Panasonic スティックタイプ掃除機 MC-SU3100G-R
メーカーのパナソニックでは「タテ型掃除機」という分類がされています。
確かに「タテ型」です。
しかし、注意点として、この「タテ型掃除機」は「コードレス」ではありません。
ハンディタイプと言える形状をしていますが、コードを付けて動かす必要があります。
この辺、ちょっと微妙です。
通常の掃除機と、この「タテ型掃除機」の最大の違いは、もちろんこの「タテ型」形状です。
なぜ「タテ型」なのか。
もちろん、「タテ型」だとコンパクトだというメリットがあります。
では、コンパクトだから操作がしやすいのか、と言うとそこが微妙なところです。
「コード付き」の掃除機である以上、それなりの性能が求められます。
実際、この「MC-SU3100G」も集塵容量0.5リットルとそれなりの容量を備えています。消費電力も950W、吸込仕事率230Wは少し控え目ですが、まあ普通の掃除機並みと言えないこともありません。
ただ。
本体重量も5kgと普通の掃除機並み(かそれ以上)なのです。
しかも、キャニスタータイプなら本体は床にゴロゴロと転がせば良いですが、「タテ型掃除機」の場合、本体を持ち上げて動かす必要があります。
、、、。
これは重たそうです。
しかし!
この「MC-SU3100G」には、その操作性を向上させるための工夫が施されているのです。
直径6cmの「ビッグローラー」が付いていて、ノズル、ローラーが様々な角度に可動するので、抜群の小回りが効くのだそうです。なんと、片輪走行だって出来るのです!
掃除機の片輪走行、、、。
べつにしなくて良いかな、、、という気もしないでもありませんが、まあ小回りが効くに越したことはありません。さらに、この「MC-SU3100G」のノズルに搭載されているブラシはモーター駆動のブラシなので、このブラシの力も推進力として、操作性の向上につながっているようです。
さらにヘッド部には、メーカー得意の「菌までふき掃除」機能も搭載されていて、フローリングの床をピカピカにしてくれるようです。
一応、サイクロン式の掃除機ですが、これは高速遠心力でゴミと空気を瞬時に分けてくれるという例によってにわかには信じ難いほどの高性能をうたいつつ、実際は分けたはずのゴミはすぐにまた空気と一緒になって、最終的にはフィルターにたくさん付着しているという「フィルターチリ落とし」タイプのサイクロン機構です。
まあ、高性能のサイクロンとは言い難いかもしれませんが、ちゃんとお手入れをしつつ、これはこういうモノなのだと割り切れば、全く差し支えないでしょう。
「スポッとハンドル」と名のついた、本体からホース(と細いノズル)を抜き取ることが出来る仕組みもあり、高いところや狭いところの掃除も問題なさそうです。
なかなか工夫されている感じがします。
しかし。
どうして、この「タテ型」でないといけないのか、という根本的な疑問はあまり解消されません。
サイクロン機構にしても、ヘッドからノズルを分離する仕組みにしても、通常のキャニスタータイプの掃除機にも搭載されている仕組みです。
、、、。
最大のポイントは、見た目ということなのかもしれません。
実際、この「MC-SU3100G」は高級感のあるメタリックカラーで塗装されています。
部屋の片隅に置いておいても、普通の掃除機よりは格好良いと言われれば、まあそうかもしれません。
しかも、この「MC-SU3100G」はイギリスで操作性とデザイン性が好評だったというのです。
イギリス、、、。
そう、イギリスと言えば、サイクロンの王様「ダイソン」の本拠地です。
そこで、高評価だったのであれば、これはなかなか侮れないのでは、、、という舶来物信仰が頭をもたげて来ます。
ただ、もう1つ注意が必要です。
この「MC-SU3100G」は運転音が69dBと、かなりの爆音掃除機です。
ひょっとすると、このあたりもイギリス仕込みということなのかもしれません。
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