画期的すぎる富士通ゼネラルの加湿空気清浄機

富士通ゼネラル ピュアステージ ACS-71D

なんと、フィルターを交換しなくてOK!という画期的すぎる加湿空気清浄機です。

パールホワイト↓


シャンパンゴールド↓

HEPAフィルターにまさかのダメ出し

空気清浄機のフィルターといえば「HEPAフィルター」というのが、ここ最近の流れです。

0.3µmの粒子を99.97%以上キャッチするというその性能は、それよりもずっと大きい様々なホコリや汚れが大量に飛び交う家庭向けには高性能過ぎるとも言われてしまったりするほどですが、「高性能」と言われるフィルターが搭載されていると安心感があるのも確かです。

そのためか、現在出回っている空気清浄機の多くに、HEPAフィルターそのものか、「HEPA相当」を名乗るフィルターが搭載されています。

その栄光のHEPAフィルター様に向かって、この「ピュアステージ」は「汚れが蓄積することで隙間がふさがり、吸引力が低下します」と切って捨てて来ます。

、、、。

まあ、それはそうかもしれませんが、部屋の汚れを集める以上、フィルターに汚れが溜まってしまうのは、どうしようもないことのような気がします。

ところが!

この「ピュアステージ」はHEPAフィルターはもちろん、汚れを網目で漉しとるタイプのいわゆる「フィルター」を搭載してないのです!

厳密には「プレフィルター」はあるのですが、これは掃除機で掃除が出来てしまう程度の目の粗いものなので、いわゆる「フィルター」とは異なるものだと言っても良いでしょう。

では、この「ピュアステージ」はフィルター無しで、どうやってゴミを集めているのでしょう?

これだけで本当に良いのか、ちょっとだけ不安

「ピュアステージ」の空気清浄機としての心臓部となっているのが、「電気集塵」によるゴミの吸着です。

本体に吸い込んだゴミをプラスに帯電させ、マイナスに帯電させている捕集部にくっつけて集めようというのです。

なるほど!

これでフィルターがいらないというわけです。

、、、。

ただ、この「電気集塵」によって汚れを吸着するという方法自体は別に新しいものではなく、ダイキンなどはだいぶ前から製品に搭載しています。

そして、そのダイキンの空気清浄機には「電気集塵」だけでなく、いわゆる「フィルター」も搭載されているのです。

「電気集塵」だけで本当に室内のホコリやら汚れやらを十分に集めることが出来るのでしょうか?

という不安を感じてしまったりもしますが、メーカーによると「0.1~2.5µmの粒子を99%キャッチ」するらしいので、とりあえず小さなゴミについては問題なく集めることが出来るようです。

なかなかスリルのある脱臭機能

「電気集塵」と並ぶ、この「ピュアステージ」のもう1つの特徴は、脱臭性能が再生するということでしょう。

脱臭性能が再生するという機能は、カドー「AP-C700」シリーズや他のメーカーの過去の製品にも搭載されているので、これについても特別新しい機能というわけではありません。

しかし、この「ピュアステージ」は触媒と加熱を利用した脱臭能力の再生の他に、オゾンを利用した脱臭機能を前面に出しているのが特徴です。

オゾンは高い濃度で長時間吸い続けてしまうと、健康に影響があることが分かっている物質です。

このため冷蔵庫やエアコンなどで使用されているオゾンは本体の外に漏れ出さないようになっているのが一般的ですが、この「ピュアステージ」は積極的にオゾンを利用していこう!という姿勢のようです。

もちろん、放出されるオゾンの濃度は人体に影響が出始めるとされる0.1ppmの半分にも満たない0.03ppmに抑えられるとのことなので、毒をもって毒を制すみたいなハイリスクなどではないようです。

そうは言ってもちょっと怖いような感じはしてしまうのですが、その分強力な脱臭効果が見込めるということなのでしょう。たぶんですが。

まとめ

この「ピュアステージ」は一般的なフィルターを搭載していなかったり、危険物のオゾンを積極的に使って来たりとなかなかチャレンジングな製品と言えそうです。

しかも、それでいて風量も最大7.1㎥とそこそこのハイパワーをもっています。

温度+湿度センサーによる自動運転も可能ですし、ホコリ&ニオイの2大センサーもしっかり搭載しています。加湿も出来ますし、加湿フィルターの衛生面を保つのにもオゾンを利用するという念の入れようです。

そしてなにしろ、この「ピュアステージ」には、フィルターの交換が基本的に不要という強力なメリットがあります。

普通の空気清浄機には飽き飽きしてしまったという人にとっては、意外と魅力的に映る可能性のある製品と言えるかもしれません。

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