「ロボットに働いてもらいましょう。それでお掃除は終わりです」
、、、。
なんだかカタコト感のあるキャッチコピーですが、それもそのはず、この「Botvac85」はアメリカ生まれの新興企業「neato robotics」が開発した海外生まれのロボット掃除機なのです。
ネイトロボティクス ロボット掃除機 Botvac 85
驚異の掃除可能面積、126畳。
この「Botvac85」の最大の特徴は特許取得済みだというレーザー誘導テクノロジーで、掃除する部屋をスキャンして、部屋の形や家具の位置などを認識し、効率的に掃除を行うところです。
自分がどこを掃除しているのか認識しながら動くので、ランダムな動きをする強力なライバル機「ルンバ」のように円形をしている必要はなく、掃除に適したD型の形状をとることが出来るのだそうです。
なるほど。
確かにルンバは部屋のどこをどう掃除するか、正確には自分でも分かっていない(ある程度は把握しているようです)ので、どこにゴミがあっても良いように円形をしていなければならないという事情はあるのかもしれません。自分の前にゴミがあると分かっていれば、普通の掃除機に近いD型の形状の方がブラシを大きく出来て、さらにそのブラシを壁際に近づけることが出来る分、有利だという感じはします。これはドイツのコーボルトと同じ発想です。
実際この「Botvac85」の本体前部にあるメインブラシの幅は276mmとなっており、200mm弱ほどと思われるルンバ(800シリーズ)のブラシの幅を完全に凌駕しています。ブラシの幅が大きいとその分掃除の効率も良さそうです。
高度な誘導テクノロジーと大型ブラシで効率的に掃除をすることが出来る上に、電池切れの際は自分で充電ベースに戻り、充電後に中断箇所から掃除を再開する機能があり、なんと最大3回までそれを繰り返すことが出来るようです。
この結果、この「Botvac85」は最大126畳もの広さを掃除することが出来るようです。
126畳!これはスゴいです。
※ただし、充電には2〜3時間かかるようなので、一日仕事となる可能性は高そうです。
まあ、息も絶え絶えになって126畳を掃除するより、50畳を丁寧に掃除をしてくれる方が、助かったりしそうなところが微妙ですが、、、。
ちょっと不安なサポート体制
この「Botvac85」には、掃除のスケジュールを設定する機能も付いており、新興メーカーの製品としては、なかなか気が利いている印象です。あくまで「新興メーカーとしては」という条件付きですけれど。
そして、充電池については、少し不安です。
見るからに「電池」という剥き出し感のある外観が気になるだけではなく、交換頻度が不明なのです。
メーカーの限定保証では6ヶ月のようですが、正確なところは不明です。気温の影響を受けるとされているので、かなりの幅があるのかもしれません。
そしてさらに肝心なことに、この交換用バッテリーの価格が不明なのです。
これは、、、。
「バッテリーは定期的に交換する必要がある」と言っておきながら、その価格は不明というのは、ちょっといただけません。
また、「Botvac85」に進入して欲しく無いエリアには「磁気テープ」を貼る必要があります。これもドイツのコーボルトと同じ方法で、よく見ると本体の外観もコーボルトとかなり相似形だったりするので、もしかするとこの2つの製品の間には何か関連があるのかもしれません。
そして驚いたことに、この「磁気テープ」は「日本国内未発売」となっているのです。
ええ!?
本体の付属品として4メートル分は付いて来るようですが、それ以上のテープが必要な場合はどうしたら良いのでしょうか?
「オーノー、ニッポンノイエ、セマイデース。4メーターアレバ、ジューブンデース」
ということなのでしょうか?
ホームページでの説明も隙あらば英文のページに誘導したりして、サポートや付属品の注文など、純粋なニッポニアニッポン人にはちょっとハードルが高い印象もあります。
既にルンバという外国人選手がどっかりと日本に腰を落ち着けてしまっているせいか、海外からわざわざ来た割には黒船来襲感があまりしないというのは、それほどゴリ押し感がなくて良いですが、製品としてはあまり良くないことかもしれません。
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