ステンレスが特徴?日立の空気清浄機

日立 クリエア EP-JV700



日立 クリエア EP-JV700-XH

この「EP-JV700」には、昨年モデルである「EP-HV700」で採用された光触媒活性炭を含んだ脱臭フィルターが搭載されています。光をあてれば脱臭力が回復するというスグレもののフィルターですが、昨年と同じ物のためか、それほどアピールされている感じではありません。

新搭載。ステンレスクリーンシステム

今回のウリは「光触媒」ではなく「ステンレスクリーンシステム」のようです。

おなじみの「日立はecoに何とかをたし算」というキャッチコピーも「ecoにステンレスクリーンシステムをたし算」となっています。

「ステンレスクリーンシステム?」

聞いたことがありません。

そういえば昨年モデル「EP-HV700のキャッチコピーも「日立はecoに”光アクティブ脱臭”をたし算」となっていて良く分からない感じがしましたが、もしかするとメーカーの日立はあえて分かりにくい独自技術の名前をキャッチコピーに使用することで、無知な一般人がそれについて勉強して、科学技術のなんたるかについて少しでも知ることが出来るようにという高い理想を掲げているのかもしれません。まあ、はっきり言って余計なお世話なので、もっと分かりやすいキャッチコピーにして欲しいものです。

しぶしぶこの「ステンレスクリーンシステム」の説明を見てみると、除菌効果があるステンレス素材をプレフィルター、脱臭フィルター、フラップ、吹出口に採用したということのようです。

、、、。

それだけ?

除菌効果があるので、そこに付着した菌の活動が抑制されるようです。

これは良いですね。

そして、ステンレスの効果で従来は落ちにくかったプレフィルターに付着した油煙を含んだホコリが掃除機で簡単に吸い取れるそうです。

これも悪くはありません。

ただ、それは「ステンレスクリーンシステム」と銘打つほどのものなのか?という疑問が湧いてくるのです。しかも、プレフィルターに付いたホコリが簡単に吸取れるって、、、

部屋の空気の前に、まずは空気清浄機のフィルターを綺麗にしましょう!

ということなのでしょうか、、、?

いや、まあ確かに決して悪いことではないと思うのですが、、、

「クリーンシステム」とまで言われてしまうと、何かちょっと期待していたものと違うような気がしてしまうのはいけないことなのでしょうか、、、。

「ステンレスクリーンシステム」以外はわずかに後退、、、

そして「ステンレスクリーンシステム」を除くと、この「EP-JV700」は旧モデル「EP-HV700」の能力をほぼ踏襲しています。

しかし、細かく見ていくと気になるところもあります。

最も気になるのは風量の違いです。

旧モデル「EP-HV700」の風量は、「静→中→強→ターボ」と強めるに従って「1.0→3.5→4.1→6.3㎥」でした。

しかし、新モデル「EP-JV700」は、「1.0→3.3→4.1→6.0㎥」とわずかながら低下しているのです。

風量のようなメインの能力が新モデルとなって低下するというのは、なかなか珍しいです。

しかも、旧モデルと新モデルでは消費電力、騒音にはほとんど違いはありません。正確に言うと「静」のときの消費電力が旧モデル4W→新モデル5Wとここでも1W悪化しています。

、、、。

まあ、わずかなので使用実感としては大きな違いはないのかもしれませんが、見た目も本体サイズもメイン機能もほぼ同じなだけに気にはなるところです。

もしかすると旧モデルの動作に何か改善すべき要素があったのかもしれません。さすがに単純に能力が劣化しているわけではないと信じたいところです。

もちろん、確実に改善されていると思えるところもあります。

それは、水タンクの形状です。

旧モデルではフタが小さく、水タンクを洗うためには念入りな振り洗いが必要でしたが、新モデルでは広口のフタとなったため、手を入れて洗うことが出来ます。
それでいて外から水の残量を確認出来、すぐに取り外せるという便利な仕様に変更はありません。

ただ、フタの形状を変更したせいかどうかわかりませんが、水タンクの容量は旧モデル約2.5L→新モデル2.3Lと微減です、、、。

200mlの差ですが、この製品は最大加湿量が630ml/時となかなかハイパワーで、もともと水タンク容量が少なめなだけにちょっと微妙です。なかなか一石二鳥というわけにはいかないということなのでしょう。

まとめ

旧モデルと比べると、仕様に微妙な違いは抱えているとはいえ、湿度&ダスト&ニオイのトリプルセンサーやそれに基づく自動運転、間欠運転を交えることで節電するエコモード、快速脱臭モードなど、旧モデル同様に充実した機能を搭載しています。

部屋の清浄度合いを示す表示が小さなランプ1つだったり、花粉モード用のフラップは手動で動かさなければならなかったり、機能を盛り込み過ぎて、使い勝手については熟成されていないような感じもしなくはありませんが、何しろ光触媒で脱臭性能が回復するというのは、なかなかの魅力です。それほど広くない部屋であればメインの空気清浄機として十分に活躍してくれそうな感じはします。

ちなみに、あんまりアピールされていませんが、旧モデル同様ウイルス抑制効果のある別売の「ダチョウフィルター」も装着可能です。

1枚4,830円となかなか値が張る上に、開封後1年という持続効果を考慮して、使用前にハガキで注文するという不便極まりない「ダチョウフィルターハガキシステム」が不評だったために、標準搭載はやめてしまったようです。たぶんですが、、。

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