ルビーレッド↓
日立 CV-SW7000-R
そして、シャンパン↓
日立 CV-SW7000-N
数ある日立の掃除機の中で、最上位に君臨する製品です。
「ヘッドとパイプに加え、ホースも軽くなって、さらにお掃除ラクラク」
となっています。
最上位ではありますが、どうやら最大のウリは軽量化のようです。
メーカーは独自のカーボン素材を開発し、ヘッドとパイプの軽量化に成功したようです。そしてしなやかで取り回しが楽なホースを装着しています。
しかし、このカーボン製ヘッド&ホースは、この「CV-SW7000」を含む同系列の5製品のうち4製品に装着されていますので、これだけでこの最上位モデルを選ぶ要因にはならなさそうです。
では、何が他のモデルと異なっているのでしょうか?
実は、、、
「フィルターお手入れ」がこの「CV-SW7000」では「自動」なのです!
他の製品では、電源ホースを引くときにカタカタとフィルターのほこりを落として目詰まりを防止するのですが、この「CV-SW7000」では電源のオン&オフ時に自動でフィルターのほこりを落としてくれるのです!
、、、。
何か、どっちでも良いような気がしてしまうのは気のせいでしょうか?
そもそもこの「CV-SW7000」はサイクロン式掃除機のはずなのですが、サイクロンばかりを働かせるのではなく、フィルターと二人三脚でゴミ集めを行おうという姿勢のようです。いわゆる「チリ落としサイクロン」というタイプですね。
サイクロン機構の名称は「2段ブーストサイクロン」といういかにも強力な感じの名前が付けられています。
その名の通り、2段階のサイクロンでごみを徹底的に分離するぞ!ということのようです。
1段目ブーストで遠心分離により、ごみを分離!
2段目ブーストでごみを圧縮!
はい、おしまい。
サイクロンなんて簡単なもんですよ。ははは。
という感じですが、もちろんフィルターとの二人三脚でお仕事をすることになっているので、サイクロン部だけでゴミを取り切るなんてことはせずに、フィルター君にもしっかりゴミを回す構造になっているようです。
ダ◯ソン社のサイクロンがほぼ1人で仕事をこなしているため、フィルターの強力サポートを必要とするこのような「チリ落としサイクロン」への評価が低いのは、仕方のないところでしょう。
しかし!
掃除とはサイクロン機構の性能ではなく、部屋をどれくらいキレイに出来るかじゃないのですか!
というのが、日本に多数生息する「チリ落としサイクロン」達の心の叫びに違いありません(たぶん)。
実際、この「CV-SW7000」の排気はとてもキレイなのです。
吸込んだ0.3ミクロン以上のゴミを99.999%キャッチします。
ダ◯ソン社のサイクロン掃除機は0.5ミクロン以上のようです(サイクロン部だけでですが)。
中身の構造はともかく、チリ落としサイクロンとフィルターがタッグを組み、全身ゴミとホコリにまみれながら全力で働いた結果が、この0.3ミクロン、99.999%という数字なのです!
ああ、素晴らしきかな、このチームワーク。
となるかどうかは微妙なところですが、0.3ミクロンという数字がなかなか優れているのは確かです。
ただ、この「CV-SW7000」では、吸込む時は良いのですが、吸込んだゴミを捨てる際にちょっとした問題があります。
かなり豪快にダストケースが下方向に開くため、ゴミがこの上なく舞い上がりそうな感じなのです。
しかも、サイクロンとフィルターの二人三脚という構造のため、どちらのゴミも落とす必要があり、単独サイクロンよりさらにゴミ捨てに気を使わなければならないのです。
正直言って、0.3ミクロンなどという目に見えないゴミなどあっという間にどこかに行ってしまうのではないかという恐怖すら覚えます。不動のチームワークがここでは裏目に出てしまうという訳です。
そこで、メーカーから具体的な対症法が提示されています。
それは、、、
「ティッシュペーパーをフュルターの前に挟み込む」というこれ以上無い具体的な提案です。
これにより、「ゴミ捨てがさらに簡単・清潔になる」そうです。
どうやら、ティッシュでゴミを受け止めることによって、フィルターにゴミが付着し過ぎるのを防ごうという意図のようです。ここまで来ると「2段ブーストサイクロン」が本当に仕事をしているのか、いささか疑わしい感じもしてきます。
しかし、ともかく「2段ブーストサイクロン」+「フィルター」+「ティッシューペーパー」という不動の3トップで強力なゴミに立ち向かおうではないか!ということです。
「ティッシュ」はゴミ捨て時に敗れていても異常ではないそうです。
「ティッシュ」は潰れ役ということですね。
ちなみに、この「CV-SW7000」にはちゃんと「ティッシュペーパー」が付属してくるようです。
つまり「ティッシュ」は完全に戦力扱いということです。
強力3トップ体制により、きっとこの上なく万全であろうサイクロン部以外についても、最上位モデルということもあり充実しています。
左右に曲がって壁ぎわや狭い場所が掃除しやすいヘッドには「拭き」効果のあるブラシが装着されています。
持ちやすいグリップや、手元を掃除するために延長管に装着するブラシなども当然あります。
エコモードはゴミセンサーは搭載しておらず、床質の検知のみですが、自動でパワー調整を行います。
そして、忘れてはいけないのが、この「CV-SW7000」はかなり静かな掃除機だということです。
運転音は約48〜最大53dBと最高レベルの静音性を備えています。
独特なサイクロン機構への好き嫌いを除けば、ごく普通に使える掃除機のようです。
驚くほど非力な「2段ブーストサイクロン」をチームワークで支える、、、。
この「CV-SW7000」のそんな健気さに「共感できる!」「むしろ私も2段ブーストサイクロンを支えたい!」
という場合には、お勧め出来る掃除機といえそうです。
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