も、も、もしかして、前と全く同じ?!ダイキンの1台3役、除加湿空気清浄機クリアフォースZ「MCZ70S」

ダイキン「MCZ70S」



ダイキン PM2.5対応除加湿空気清浄機 クリアフォースZ MCZ70S-W(ホワイト)

「空気のプロ」を自認するダイキンが総力を結集したと公言する自信作がこの「クリアフォースZ」です。

「誰もがストレスなく部屋の空気を最適化出来ること」という高い理想を掲げています。

そして、それが口先だけとは思えない実力を備えているところが、この「クリアフォースZ」の最大の魅力です。

1台3役、しかも全てで主役を張れる

この「クリアフォースZ」の抜きん出た特徴となっているのが「除湿」機能を備えているという点です。世の中に加湿空気清浄機は数多くありますが、除湿機能も備えている製品はあまりありません。パッと目につくのは、日立の「クリエア」シリーズくらいでしょうか。

そして、この「クリアフォースZ」は、単に空気清浄、加湿、除湿の3つの機能を備えているというわけではありません。

空気清浄の最大風量は7.0㎥/分。

最大加湿量は630ml/時。

そして、除湿量は1日最大8/9リットル(50/60Hz)。

それぞれの機能の専用機と比べると、どれも最高でこそありませんが、たとえ専用機であってもミドルクラスの製品では太刀打ち出来ないほどの相当なパワーを持っているのです。

さらに、この「クリアフォースZ」の優れたもう1つのポイントとなっているのが、加湿と除湿の水タンクが別々になっているということです。

これにより、加湿の後に除湿をしたり、除湿の後に加湿をしたり、或いはそれらを繰り返してみたりと、自在に部屋の湿度を調整することが出来るのです。しかも、同時に空気清浄を行うことが可能なのです。

空気清浄、加湿、除湿の3つの機能がが単にハイパワーなだけではなく、連携して機能することが出来るとなると、確かに空気清浄機、加湿器、除湿機の3つの製品を部屋に並べて運転させるよりも効果的なのだろうという感じがします。

「増え続ける空気環境への不満に、正面から挑んだプレミアム機」(キリッ)

とメーカーの鼻息が荒いのもうなずけます。

完全にあぐらをかいている?

この「クリアフォースZ」が高性能&高機能な製品であるということに疑いはありません。

ただ、、。

この「クリアフォースZ」の2015年モデル「MCZ70S」は、旧モデルである2014年モデル「MCZ70R」と違いがほとんど見当たりません。

本体のサイズはもちろん、風量や消費電力、騒音、加湿量などのスペックも全く同じです。

もちろん、2つのタンクを持つことによる連携機能も同様です。

、、、。

これは、もしかすると全く同じ製品なのでは、、、。

という疑念が湧き上がってきます。

ちなみに、さらに1年前の2013年モデル「MCZ70P」についても、サイズやスペックは全く同じです。

、、、。

これは、もしかすると2年前から全く同じ製品なのでは、、、。

という疑念までも湧き上がってきます。

しかし!

どうやら、2014年モデル「MCZ70R」は2013年モデル「MCZ70P」には無い「しつどセレクト運転」という機能が搭載されているようです。従来までの「おまかせ」から、目標湿度を3段階に設定することが出来るようになっただけですが、わずかとはいえ一応便利になったような感じがするので「全く同じ製品」ではない、と何とか言うことが出来そうです。ただ、もちろんこの機能も2015年モデル「MCZ70S」には搭載されています。

、、、。

やはり、2015年モデル「MCZ70S」と2014年モデル「MCZ70R」は同じ、、、あ!

ありました!

この2015年モデル「MCZ70S」と2014年モデル「MCZ70R」にはやっぱり違いがありました!

な、なんと!

この2015年モデル「MCZ70S」は集塵フィルターが従来の「高性能フィルター」から「静電HEPAフィルター」に変わっていました!

「HEPAフィルター」自体は全く驚きではありませんが、わざわざ「HEPA」と付けたからには、従来のフィルターより細かなゴミをキャッチすることが出来るようになったに違いありません。ちなみに交換フィルターの価格も2014年モデルの5,500円→6,000円にちゃんと値上っているので、500円分くらいは性能が上がっていると期待しちゃっても良いのでしょう(たぶん)。

ああ、良かった。

これで2015年モデル「MCZ70S」のパクリ疑惑は無事に解消されたというわけです。

ただ。

結局、それくらいしか違いはないのです。

運転モードや後付けのフィルターに変更を加えているだけで、正直言って製品の基本的な性能については、2013年モデル「MCZ70P」から変わっていないと考えても、ほとんど問題はないでしょう。

まあ、それでも良いのかもしれません。

なにしろ、この「クリアフォースZ」は圧倒的な機能を持っているのです。頂点にいる以上、わざわざそこから無理に変化する必要など無いということなのかもしれません。

なら、わざわざ毎年新製品っぽく売り出したり、型番とか変えなくてもいいのに、、、と思ってしまいそうですが、そこは色々オトナな事情があるのでしょう。

ともかく、この「クリアフォースZ」にこれ以上の進化を望むためには、強力なライバル製品の登場を待たなければならないのかもしれません。

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