さすがのブルーエアキラー。カドーの空気清浄機「AP-C200」

カドー「AP-C200」

ブラック↓


カドー 空気清浄機(22畳まで)cado AP-C200-BK

ホワイト↓


カドー 空気清浄機(22畳まで)cado AP-C200-WH

セレブ又はセレブ気分の人御用達なカドーの空気清浄機、22畳までのスペース向けのモデルがこの「AP-C200」となります。

22畳向けだから円筒形?

この「AP-C200」は上位モデルにあたる「AP-C710S」、「AP-C310」とは全く異なる円筒形の外観をしています。

ボディの下部全周が吸引口となっていて、天面から真上に空気を吹き出す方式となっています。真上に送り出された空気は天井にぶつかり、360度全方向に拡散していくのだそうです。

これにより「部屋中の空気を循環、様々な形のお部屋に対応」出来るようです。

メーカーによると「”22畳”という広さは、リビングダイニング、ワンルーム、SOHO、寝室、ホテルの部屋など、様々なかたちの空間が存在」するので、底面の直径が25cmとコンパクトで、設置場所を選ばないこの円筒形ボディが良いのだそうです。

、、、。

別に22畳に限らなくても、部屋には様々な形が存在しそうです。

ちなみにカドーの空気清浄機の2番手モデル「AP-C310」は30畳を適用畳数としています。30畳と22畳の部屋の用途はそれほど変わらなさそうな気がするのですが、30畳向け「AP-C310」は円筒形ではなく、側面吸気→正面吹き出しをする箱型形状です。

円筒形なのか?
箱型なのか?

きっとこれは大きな違いなのだと思われますが、最上位モデル、驚異の65畳向け「AP-C710S」が箱型形状をしていることを考えると、箱型形状でもそれほど大きな問題は無いような気がします。というか、問題があるとなると、それはそれで製品としてマズそうです。

しかし、箱型形状モデルである「AP-C710S」や「AP-C310」では、円筒形「AP-C200」のような、お部屋の空気の循環について云々というアピールはされていないのも確かです。

となると、やはり空気の循環的には円筒形が優れているということなのでしょうか?

確かに煙突と字面でもカタチでも相似形をした円筒形は空気の循環に優れていそうな感じがあります。しかし、円筒形が優れているなら、最上位モデルが円筒形にならないのはなぜなのでしょうか?

ここで気になってくるのが、箱型形状「AP-C710S」、「AP-C310」と円筒型「AP-C200」に搭載されているフィルターの違いです。

箱型形状「AP-C710S」、「AP-C310」にはプレフィルターの他、「光ブルー活性炭フィルター」、「銀イオン抗菌HEPAタイプフィルター」、「特殊活性炭フィルター」の3枚のフィルターを重ねた「高性能3層フィルター」が搭載されています。

しかし、円筒形「AP-C200」に搭載されているのは「光ブルー活性炭フィルター」と「銀イオン抗菌HEPAタイプフィルター」の2層フィルターなのです。

、、、。

もしかすると「高性能3層フィルター」を採用してしまうと、1層分フィルターが厚くなるために、たとえば65畳向けという強大なパワーを誇る最上位モデルを円筒形タイプにした時に、本体サイズが大きくなり過ぎてしまうのかもしれません。

まあ、単にこの「AP-C200」が下位モデルだからフィルターのランクを落とされてしまったという可能性も否定できないわけですが、フィルターが厚くなると、本体が今よりは大きくなるのは間違いないでしょう。特にこの「AP-C200」の場合、本体サイズが大きくなってしまうと、製品の大きな特徴である「コンパクト性」が失われてしまう可能性がありそうです。

これ以上サイズが大きくなると邪魔になり、これ以上小さいとパワーが足りなくなる。22畳という広さは、そんな色々と都合の良い広さなのかもしれません。

見事なばかりのブルーエアキラーぶり

国内メーカーとして初めて国際基準CADRの最高値を獲得したカドー製空気清浄機の永遠のライバルと言えば、同じくCADR最高値をウリとするブルーエアに他なりません(たぶん)。

サイズ的に、この円筒形「AP-C200」がターゲットとしているのは、ブルーエア、クラシックシリーズのナンバースリー「270E SLIM」だと思われます。

「空気清浄機で最も重要なもの。それは浄化スピード」と断言するカドーの姿勢は、基本的にブルーエアのそれと重なります。

メーカーが最も重視していると思われる風量を見てみると、

ブルーエア「270E SLIM」→1.6〜4.3㎥/分
カドー「AP-C200」→0.98〜4.3㎥/分

です。

メーカーが公表しているのは正確には1時間当たりの風量なので、それでみると、

ブルーエア「270E SLIM」→100〜255㎥/分
カドー「AP-C200」→59〜259㎥/分

最大風量では、1時間当たりわずか4㎥の差で「AP-C200」が上回っています。

これはガチなのではないでしょうか!

この接近戦を見る限り、カドー「AP-C200」は本気でブルーエア「270E SLIM」を狙い撃ちに来ているとしか思えません!

ドキドキしながら次に消費電力を見てみると、残念ながらブルーエア「270E SLIM」は定格消費電力の52Wしか公表されていません、、、。しかし、カドー「AP-C200」は風力の弱い方から、6→9→18→33Wとなっており、最大の33Wでもブルーエア「270E SLIM」をだいぶ下回っています。これで省エネ性能もカドー「AP-C200」の勝利です。

運転音はどうでしょうか?

ブルー

エア「270E SLIM」→28/40/49dB(運転モード順)
カドー「AP-C200」→29/40/49/59db(運転モード順)

、、、。

ほぼ同じ風量の最大風量時で、カドー「AP-C200」はブルーエア「270E SLIM」より運転音が10dBも大きくなってしまいました。これはカドー「AP-C200」の完敗です。

最後にカドーとブルーエアの製品はどちらも高性能というだけでなく、高価格という点も見逃せないのでコスト面も見比べてみます。

オフィシャルサイトでの本体価格は、

ブルーエア「270E SLIM」→52,000円+税
カドー「AP-C200」→49,000円+税

となっています。

カドー「AP-C200」の価格設定は絶妙というか、いかにもという感じです。

そして、交換フィルターの価格はというと、

ブルーエア「270E SLIM」→6,000円+税(半年交換)※ダストフィルタータイプ
カドー「AP-C200」→7,830円+税(交換目安:半年〜1年)

となっています。

フィルターの交換を1年まで引っ張れば、確実にカドー「AP-C200」がコスト面で勝ることになります。

カドー「AP-C200」とブルーエア「270E SLIM」を風量、消費電力、運転音、コストの4項目でみると、カドー「AP-C200」の3勝1敗です。

フィルターなどのコスト面について、安いということで優れているとしてしまって良いのかは微妙なところもありそうですが、このカドー「AP-C200」は少なくともブルーエアキラーとしての役割は見事に果たしていると言えるのではないでしょうか。

まとめ

この「AP-C200」は、カドーの他の空気清浄機と同じく、特徴は風量と光触媒で再生するフィルターに集約されていて、機能的に何か特殊なものがあるわけではありません。というか、0.09μm以下のゴミもキャッチすることの出来るフィルターを装着し、ダストセンサーとニオイセンサーで自動運転も可能ということであれば、取り立てて他にどうしても必要だという機能はないかもしれません。

一応、空気の汚れ具合を青と黄色と赤の3色のLEDライトで「鮮やかに表現」してくれたり、継ぎ目がなく美しいスチール製ボディをしていたりするというアピールポイントも持っています。まあ、性能面でブルーエア「270E SLIM」といい勝負に持ち込める印象があるというだけでも、十分検討に値する製品と言えるのではないでしょうか。

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