さらに改良された可変アタッチメントで勝負する日立のふとん乾燥機「アッとドライ」(HFK-VH880)

マットのいらない簡易型タイプのふとん乾燥機です。

シャンパンゴールド↓


日立 ふとん乾燥機 (アッとドライ) HFK-VH880(N) シャンパンゴールド

プラチナ↓


日立 布団乾燥機 「アッとドライ」 HFK-VH880-S プラチナ

簡易型といっても、この「HFK-VH880」の場合、単にふとんの中にホースを差し込むのではなく、U字型をしたアタッチメントにホースをつなぎ、アタッチメントから温風が吹き出すという方式が採用されています。

これは旧モデルから引き継がれている方式で、アタッチメントの厚みと、ホースの先からだけではなく、アタッチメントに開けられた様々な方向の穴から温風が吹き出すことで、マット方式と同様とまではいかなくとも、なるべく効率良くふとんの中を乾燥させようという工夫です。

まあ、単なるホースよりはふとんの奥まで温風が行き届くのは間違いないでしょうが、基本的には乾燥の仕上がりよりも、準備がしやすいという側面に重きが置かれて開発されている製品であるということも確かです。なので、ともかくふとんをしっかり乾燥させたい!という場合は、マットタイプを検討した方が良いでしょう。

この「HFK-VH880」のU字型アタッチメントは、旧モデルから改良が加えられていて、最新型であるこの「HFK-VH880」のアタッチメントは、Uの字の開いている先端部分が、左右に少し広がり、先端部分も少し伸びるようになっています。従来モデルのアタッチメントも全体を左右に5cm広げて、先端も5cm伸ばすことが出来たのですが、きっとそれよりも効率良い仕組みということなのでしょう。

そして、この「HFK-VH880」はU字型アタッチメントの先が開くことで、何とふとんをU字の間に挟むことが出来、裏と表を同時に乾燥するという大技も持っています。床に直置きしたふとんでは使用してはいけないという禁断の方法でもあるようですが、それは温風によって床が変色したりするからなのでしょう。ふとんの裏と表で温風が半分ずつになってしまうことで乾燥時間も標準の2倍となる約60分となっています。

時間が倍になるなら、ふとんを片面ずつ裏返して乾燥した方が温風の流れの効率も良さそうな感じもしないでもありませんが、表と裏を同時に乾燥させることによほどの意味があるのか、それとも、せっかくのお手軽タイプのふとん乾燥機なのに、途中でふとんを裏返すなどという大きな手間が生じては本末転倒という判断が働いているのかもしれません。

乾燥性能そのものについては、旧モデルから特に進化している訳ではありませんが、標準的なふとん乾燥で約30分という時間は、なかなか優秀と言えます。しかし、最高レベルのふとん乾燥能力を誇る三菱電機の「AD-X80」でも、標準的なふとん乾燥に約45分かかっていることを考えると、単に時間が早ければ良いというわけではないことにも注意が必要かもしれません。

いちいちマットを広げてまでふとんを乾燥させるのは面倒だけど、温風の出るホースをただ単にふとんの中に入れるだけじゃ乾燥している感じがしない!

という、機能性と簡易性のどちらも欲しい!という、ちょっとワガママなニーズに応えて、なかなか上手くまとまっている製品と言えるでしょう。くつ乾燥用のアタッチメントも付いていて、ちょっと便利だったりもします。

しかし色々と機能を付けた結果として、割と高価なふとん乾燥機となってしまったところは、まあ致し方無いところでしょう。

■HFK-VH880のスペック

サイズ幅283×奥行217×高さ338mm
重さ4.3kg
消費電力最大680W
乾燥時間(ふとん標準)約30分
乾燥時間(ダニ対策)約120分

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