ダイソンをバリバリ意識した東芝のコードレスクリーナー

東芝 トルネオVコードレス

東芝の誇る掃除機ブランド「トルネオ」のコードレスタイプの2代目です。

通常モデルとなる「VC-CL200」

ダークメタリック↓


東芝 サイクロン式コードレスクリーナー TORNEO V cordless VC-CL200-H(ダークメタリック)

グリーン↓


東芝 サイクロン式コードレスクリーナー TORNEO V cordless VC-CL200-G(グリーン)

付属品が充実している「VC-CL1200」

グランレッド↓


東芝 サイクロン式コードレスクリーナー TORNEO V cordless VC-CL1200-R(グランレッド)

グランホワイト↓


東芝 サイクロン式コードレスクリーナー TORNEO V cordless VC-CL1200-W(グランホワイト)

ダイソン型へモデルチェンジ!

2014年に発売された旧モデル「VC-CL100」では、伸縮するパイプや肩掛け出来るベルトを利用することで、スティック使用でも、手元用でも、柔軟に対応出来るということがウリとなっていましたが、新モデル「VC-CL200」ではライバル(たぶん)のダイソンと同じくパイプを脱着することでスティック用と手元用を使い分ける方式に変更となりました。

旧モデルの柔軟対応方式だったとしても、スティックとハンディを入れ替える際にはパイプの脱着は必要だったので、必ずしもこの新しいモデルでダイソンに合わせたというわけではなく、よりシンプルな方式を追求した結果、たまたまダイソンと同じになってしまったということなのかもしれません。

しかし、既に2011年にはダイソンのパイプタイプのコードレスクリーナーが出回っていたことを考えると、柔軟対応方式の旧モデルを設計しているときにダイソンの製品を調査していなかったはずはありません。

昨年は、ダイソンと違う方法で行こう!となった(と思われる)ものが、1年後に撤回されてしまうのはちょっと微妙な感じですが、まあ仕方ないのでしょう。

しかし、ダイソン型へシフトチェンジするとなると、否が応でもダイソンと比較されることとなります。

なにしろ、ダイソンのコードレス型掃除機の最新モデル「DC74」は「他のどの掃除機よりも確実にゴミを吸い取ります」と豪語する自称世界最強の掃除機です。相手とするには不足無しどころか危険極まりない存在です。

東芝「VC-CL200」もサイクロン機構を旧モデルの6気筒から8気筒へと増やしてパワーアップしていますが、ダイソン「DC74」は大迫力の15気筒です。サイクロンの数が多い=優れているということではないはずなのですが、サイクロンの王様「ダイソン」が「他のコードレスクリーナーの10倍の吸引力」がある!とぶちかましてくるのを軽くはね返すというわけにはいかなさそうな印象です。

この「VC-CL200」ではヘッド部分にも改良が加えられ、固さの違うブラシを3種類装着することで様々な床に対応出来ることをうたっていますが、ダイソン「DC74」もこれまでの常識をくつがえすほど画期的だとされるソフトタイプのヘッドを投入してきています。

単純にゴミを吸い取る能力だけを比べられると、やはり不利な戦いとなってしまいそうです。

しかし!

もちろん、東芝「VC-CL200」にも優っている点はあります。

まず、本体が軽いです。(VC-CL200→1.9kg、ダイソンDC74→2.3kg)

そして、水洗い出来る部品が多いです。(VC-CL200→サイクロン部+ダストカップ+回転ブラシ丸ごと水洗い可能、ダイソンDC74→回転ブラシは水洗い可能な他はダストカップを湿った布で拭き取るだけ)

さらに、「VC-CL200」は微細なゴミが残っていてもセンサーで感知して教えてくれる機能がついています。ダイソン「DC74」にはありません。

そして、圧倒しているのがバッテリーの寿命です。

ダイソン「DC74」のバッテリーの充放電回数の目安が500回とされるのに対し、「VC-CL200」は何と2,000回だというのです!

まあ、実は旧モデル「VC-CL100」では充放電回数2,100回なので、もっと多かったりするのですが、2,000回も相当な回数だと言えるでしょう。

まとめ

ダイソン型に近づいた結果として独自の魅力が薄れてしまった感もある、この「VC-CL200」ですが、バッテリーの交換も含めたトータルの使い勝手についてだけで見れば、ダイソンを凌駕していると言えないこともありません。

もちろん、掃除機である以上、掃除能力が最も重要視されてしまうわけですが、モーターの回転数はダイソン「DC74」と同じ11万回転/分だということを強調していたりして、グウの音も出ないほどダイソンに差をつけられているというわけでも無さそうです。国内メーカーのコードレス掃除機としては健闘していると言えるのではないでしょうか。

上位設定となっている「VC-CL1200」は、製品としての機能は「VC-CL200」と全く同じで、「ふとん用ブラシ」と「洋服布用ブラシ」と「延長用ホース」の3点の付属品と、それを入れるバッグがついた付属品追加モデルとなっているので、追加の付属品が必要な場合のみ要検討となります。

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