価格で追及しているモデルと言うことも出来そうです。「最高のクリーナー」などはハナから目指しておらず、まさに、この価格にしては「そこそこ使える」と言われることを狙っている製品なのです(たぶん)。

まあ「そこそこ使える」という基準は、使う人によってマチマチなところがとっても難しいところではありますが。


■アイリスオーヤマ SCD-141P/-142P/-143Pのスペック

発売(SCD-141P)2020年9月
集じん容量0.35L
吸込み仕事率-
運転時間強:15分/弱:35分
充電時間約4時間
運転音-
サイズ(スティック状態)幅275×奥行235×高さ1113mm
重さ(本体)1.3kg
重さ(スティック状態)2.1kg
バッテリー寿命充電500回
バッテリー価格約7,700円

コメント