手軽さを維持しつつ、ノズル(とホース)を2本にすることで乾燥力がアップしています。
アイリスオーヤマ ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル KFK-W1-WP
旧モデルとの違いは一目瞭然、この「KFK-W1」には、温風が吹き出るノズルが2本あります。
ふとんの中にマットを広げて、きっちり乾燥させるクラシックタイプではなく、ノズルを差し込むだけでふとんを乾燥させようとする簡易タイプの場合、いかに効率よく温風をふとんの中に行き渡らせるかは重要なポイントとなります。
ノズルの形状を工夫している製品が多い中で、この「KFK-W1」は、ノズルの本数を増やしちゃおう!ということのようです。
うん、斬新です。
しかも、効果がありそうです。
アイリスオーヤマらしさといか、見た目にとらわれない直球勝負の製品という感じがあります。
旧モデル(FK-C2)と比べると、消費電力が560W→760Wへと1.3倍以上になっていますが、送風先が2箇所になっていることを考えれば、致し方ないというか当然の結果でしょう。
ホース(とノズル)が2本になっているので、セットする手間で比べると、2倍近くに増えている可能性がありますが、それでも大した手間では無いことは多くの人が認めるでしょう。ふとんの中で2本のホースの長さを変えたり、ノズルを置く場所をズラすことで、送風効果が上がることには確かに期待できそうな感じがあります。
ただ、メーカーによると、「2組の布団を同時にパワフル乾燥」出来るとなっていますが、出力が1.3倍にしかなっていないことを考えると、布団1組ごとの乾燥の程度は、旧モデルを布団1組に対して使用した時よりも劣っているはずなので、そこまで期待してしまうのは危険かもしれません。
むしろ、どうしても2組のふとんを同時に乾燥したい場合は、旧モデル(FK-C2)を2台同時に使用した方が効率が良いはずですが、メーカーとしては、あくまで布団乾燥機を2台同時に使用する人なんて、この世にはいないという前提に立ったうえで、この「KFK-W1」なら、1台でそういう使い方も出来ますよというバリエーションの1つとして理解しておいて欲しいということなのでしょう。
ノズルが2つあることで、靴の乾燥についても2足同時に行うことが出来るというのもオマケ的に便利になっているところかもしれません。
この「KFK-W1」は、準備が簡単という基本を維持した上で、乾燥効果が上がっている、なかなか良いモデルと言えそうです。
さすがに、この「KFK-W1」の次にノズルを3本や4本搭載したモデルが登場してくることは無いと思われますが、2本ノズルは形を変えて真似するモデルが出て来ても不思議はなさそうなくらい、画期的なアイデアと言えるかもしれません。
また、この「KFK-W1」の類似モデルとして「FK-W1」という型番に「K」が入っていないモデルも存在しますが、こちらはこの「KFK-W1」に付属する「アロマケース」が付いていないモデルです。「アロマケース」を利用すれば、温風を吹き出すときに自分の好みの香りも付けることが出来るわけですが、アロマオイルに関心が無い人の場合は、アロマ無しの「FK-W1」の方が少しだけ本体価格が安くなる分、有利な存在となるかもしれません。
■カラリエ KFK-W1のスペック
サイズ | 幅168×奥行195×高さ360mm |
重さ | 2.2kg |
消費電力 | 760W |
乾燥時間(ふとん標準) | 冬:60分 / 夏:80分 |
乾燥時間(ダニ対策) | 100分 |
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