ともかく準備が簡単。アイリスオーヤマのふとん乾燥機「カラリエ(FK-C1)」

アイリスオーヤマ カラリエ「FK-C1」



アイリスオーヤマ ふとん乾燥機 カラリエ パールホワイト FK-C1-WP

近年、家電の開発と販売にも力を入れているアイリスオーヤマによる、マットレスタイプで簡単に準備が出来るふとん乾燥機です。

あっけなさ過ぎるほどの簡単準備

この「カラリエ」君の準備は本当に簡単です。

1、ホースを伸ばして
2、ふとんをかぶせて
3、ボタンを押すだけ

これだけ。

「わずか10秒で準備OK」というメーカーのうたい文句も、準備のスピードに個人差はあると思いますが、大きくは外れてはいないと思われます。

ただ、肝心なのはこの簡単な準備で本当に布団を乾燥させることが出来るのか、ということです。

メーカーのホームページには実際に暖まっている様子を表したサーモグラフィーの画像が掲載されていて、冬モード(60分)で運転したときの画像では確かにしっかり暖まっているような感じがします。しかしよく見ると、例として出されているサーモグラフィの画像では最低温度に20℃以下の部分が見当たらなかったりします。

もしかして、ちょっと元々少し暖かめな部屋だったりするのかな、、、みたいな想像をしてしまいます。

なにしろ、この「カラリエ」君の消費電力は500Wです。

この数字は家電製品一般としては低いものではありませんが、「ふとん乾燥機」というジャンルの中では特別大きいものではありません。

本来、消費電力は少ない方が望ましいに決まっているのですが、もちろんそれは同じような能力を発揮する場合の話です。

ライバル機(たぶん)の象印「スマートドライ(RF-AA20)」が約700W、日立「アッとドライ(HFK-VH500)」の消費電力が680Wということを考えると、この「カラリエ」君の500Wという数字はかなり控え目といえるでしょう。

消費電力が少ない以上、もしも、この消費電力でライバル製品並みの能力を持っているとなると、これは相当に送風の効率が高いマシーンということになります。

もちろん、実際にこの「カラリエ」君が画期的な効率を達成しているという可能性もゼロではありません。

しかし、送風のホースすらない象印「スマートドライ」はともかく、専用の送風口を持つ日立「アッとドライ」と比べると、送風口の先が単なる(ほぼ)ホースとなっている「カラリエ」君にそこまで期待するのは、少しキビしいのではないかという気がしてなりません。

簡単さだけでない、業界最小&最軽量

準備の簡単さに比べ、乾燥能力については「最高」とは言えない印象のある、この「カラリエ」君ですが、実はウリは準備の簡単さだけではありません。

「業界最小」という触れ込みの幅16×奥行12.5×高さ36cmという大きさ、そして「最軽量」という触れ込みの約1.7kgの重さは、少なくとも直接のライバル機(たぶん)である、象印「スマートドライ」、日立「アッとドライ」よりも明らかにコンパクトですし、特に重さは2kg以上も軽いのです。

たとえパワーが幾分弱かったとしても、手軽に使用することが出来るというメリットを感じることは出来そうです。

それなりにツボを押さえた機能

この「カラリエ」君には、4つの運転モード(ふとん乾燥〈冬〉と〈夏〉、あたため、ダニ対策)があり、タイマー設定も15分から180分の間で8段階の設定が出来るので、使い勝手は特別優れている感じはしないものの、決して悪くも無さそうです。

また、大きなデジタル表示で、運転の残り時間が見やすいのも便利そうです。

じゃばら式になっているホースは、ふとんの中では真っすぐ伸ばすしかありませんが、もちろん曲げることが出来るので、温風を好みの方向に吹き出すことが出来ます。

メーカーが例として上げている足元のスポット暖房は、500Wという消費電力を考えてしまうと微妙な感じもしないでもありませんが、押入やクローゼットなど仕切られた空間を乾燥させたいときには威力を発揮しそうです。また、専用アタッチメントが付属していることで、くつ乾燥には特に力を発揮してくれそうです。

まとめ

ふとん乾燥機として、最高の能力を持っているわけでは恐らくないでしょう。

しかし、ともかく手軽に使いたい!という視点で見てみると、準備のしやすさ、消費電力の少なさ、本体のコンパクトさ、などなかなか優れた特徴を持っているため、十分に候補に入って来る製品と言えそうです。

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