マイナスも無ければプラスも無い、リアルベーシックな電気ストーブ。山善「DSE-C106」

実にストーブらしい、というか、ストーブ以外には見えない分かりやすい外観をしています。



山善 遠赤外線電気ストーブ(990W/660W/330W 3段階切替) ブラックメタリック DSE-C106(B)

この「DSE-C106」には、上位モデルとして「DSE-KC106」というモデルがあります。

この「DSE-C106」と、上位モデル「DSE-KC106」の違いは、加湿機能が付いているかどうかです。もちろん、加湿機能が付いているのは、上位モデル「DSE-KC106」の方です。

ただ、この「DSE-C106」と、上位モデル「DSE-KC106」は、実勢価格で500円ほどの違いしかありません。

プラス500円で加湿機能が付くなら、上位モデルを選んだ方が良いのでは?

と考えるのが普通な感じがしますが、事はそう簡単ではありません。

その原因は、上位モデル「DSE-KC106」の加湿機能の貧弱さにあります(たぶん)。

なにしろ、上位モデル「DSE-KC106」の加湿力は、20ml/時しかないのです。

20ml/時の加湿力となると、顔のすぐ近くに置くようなパーソナル加湿器レベルの加湿力です。そして、上位モデル「DSE-KC106」は電気ストーブなので、顔のすぐ近くに置くことは適さないというか、危険ですらあります。

それでいて、加湿用の水タンクは、360mlもあります。単純計算でフル稼働させても、18時間も持つことになります。

、、、。

これは仕様の設定ミスではないでしょうか?

電気ストーブを18時間連続で使うこと自体がそれほど多くはなさそうですし、使ったとしても、18時間を費やして加湿する量がたった360mlでは、加湿機能を備えていると胸を張ることは難しいのではないでしょうか?

それなら、90分くらいでタンク切れになるくらいに加湿力を高くして、水タンクが切れたら空焚きを防止するような仕組みを付けてくれた方が使い勝手が上がるような気がするのですが、それだと完全に別の製品になってしまうということなのでしょう。

ともかく、上位モデル「DSE-KC106」に大きな期待をするのは、あまり賢明とは言えなさそうな気がします。

せっかく加湿機能が付いていても、あまり使えないということであれば、元々付いていなくても良いや、という結論となるのも当然です。

ただ。

この「DSE-C106」には、確かに無駄な加湿機能は付いていませんが、だからといってこの「DSE-C106」が優れた製品ということには、もちろんなりません。

この「DSE-C106」は、3段階のパワー切り替えと転倒OFF機能の他に、これといった機能はありません。

「ベーシックな遠赤外線電気ストーブ」という触れ込みにぴったり合致している製品です。

ともかく、それなりに信頼度があるメーカーの製品から、コスト重視で電気ストーブを探したい! という場合に、候補として浮上してくる製品と言えるでしょう。

■DSE-C106のスペック

発売2018年8月
サイズ幅365×奥行160×高さ450mm
重さ2.3kg
消費電力990W
適用畳数(断熱材50mm)-
運転調整3段階(330/660/990W)
安全機能転倒OFFスイッチ

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