パナソニックの除湿乾燥機。
「いいとこどりのハイブリッド方式」だそうです。
シルバー↓
そして、シャンパン↓
冬でも強力な「デシカント式」、夏に威力を発揮する「コンプレッサー式」。
そして、この2つの方式をうまく組み合わせて運転するのが「ハイブリッド式」というわけです。
うーん。素晴らしい。
このハイブリッド能力のおかげで「F-YHJX120」は気温の高い梅雨時はもちろん、気温の低い冬期でも素早く洗濯物を乾かすことが出来るそうです。2kgを梅雨時で約43分、冬期でも約59分で乾かします。
しかし、この43分や59分という時間は果たして本当に早いのでしょうか?
これがとんでもなく早いのです。
除湿乾燥機の名機、三菱「MJ-120GX」の場合、2kg相当の洗濯物を乾燥させる時間は、64分となっています。
しかも、これは気温の高い(20℃)状況での数値です。
これは本当に早いです。
しかし、消費電力はどうなのでしょう?
パナソニック「F-YHJX120」の43分というのは、当然ながら最大パワーで稼働した際の数字です。
その時の消費電力は705W(50Hz)。消費電力量は約505Wh(50Hz)ということになります。
対する三菱「MJ-120GX」の消費電力量は347Wh(50Hz)。
158Whの差があります。電気代にして4円弱です。
うーん、、、。
21分早く仕上げる代わりに、電気代がプラス4円。
まあ、なかなか妥当なところなのかもしれません。
ただ。
パナソニック「F-YHJX120」は早く仕上げるだけがウリではありません。
標準モードで稼働すれば、消費電力はグッと下がるのです。
2kg相当の洗濯物を標準モードで乾かした場合の消費電力量は約265Wh。
三菱「MJ-120GX」の347Whをラクラク下回ります。電気代は逆に2円弱安いということになります。
しかも!
パナソニック「F-YHJX120」の標準モードでの乾燥時間目安(2kg)は、65分!
三菱「MJ-120GX」とほとんど変わらないのです。
おおー!
急ぎたい時は、多少電気代が掛かっても早く仕上げる。
普段は普通に仕上げる。
こういった融通が利かせられるというのは、ハイブリッド式ならではの利点かもしれません。
しかも、この「F-YHJX120」はルーバーに改良が加えられ、送風幅が広がっていたり、可動式のフラップで様々な方向に風を送ることが出来るようになっています。旧モデルである「F-YHHX120」と比べると、約22%もの省エネを実現しているというのです。
しかし、よく見てみると、旧モデル「F-YHHX120」と新モデル「F-YHJX120」は実は消費電力は同じ仕様になっています。
どうやら、約22%の省エネというのは「ワイドに干した」場合の数字なのだそうです。
、、、。
この辺、ちょっと微妙です。
ルーバーが改良されているので、幅広い範囲を効率良く乾燥させることが出来るということなのでしょうが、「ワイドに干す」ってちょっと曖昧な感じです。きっちり22%の省エネ効果を実感するのは至難のワザという感じがします。
また、この「F-YHJX120」には旧モデルから引き続き「エコナビ」が搭載されており、「1kgの少量(の洗濯物)まで見分ける」となっていますが、センサーは温度・湿度センサーしか搭載していません。温度・湿度のわずかな差を感じ取る高性能センサーということなのかもしれませんが、エコナビを働かせない場合との比較などがなく、いったいエコナビがどれくらい効いているのかが、ちょっと不明です。この点、必殺の「3Dムーブアイ」で位置を特定して乾き具合を感知する三菱「MJ-120GX」の方が説得力があります。
そんな微妙なところもありますが、この「F-YHJX120」の基本性能が高いということは間違いありません。
必殺のナノイー発生装置も搭載されており、閉鎖された実験空間においては、確実に除菌、脱臭効果も見込めます。
旧モデル「F-YHHX120」と比べて基本性能が大きく変わってはいませんが、内部乾燥機能が搭載されたのは確実なプラスです。
部屋干しメインで頻繁に除湿乾燥機を使用するという場合は、高確率で選択候補に入ってくる製品と言えそうです。
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