上部で目立つ丸部分はランプではなく、人感センサーです。
この「セラミックファンヒーター(SOLEIL)」は、少なくとも楽天市場においては長らく人気となっているモデルです。
一応「SOLEIL」という製品名が付けられているようですが、それほど前面に出されている感じはありません。
もともとこの製品を手掛けているAND・DECOというブランド自体が製品の型番や発売日を明示しない傾向があるので、まあ、AND・DECO的にはごく普通のことなのでしょう。
もしかすると、製品名についてはベールに包まれていた方が良いという驚きの実績があったり、「どれがどのモデルか分からない!」などの問い合わせがあった時に、丁寧に説明をすることで製品への思い入れをなお一層高める接客スキルへの強烈な自信があったりするのかもしれません。
ただ、AND・DECOは色々なファンヒーターを手掛けているので、とりあえず候補を絞り込むためにもモデル名で区別がついた方が普通に分かりやすくて良いと思うのですが、間違いなく余計なお世話でしょう。
この「SOLEIL」は正直なところ、それほど高機能なヒーターではありません。
600/1200切り替えというパワーについては十分なものですが、何か目立つ機能と言えば人感センサーが付いていて、人の存在を検知しない時に自動で運転を停止する機能が付いているくらいです。
ブランド伝統の分かりにくい製品名に加え、特別優れた機能があるわけでもないこのヒーターが長く人気を博している理由は、およそ5,000円という価格にあるのだと思われます。
もっと安価なヒーターもありますが、人感センサーが付いていて、運転モードの切り替えが出来て、それなりにこなれたデザインであることを考えると、十分に候補となるということなのでしょう。
ちなみにこのモデルは「ベーシックモデル」とされていて、「ハイグレードモデル」として「SOLEIL EX」というモデルも存在します。
「ハイグレード」というからには、普通はこの「SOLEIL」をパワーアップしたものと考えてしまいますが、「SOLEIL EX」は、ヒーターとしての基本能力は「ベーシックモデル」と変わらず、デザインと付属機能が異なるという異質の「ハイグレードモデル」となっています。
「ハイグレードモデル」にはオフタイマー機能が付いていたり、温風を遠くまで送るための別付けノズルが付いていたり、確かに機能は増えていますが、そもそもデザインが全く異なっているので、「ベーシック」と「ハイグレード」という言葉から想像するようなグレードアップ感は皆無となっていて、普通に別の製品と考えた方が良さそうです。
価格も「ハイグレードモデル」の方がおよそ1,000円高いだけなので、この「SOLEIL」の最大のライバルは身内の「ハイグレードモデル」だということも十分にありそうです。
■セラミックファンヒーター(SOLEIL)のスペック
発売 | - |
サイズ | 幅240×奥行111×高さ333mm |
重さ | 2.1kg |
消費電力 | 600 / 1200W |
適用畳数(断熱材50mm) | - |
運転調整 | 弱 / 強 / 送風 |
安全機能 | 転倒時自動OFF・サーモスタット・温度ヒューズ・電源ヒューズ |
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