「薄型スリムデザインのスタンダードモデル」だそうです。
ホワイト系↓
ブラック系↓
この「KC-D70」が「KC」シリーズの最上位モデルとなりますが、さらに上位のシリーズとして、「KI-DX85」を筆頭とする「KI」シリーズがあります。
上位の「KI」シリーズとスタンダードの「KC」シリーズの最大の違いは、メーカー必殺の「プラズマクラスター」が高濃度の「25000」か、「7000」なのかという点です。もちろん、上位のシリーズである「KI」シリーズが「25000」で、下位となる「KC」シリーズの方が「7000」となります。
試験空間では確実な成果があるものの、通常の生活空間での効果は良く分からないという繊細過ぎるプラズマクラスターの特徴は「25000」でも「7000」でも変わりませんが、「25000」はプラズマクラスターユニットの交換が出来るので、たとえ良く分からなくてもプラズマクラスターを確実に発生させておきたい!という人の場合は「25000」搭載モデルの方を選択する必要がありそうです。「7000」だと、ユニットが機能しなくなった場合は本体ごとの交換となります。まあ、ユニットが機能しているのか、いないのかを正確に判別する方法も特に無い訳ですが、、、。
また上位の「KI」シリーズは、一部のシャープ製エアコンとお掃除ロボ「ココロボ」との連動機能がありますが、「KC」シリーズにはありません。もちろん、シャープ製エアコンと「ココロボ」を所有していない場合は全く関係ありません。
そして、肝心の空気清浄機能については「KI」シリーズも「KC」シリーズもあまり違いは無いようです。
静電気を除去しつつ、循環気流で吸込んで、HEPAフィルターで空気をキレイにする「トリプルクリーンシステム」という大仰な名前の割には、特別優れている感じのしない空気清浄の仕組みについては同じです。
最大風量6.8㎥という空気清浄能力は、ほどほどのパワーですし、最大600ml/hという加湿機能も、ほどほどです。
ホコリ、ニオイ、温度湿度の基本的なセンサー類も搭載していますし、運転音、基本10年交換不要のフィルターお手入れの手間なども、他のメーカーと比べて特別劣っていることも無ければ、特別優れているということもありません。
強いて言うならば、部屋の状態を感知する「みはり機能」が旧モデル(KC-B70)では「乾燥・低温」の時だけだったのに対し、この「KC-D70」では、「高温・高湿」の時も警告をするようになっています。
もちろん、この「KC-D70」は空気清浄と加湿しか出来ないので、「高温」や「高湿度」の時に何か出来るワケではありません。単に「暑いよ!熱中症になっちゃうよ!」という意味合いのブザー音で警告してくれるだけですが、そんな気遣いが欲しかったという人も、この世に皆無ではないのかもしれません。
ただ、旧モデルとの比較をしてしまうと、実は消費電力、騒音がわずかながら悪化しています。
空気清浄の最大風量での消費電力は旧モデルでは74Wだったのが、77Wへ。騒音は各モードで1dBずつ大きくなっています(最大54dB)。
機能面ではほとんど変化が無いだけに、なぜこの数字が悪化するのか不明ですが、もしかすると本体デザインとサイズが変わったことが影響しているのかもしれません。
「スリムデザイン」と銘打たれるだけあって、この「KC-D70」は旧モデルより奥行が36mm薄くなっています。高さと幅は大きくなっているのですが、より壁ぎわに収まるようにという配慮を優先したのかもしれません。
また、加湿用水タンクも旧モデルの3.6Lから3Lへと縮小されています。
これもスリム化と関連するのかもしれませんが、加湿量は変わっていないため、最大加湿量での連続加湿運転時間は6時間→5時間へと減少することになります。
スペックを取るか、薄型デザイン(と高温時の警告)を取るか。
まあ、とっても微妙な感じがするワケですが、旧モデル「KC-B70」はもはや生産停止だと思われるので、この「KC-D70」がいずれは不戦勝を収めることは間違いないと思われます。
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