ほぼ恒例のように乾燥速度NO.1の座を守り続けていたパナソニックから、従来モデルよりさらに強力になった新モデルが登場です。
これまでパナソニックの除湿乾燥機でトップモデルとなっていた製品名に「120」が付くモデルではなく、「200」へと数字が大きく増えたモデルです。
増えたのはモデル名の数字だけではありません。
サイズも大きくなっています。
本体の高さで約8cm、幅で約1cm、奥行きで約7cm大きくなっていて、文字通り一回り違うサイズです。
そして、重さについては約14kg→約17kgと、なんと3kg以上も重たくなっているのです。
約17kg、正確には17.4kgです。
これは重たい!
そして、この「F-YHPX200」は搭載している水タンクも巨大で、こちらもなんと5リットルの容量があります。
5リットル=もちろん5kgです。
水の5kgも、米の5kgも、もちろん同じ重さです。
水が一杯になった状態だと、この「F-YHPX200」は重さ22.4kgに達しますが、まあ水を入れた状態でこの「F-YHPX200」を運ぼうとする人は皆無だと思うので、その辺は大きな問題にはならないでしょう。しかし、この「F-YHPX200」はかなりのサイズ、そしてシャレにならない重さがあるということは注意しておいた方が良さそうです。
ただ。
幸いなことに、この「F-YHPX200」は単に図体がデカいだけではありません。
デカさに見合ったパワーを兼ね備えているのです。
なにしろ、この「F-YHPX200」の1日最大除湿量は50Hzで18リットル、60Hzで20リットルにも達します。
そして単にパワフルなだけではありません。
もともとメーカーのパナソニックはスピード乾燥を得意としていますが、この「F-YHPX200」は2kg相当衣類の乾燥時間が最速約40分と従来モデルよりもさらにスピードアップしています。
もちろん、これは国内に流通している家庭用の衣類乾燥除湿機ではナンバー1のスピードとなります。ヒーターを搭載したハイブリッド式なので、低気温の時にも乾燥能力を維持できるという特徴もあります。
少量の衣類を乾燥するモードに加え、この「F-YHPX200」はそのサイズを生かし、送風幅が約165cmとワイドなので、大量の洗濯物の乾燥も得意としています。また、この「F-YHPX200」の吹き出し口のルーバーは左右に独立して動くことで、風に変化を加え、重なった衣類にもしっかりと風を送ってくれるのだそうです。さらに、メーカー得意のエコナビを利用して、衣類の量を1kg単位で感知して、乾き具合に応じて運転を調整するという離れワザも備えています。パワーに頼るだけでなく小ワザも持っているのです。
部屋干しされた衣類をなるべく早く乾燥させるというミッションは、この「F-YHPX200」が最も自信を持っている分野と言えるでしょう。
もちろん単なる室内の除湿においても、この「F-YHPX200」が持つパワーは当然プラスに働きます。なにしろ、室内の湿度を通常より低めの40%にキープするという「お部屋まるごとモード」まで備えています。油断していると室内の水分を搾り取られてしまいそう、ということはないでしょうが、狭いスペースでは相当な乾燥能力を発揮してくれそうです。
つまるところ、部屋干し用でも、除湿用でも、高性能な除湿乾燥機を探している場合、この「F-YHPX200」が候補の1つとして浮上してくる可能性はかなり高そうです。
あとは、そのビッグサイズ、そして約7万円というビッグプライスが、この「F-YHPX200」が設置される部屋と購入予算に収まるかどうかということになるでしょう。
■F-YHPX200のスペック
タイプ | ハイブリッド方式 |
除湿能力(1日) | 18/20リットル(50/60Hz) |
衣類乾燥時間 | 40分(2kg相当) |
消費電力 | 最大800/830W(50/60Hz) |
除湿面積(木造) | 19畳/21畳(50/60Hz) |
除湿面積(プレハブ) | 29畳/33畳(50/60Hz) |
排水タンク容量 | 約5.0L |
サイズ | 高さ662×幅378×奥行296mm |
重さ | 17.4kg |
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