外観を一新したシャープのふとん乾燥機です。
シャープ プラズマクラスターふとん乾燥機 UD-AF1-W
温風吹き出し口を本体から取り外してふとんの中に差し込むだけ、という流行りのマット不要型ふとん乾燥機ですが、この「UD-AF1」の吹き出し口部分(アタッチメント)の外観は非常に個性的なものとなっています。
メーカーいわく、新採用「きのこアタッチメント」だそうです。
アタッチメントの外観は確かに「きのこ」っぽいですが、
なぜきのこ?
という疑問が当然浮かびます。
メーカーによると、胞子を遠くに届けるきのこの傘の形状を応用したのだそうです。
ああ、なるほど、、、。
そうです。
このきのこも近年のシャープがこだわり続けている「ネイチャーテクノロジー」、通称自然に学ぼうプロジェクトから生まれた製品なのです。
アタッチメントをきのこの形状にすると何が良いのでしょうか?
メーカーによると「外側の大きなきのこが、ふとんの中に風の通る空間を作り、内部の5つの小さなきのこに沿って風の勢いを強め、広い範囲に温風を届け」てくれるのだそうです。
大きなきのこ?内部の小さなきのこ?
無いよ!そんなきのこ!
と突っ込みたくなりますが、この自然に学ぼうプロジェクトを真面目に考えすぎる必要は無いのでしょう。そもそもきのこの胞子と温風は違うよねとか、届ける範囲は遠くじゃなくてふとんの中ですけど、とかそういう細かなことはどうでも良いのですたぶん。コンセプト的な話、もしくはフィーチャリングきのこという程度にとらえておけば良いのでしょう。要するに効率よく温風を吹き出しますよということだと思われます。
まあ、独特のきのこ形状を除いた機能面での話となると、この「UD-AF1」からは個性的な部分がグッと減ってしまうのですが、脱臭に効果があるというプラズマクラスターを搭載していることは、ニオイに敏感な人にとってはプラス評価となる可能性がありそうです。この「UD-AF1」に搭載されているプラズマクラスターは現行で最も濃度の薄い「プラズマクラスター7000」なので、ずっと使っていても交換が不要な安全と継続性重視の設計となっています。せっかくふとんの中という半密閉空間的なところで使う製品なので、どうせなら特別濃度の高いプラズマクラスターを使ってダニを根絶せるようなことが出来れば、もっと良かったと思うのですが、それはそれで問題が出てくるのでしょう。
また、きのこ型アタッチメントは本体に付けたままでも使用することが出来るようになっていて、部屋干し衣類の消臭乾燥なども出来るようになっています。きのこ型とは違う専用のアタッチメントを使えば、くつやブーツの消臭乾燥もすることが出来ます。
この「UD-AF1」の外観がメーカーの言うように「「インテリアと調和するデザイン」なのかどうかは評価が分かれるかもしれませんが、他とは異なる個性的なデザインには一応価値があると言えるでしょう。使い勝手も特に悪くはなさそうなのですが、ダニ対策についてはちょっと注意が必要です。
マットが無いタイプのふとん乾燥機はどうしても乾燥能力が劣るので、ダニ対策は苦手としている製品が多いですが、この「UD-AF1」もその例に漏れません。掛け布団と敷布団の片面ずつ、計4回の乾燥をしなければならないのです。しかも、掛けふとんはタテ方向に細く二つ折りして、その間にきのこアタッチメントを差し込むことが推奨されていたりして、正直ちょっと面倒な感じです。
もともとこの「UD-AF1」は、消費電力が500/510W(50/60Hz)とそれほどハイパワーという訳でもないので、本格的なダニ対策に向かないということは覚悟しておいた方が良さそうです。あくまで使い勝手に優れたふとん乾燥機というジャンルであれば、有力な候補となってくる可能性のある製品と言えるでしょう。
■UD-AF1のスペック
サイズ | 幅243×奥行243×高さ386 |
重さ | 約4.0kg |
消費電力(50/60Hz) | 500 / 510W |
乾燥時間(ふとんシングル) | 夏:80分 / 冬:60分 |
乾燥時間(ダニ対策) | 360分(90分×4回) |
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