高性能じゃなくても仕方ないよね、、、なロボット掃除機。ツカモトエイム「AIM-RC03」

ツカモトエイム「AIM-RC03」



ツカモトエイム ロボットクリーナー ミニ ネオ AIM-RC03

ツカモトエイムは2003年に設立された比較的新しい企業です。生活を快適にする様々な製品を取り扱っています。

この「AIM-RC03」は「ロボットクリーナー ミニ ネオ」という名前です。

「ミニ」で「ネオ」。

とても分かりやすいですが、ちょっとそっけない感じもします。

「ミニ」という触れ込みの本体サイズは直径235ミリです。重さも1.2kgと確かに小さいです。

まあ、メーカーの言うように「手のひらサイズ」だと感じるためには、使う人の身長が2メートル近くあった方が良いかもしれませんが、ルンバの最新モデル「980」のサイズが、直径352mm、重さは約3.9kgということを考えると、ロボット掃除機としては間違いなくコンパクトな製品であると言えるでしょう。

小さくても実力は十分、、、?

「ゴミ取り機能」「障害物の自動回避」「落下防止」。

この3つがロボット掃除機の基本性能で、この「AIM-RC03」にはしっかりそれが備わっているのだそうです。

本当にその3つがロボット掃除機にとっての基本性能なのかどうかは意見が分かれるところだと思いますが、ともかくサイズは小さくても、仕事はキッチリこなしますよ、というわけです。

ただ。

単に機能が備わっていればそれで良いのかというと、もちろんそんなことはないわけで、その点この「AIM-RC03」には、ちょっと気になるところもあります。

まず「ゴミ取り機能」については、この「AIM-RC03」はそもそも吸引口に回転ブラシを搭載していません。サイドのブラシで本体の下にゴミを持ってきて、それを吸い込むという方式です。

フローリングではそれほど問題ないかもしれませんが、ゴミが毛足に絡み付いているカーペットでは吸い込む力だけでゴミを取るのはおそらく難しいでしょう。これは通常の掃除機と同じです。

しかも、この「AIM-RC03」は7mm以上の段差を乗り越えられないようなので、モコモコしているようなカーペットの場合は走行することすらも難しいかもしれません。

「AIM-RC03」の場合、カーペットの掃除をする際は掃除をする為の重要なパーツだと思われるサイドブラシを取り外すこととなっているので、基本的にはカーペットの掃除はもともとお勧めされていないと考えた方が良いのだと思います。

「障害物の自動回避」についてもそれほど優れているという感じはしません。

この「AIM-RC03」は「らせん状に走行」「壁沿いに走行」「障害物にあたったら方向転換」という3つの走行パターンを持っているようですが、その選択はランダムに行われるのだそうです。

広いスペースでまっすぐ走行していても、突然らせん状に動き出したりするのです。

、、、。

ロボット掃除機の王様「ルンバ」も最新の「900シリーズ」までは部屋のマッピングをしない、ランダム型の清掃方法となっていました。確かにルンバの場合も広いスペースで突然停止して方向転換することがあります。

ただルンバの場合は、まったく無作為に動いているというわけではなく、なるべく状況に即した行動が出来るように人工知能が機能しているという触れ込みでした。

この「AIM-RC03」のように完全にランダムとなると、実際のところ障害物があろうがなかろうが、特に関係ないんじゃないだろうかという気もしてきます。要するにとりあえずセンサーを利用して、壁や家具に激しくぶつからないようになっていますよ、ということなのだと思われます。

「落下防止」については、ロボット掃除機にとって落下しないことが大切だということは間違いないので、これは確かに重要そうです。

この「AIM-RC03」では、落下防止センサーの反応レベルを使用する人が調整出来るようになっていて、それだけ力を入れているということなのか、実はセンサーの精度にあまり自信が無いのか、判断はつきませんが、調整が出来ないよりは出来た方が良いでしょ、と言われれば、まあそうかもしれません。

まとめ

この「AIM-RC03」は正直なところ、それほど高性能のロボット掃除機ではないかもしれません。

ただ、この「AIM-RC03」の価格は1万円前後なのです。

ルンバの最新モデル「900シリーズ」の価格が軽く10万円を軽く超えてくることを考えれば、たとえこの「AIM-RC03」の性能がルンバ「900シリーズ」みたいに、自動で充電台に戻らなかったり、ゴミを感知するセンサーが無かったり、スケジュール機能が無かったり、進入禁止エリアを作れなかったりしたところで、それが何だというのでしょう!

と考えることが出来れば、この「AIM-RC03」がグッと魅力的に見えてくるであることは間違いなさそうです。

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