ナノイーが無い、ただそれだけ。パナソニックのふとん乾燥機「FD-F06S2」

パナソニックのマット無しタイプのふとん乾燥機です。



パナソニック ふとん乾燥機 マットレスタイプ ライトブラウン FD-F06S2-T

この「FD-F06S2」は、同じくマット無しのふとん乾燥機「FD-F06X2」の下位モデルという立ち位置になります。

この2つのモデルの違いは非常に明確になっていて、「ナノイー」を出すのか、それとも出さないかという一点に絞られています。細かくみると本体の重さが100グラムだけ違いますが、これが「ナノイー」発生装置の重さということなのかもしれません。

もちろん、「ナノイー」を出すのが上位モデル「FD-F06X2」で、出さない方がこの「FD-F06S2」です。

、、、。

「ナノイー」と言えば、パナソニックの誇るイオン兵器です。2016年には「ナノイー」のパワーアップ版「ナノイーX」も登場しています。

パナソニックの「ナノイー」を含む日本の各メーカーのイオン兵器については、その効果のほどが疑問視されている向きもありますが、効果が少なくともゼロではないということは各メーカーがそれぞれ実証しています。しかし、ほぼ例外なく「実使用空間での実証結果ではありません」みたいな注意書きが付いていて、今ひとつはっきりしないことも確かです。

この「FD-F06S2」の上位モデル「FD-F06X2」に搭載されているのは通常版の「ナノイー」ですが、通常版「ナノイー」の場合も、花粉やダニなどのアレル物質の抑制、脱臭や保湿などの効果があるとされています。

「ナノイー」があるのと無いのとどちらが良いの?ということになれば、アンチイオン主義の人以外にとっては、「ナノイー」ありの方がベターとなるでしょう。効果がゼロでない以上、まあ当然です。

この差はもちろん本体価格にも表れていて、ナノイー無しであるこの「FD-F06S2」の本体価格が約15,000円であるのに対し、ナノイー有りの上位モデル「FD-F06X2」の本体価格は約19,000円と約4,000円ほどの価格差があります。

これはなかなか大きな差といえるでしょう。

絶妙な差とも言えるかもしれません。

500円や1,000円程度の差であれば、少なくともゼロでない差を求めてナノイー有りのモデルに人気が集中してしまいそうですし、仮に10,000円以上の差などがついてしまっていたら、実使用空間で効果があるかどうか分からないものにそこまでお金をかけたくないという人が一気に増えて来そうです。

ナノイーへの期待度=4,000円くらい

というのが、市場での認識ということなのでしょう。

パナソニックのふとん乾燥機の場合、ナノイー有りの上位モデル「FD-F06X2」はナノイーを使って「枕脱臭」をすることが出来ます。掛け布団に枕を入れた状態でナノイーを放出することで枕の臭気強度を2段階下げることが出来るのだそうです。

臭気強度が1段階下がるということは、臭気の90%減少に相当するらしいので、2段階下がると臭気が99%減少することになります。臭いが完全に消えるわけでもなく、臭いの要素やナノイーの効果に不確定要素が付きまとうだけに、どうしても曖昧な余地を残すことにはなりますが、効果があることは間違いないのでしょう。

「枕脱臭」に限らず、上位モデル「FD-F06X2」は通常のふとん乾燥時にもナノイーを放出するので、少しでもニオイが気になるという場合は上位モデルを選択した方が後悔が少ないかもしれません。

しかし、そこまでニオイが気にならない場合や、もともとナノイーに全く期待していないという場合は本体の価格差分だけ、この「FD-F06S2」の方がベターとなるでしょう。

ただ根本的にこの「FD-F06S2」は、ふとん乾燥機としてお手軽さとパワーのバランスが取れているモデルではあるものの、特に圧倒的な性能を持っているわけではないということは注意しておく必要があるかもしれません。もちろんこれについては上位モデル「FD-F06X2」についても同様です。

■FD-F06S2のスペック

サイズ高さ398×幅300×奥行140mm
重さ約3.2kg
消費電力445/460W(50/60Hz)
乾燥時間(ふとん標準)60分
乾燥時間(ダニ対策)約6時間

コメント