少し丸みを帯びたシンプルな外観となっています。
ホワイト系↓
グレー系↓
この「KI-NS50」はシャープの空気清浄機ラインアップの中でミドルクラスとなります。
シャープの必殺プラズマクラスターは最上位モデルでは「プラズマクラスターNEXT」ですが、この「KI-NS50」では一段階下となる「プラズマクラスター25000」です。
最大風量は5.1㎥/分とそこそこレベルですが、加湿量は最大600ml/時となかなかパワフルです。
この加湿力の高さがこの「KI-NS50」の最大の特徴と言えます。
■(新)KI-NS50と(旧)KI-LS50の加湿運転時のスペック
製品 | (新)KI-NS50 | (旧)KI-LS50 |
発売 | 2020年12月 | 2019年10月 |
加湿量 | 200→480→600ml/時 | 170→350→550ml/時 |
運転音(加湿時) | 19→40→43dB | 24→45→52dB |
風量(加湿時) | 1.0→2.8→3.6㎥/分 | 1.2→2.7→4.7㎥/分 |
消費電力(加湿時) | 4.4→16→24W | 4.8→23→53W |
この「KI-NS50」の旧モデルにあたる「KI-LS50」の最大加湿量も550ml/時とそれなりのレベルではありましたが、この「KI-NS50」と旧モデル「KI-LS50」を比べると、弱、中、強と3段階ある風量の全ての加湿量でこの「KI-NS50」の方が高くなっています。
それも当然の話で、この「KI-NS50」は加湿フィルターの構造が上位モデルと同じ「二重構造」となっていて、同じ風量でも加湿量が増える仕組みとなっています。
この構造にすると加湿運転時の負荷が少ないせいか、加湿量が増えるだけでなく、加湿の際の運転音も軒並み下がっています。
特に加湿運転の最大風量では旧モデル「KI-LS50」の52dB→43dBへと大きく下がっています。メーカーも「低騒音」だとアピールしていますが、実はこの「KI-NS50」と旧モデル「KI-LS50」では加湿時の最大風量がかなり違う(「KI-NS50」:3.6㎥/分、旧モデル「KI-LS50」→4.7㎥/分)ので、単純に運転音だけ比べるのはアンフェアのような気もします。ただまあ、どちらも同じシャープが作っているので、使っている人にアピールが偽りと感じられないように、ちゃんと調整してくれているということなのでしょう。
この「KI-NS50」と旧モデル「KI-LS50」は、加湿がらみの違いだけではなく、他にもたくさんの仕様変更が施されていて、後継モデルと言うより全く別のモデルと考えた方が良さそうです。そもそも外観が全く違うので、もしもこの2モデルが並んでいたとしても混同する危険性はそれほど高くなさそうです。
大きく下がっている消費電力も含めて、加湿時の運転能力に関しては確かにこの「KI-NS50」の方が上回っていそうですが、旧モデル「KI-LS50」に搭載されていたホコリセンサーや照度センサーはこの「KI-NS50」では大胆にカットされています。
また旧モデル「KI-LS50」は、先進機能「COCORO AIR」対応モデルとなっていて、アプリを通じた操作などが可能となっていましたが、この「KI-NS50」にはありません。
「COCORO AIR」なんて使わないよ、という場合には全く影響はありませんし、メーカーも旧モデルでの結果を踏まえた上でこのモデルでは非搭載としたのだと思いますが、現行の上位シリーズには引き続き搭載されている「COCORO AIR」が無いことで、この「KI-NS50」の位置付けが上位シリーズとはキッチリ分けられたところにあることが分かります。もちろん「COCORO AIR」のような遠隔操作系の機能が大好きだったり、既にシャープのアプリを使っているよ!という人にとっては、致命的とも言える機能カットということになります。
また「二重構造」の加湿フィルターとなっていることで、当然ながら加湿フィルターの価格が旧モデル「KI-LS50」の時の2,860円→4,290円へと1.5倍に上がっています。加湿フィルターの交換は10年目安なので1年あたりで考えればそれほどの金額ではありませんが、空気清浄機にそこまで加湿機能を期待していない人にとっては無駄な費用かもしれません。
この「KI-NS50」は、旧モデル「KI-LS50」と比べた時に、旧モデルから正常進化している製品では無いため、空気清浄機としてどちらが優れた製品なのか評価することが難しいところがあります。旧モデル「KI-LS50」と比べて明確に優れているのは加湿がらみの機能だけですが、本体が設置しやすい薄型形状になっていたり、本体の重さが1kg軽くなっていたり、運転モードごとの風量差が調整されていたり、地味なところも変更されています。旧モデルのことはすっぱりと忘れて、加湿機能もしっかり使う前提の空気清浄機として見れば、機能を絞り込みつつ、機能と価格のバランスを取ることに配慮した製品と言うことが出来るのかもしれません。
■KI-NS50のスペック
発売 | 2020年12月 |
サイズ | 幅384×奥行230×高さ619mm |
重さ | 約7.9kg |
適用畳数 | ~13畳 |
風量 | 1.0→2.8→5.1㎥/分 |
運転音 | 17→40→51dB |
消費電力 | 3.8→14→52W |
センサー | ニオイ・湿度・温度 |
加湿量 | 200→480→600ml/時 |
タンク容量 | 約2.7リットル |
交換品 | 集じんフィルター・脱臭フィルター・プラズマクラスターイオン発生ユニット・加湿フィルター・Ag+イオンカートリッジ |
コメント