シャープ「FP-FX2」
デザイン以外は、、、度外視?
シャープから新方式の空気清浄機の登場です。
「S-style」という新シリーズの製品となります。
シリーズの特長は「デザイン重視の方に」
だそうです。
、、、。
のっけから不安な感じです。
なにしろ別の空気清浄機「Kシリーズ」は「性能重視の方に」となっているのです。
これではまるでこの「S-style」の製品は、性能を度外視してでもデザインを重視しているかのような感じがしてしまいます。
「デザイン重視」は構わないのだけど、それなりの性能も無いとそりゃ困るよ、というのが一般人の本音というか、製品を使う側としての普通の希望ではないでしょうか。
そんな気になるこの「FP-FX2」ですが、新開発となる薄型のファンを搭載しており、製品サイズの奥行を従来の約1/2にすることが出来るようになったのだそうです。しかも、そのファンはトンボの羽根の構造を応用しており、薄いだけでなく安定した風量を確保して、さらに音も静かというハイパフォーマンスなファンだというのです。
高性能な上、薄いからデザインも美しくできる。
なるほど、そういうことなら「デザイン重視」と言われても問題なさそうです。
確かに、製品の厚みは奥行は約10cmしかありません。幅は約43cmと少し大きめですが、高さは約45cmと低めとなっており、全体的にコンパクトな製品と言えるでしょう。
ほぼ正方形をしたその形状からは、スイッチ類など余計な突起がなくされ、なかなかシンプルです。「デザイン重視」の方がすべて納得するという保証はありませんが、まあそれっぽい雰囲気は十分な感じです。
では性能面はどうかというと、いきなり風量は最大1.5㎥/分です。
、、、え?
1.5㎥/分?
間違え、、、ではないようです。
はっきり言って、空気清浄機として最大風量が1.5㎥というのは相当低い数字です。大手メーカー製品としては、最低レベルの風量なのではないでしょうか。
この「FP-FX2」の適用畳数は6畳となっています。
なるほど、この「FP-FX2」の「デザイン重視」というのは「性能度外視」でこそないものの、少なくとも「パワーは度外視」ということのようです。
充実した付加機能(パワーは無いけど)
この「FP-FX2」にはPM2.5対策としての高感度ホコリセンサーを搭載していて、PM2.5モニターで室内の粒子の濃度を確認することもできます。
さらに照度センサーも搭載しており、部屋が暗くなると表示ランプの明るさと運転音を抑えて、就寝に適した静音運転を行ってくれます。
もちろん、普通の空気清浄機同様にニオイセンサーもしっかり搭載されています。
メーカーのお家芸とも言える「プラズマクラスター」も高濃度の25000タイプとなっています。
かなり、充実した付加機能と言えるのではないでしょうか?
しかし、これらの機能が十分に効果を発揮するのは、6畳という限られた空間においてです。いくら高機能でも、風量が1.5㎥/分という低パワーでは用途は限られてしまいます。
閉めきった狭い部屋にこの「FP-FX2」を置き、徹底的に空気を綺麗にして、おまけにプラズマクラスターを充満させる。空気が汚れてしまうと綺麗になるまで時間が掛かるので、その部屋にはなるべく出入りをしないようにした方が良いと思われます。
、、、。
まあ、たぶんそれは言い過ぎで、普通にワンルームの部屋とかで邪魔になりにくいコンパクトなデザイン家電で揃えたい人にとっては、わざわざ候補から外す必要がある製品ということも無いのでしょう。
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