潜在能力は高そうだけど、日本向けじゃないのかもしれないスマートウォッチ「fitbit ionic」

「あなたのためにデザインされたスマートウォッチ」という触れ込みです。

あなたのため?、それって私だけのためってこと?

そんなわけないでしょ。

という気がしますが、そうとも言えない侮れない機能を持つのが、この「fitbit ionic」です。

スレートブルー&バーントオレンジ


Fitbit iONIC スレートブルー/バーントオレンジ L/Sサイズ【日本正規品】 FB503CPBU-CJK

チャコール&スモークグレー


Fitbit iONIC チャコール/スモークグレー L/Sサイズ【日本正規品】 FB503GYBK-CJK

ブルーグレー&ホワイト


Fitbit フィットビット スマートウォッチ iONIC 心拍 睡眠 パーソナルコーチ GPS搭載 耐水性能 Blue-Grey/White ブルーグレー/ホワイト L/Sサイズ【日本正規品】 FB503WTGY-CJK

ランニングにフォーカスしたadidasエディション


Fitbit iONIC adidasエディション インクブルー&アイスグレー L/Sサイズ【日本正規品】FB503WTNV-CJK FB503WTNV-CJK

この「fitbit ionic」はfitbitが初めて「スマートウォッチ」と明言している製品となります。

見た目は「Blaze」に通じるところがありますが、この「ionic」が「Blaze」と大きく異なるのが、製品単体での能力の高さです。

この「ionic」は本体内にGPS機能を搭載しており、さらに本体に音楽データを保存することも出来ます。どちらも「Blaze」では、GPS装置との連携や音楽データを入れたスマホなどのコントロールをすることは出来ましたが、「Blaze」の本体単独では使うことは出来なかった機能です。

なるほど確かにスマートです。

そして、fitbitが得意とするライフログトラッカーとしての機能はさらにパワーアップしています。

ワークアウトを開始すると自動で検知するのはもちろんですが、この「ionic」にはコーチング機能も搭載されていて、単にワークアウトのメニューを作成するだけでなく、使う人のデータに合わせてメニューを修正、新たな目標も設定してくれます。ワークアウトの動作を画像でガイドしてくれる機能もあります。

「あなたのために」というアピールをしているのは、このパーソナルなコーチング機能を備えていることが大きいのだと思われます。

この「ionic」は、定評のある心拍数測定機能にくわえ、耐水性能も備えているので、水泳のデータも記録することが出来ます。そしてGPS機能があるので、ランやバイクなどでの移動経路も記録してくれます。

これはなかなかの高機能なモデルと言えそうです。

しかし、それはあくまでfitbitの得意とするアクティビティ分野においてです。

この「ionic」を「スマートウォッチ」として見た場合、最大最強のライバルとなるのは「Apple Watch」ということになるわけですが、「Apple Watch」と争うには、この「ionic」の装備ではちょっと貧弱かな、、、という印象となってしまいます。

まず、「Apple Watch」には通話が出来るモデルがあるということは、そもそもの大きな違いです。

そして「Apple Watch」では「Apple Pay」での支払いが可能です。「ionic」にも「Fitbit Pay」という決済アプリがあるのですが、なんとこれが日本では今のところ非対応となっています。

また音楽再生についても使い勝手にだいぶ差があります。本体に入れた楽曲だけでなく「Apple Music」との多彩な連携が出来る「Apple Watch」に対して、「ionic」は本体に楽曲を入れることは出来るものの、スマホからの転送は出来なくてPCを経由する必要があったり、日本国内で今のところ連携しているストリーミングサービスは有料の「Deezer」だけだったりと、色々と制限があります。

そしてスマートウォッチの最大の特徴である専用のアプリについても、対応しているアプリの数が数千以上ある「Apple Watch」と数百にとどまっているこの「ionic」では、数が違いすぎるのはもちろん、日本語対応などアプリの質においても差があります。

通話や決済の機能、そしてアプリそのものの品質ということになると、「iPhone」というスマホがあるAppleと、ウェアラブル端末を作るところからスタートしているfitbitとでは、当然まだ大きな差があるということなのでしょう。

そして、アメリカをメインの市場とするfitibitにとっては、極東の日本は重要な市場とは考えられていないのか、単に作業的に追いついていないのか、ホームページを見ても、対応がスピーディでなかったり、製品や機能の説明が足りない感じもします。

もちろん、アプリやそれに付属するサービスにについては、これからどんどん数が増えたり、品質が改善されたりする可能性はあるのですが、それには幾分時間が掛かることは確かでしょう。少なくとも、この「ionic」で「Apple Watch」に追いつくことは難しそうな気がしてなりません。

ただそれでも、この「ionic」には、「Apple Watch」よりもバッテリーの持ちが良いという長所があります。

最大で5日間というバッテリー寿命は、GPSを使うと10時間に減ってしまいますが、毎日装着することでデータを蓄積していくライフログ端末としてみた場合、「Apple Watch」よりもこの「ionic」の方がベターとなる可能性はあります。

「スマートウォッチ」か「フィットネスウォッチ」か、それとも「ライフログ端末」かなどというジャンル分けはどうでも良くて、ともかく自分のフィットネスレベルを上げることに役立てば、音楽とか通知機能とかはオマケで十分!というアスリートな人にとっては、この「ionic」は十分に魅力的な端末と言えるでしょう。

■fitbit ionicのスペック

測定項目歩数・距離・上昇階数・運動時間・消費カロリー・睡眠状態
心拍計測機能あり
GPS機能あり
バッテリー持続時間最大5日間(GPS使用時:最大10時間)
充電時間1〜2時間
サイズ-
重さ-
防水レベル耐水仕様(水深50m)

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