フローリングが得意な低重心スティッククリーナー。エレクトロラックス「エルゴラピード パワープロ」

「スウェーデン生まれの100年ブランド」、エレクトロラックスのスティッククリーナーです。

付属品が充実している「パワープロプラス」(ZB3425BL)

エルゴラピードパワープロプラス ZB3425BL 2019 サテンホワイト

ノーマルの「パワープロ」(ZB3414AK)

エルゴラピードパワープロ ZB3414AK 2019 ソフトピンク

エレクトロラックスのスティッククリーナーは現在、この「パワープロ」と「リチウム」の2タイプがあります。

「リチウム」には、従来からある掻き込むタイプの回転ブラシが付いていますが、この「パワープロ」には全く異なるヘッド構造が採用されました。

まず、ブラシそのものが大きく変わっており、役割の異なる2種類の素材で構成されたブラシとなっています。パッと見では、ダイソンの「ソフトローラークリーナーヘッド」に近づいた感じでしょうか。実際、このブラシは「大きなゴミから微細なホコリまで同時に吸引できる」という、ダイソンの「ソフトローラークリーナーヘッド」にそっくりの特徴を備えています。

そして新開発だという「シールド・ノズルシステム」によってヘッド内部の密閉性が向上して、床面にぴったりと付くようになっています。これにより、吸い込む際の風速がアップしてフローリングのすき間に溜まったゴミを除去する能力は従来の「リチウム」の6倍もあるのだそうです。

従来の「リチウム」のダストピックアップ率も98%となかなか高い数字となっていましたが、この「パワープロ」は99%と、わずか1%とはいえ、さらに数字を上げて来ています。フローリングのすき間に溜まったゴミの除去率アップを狙うなんて、文字通りニッチな性能アップな感じですが、それくらいしないと数字を上げることは難しいというレベルに達しているのかもしれません。

床に密着しつつ、ブラシの回転数をモーターで制御することで拭き取り効果も発揮するらしく、結果としてメーカーが「クラス最高レベル」と豪語するほど、フローリングでは高い性能を持つモデルとなっています。

もちろん「エルゴラピード」シリーズの特徴であるハンドユニットが分離することでハンディ掃除機としても使うことも可能です。

豊富な付属品が付く「パワープロプラス」では、UVランプの付いた本格的なふとん掃除用のヘッドが付くほか、「スーパーロングノズル&アングルブラシ」という、名で体を表しまくっているノズルによって、高いところや狭いところの掃除もしやすくなっています。付属品の少ないノーマルの「パワープロ」にも普通っぽい「布団ノズル」と「ロング隙間ノズル」は付いてくるので、布団や高いところや狭いところの掃除が出来ないということはありません。

ただ、これまでの「エルゴラピード」とヘッドの構造が異なるため、従来の「エルゴラピード」の特徴的な機能だったヘッドの毛絡みを除去する「ブラシロールクリーン機能」はありません。これはローラータイプのヘッドでは必要なくなったということなのかもしれませんが、ついでに「LEDライト」も無くなっています。「LEDライト」は別にあっても困らないと思うのですが、まあたぶん、これも構造上致し方ないことなのでしょう。

「LEDライト」を差し引いたとしても、「パワープロプラス」「パワープロ」共通の付属品として、布用のノズルやホースなども付いてくることもあり、普通にというか、特にフローリングの掃除については期待出来そうなモデルです。

同じ舶来品ということもあって、ライバルはやはりダイソンのスティック掃除機ということになるのかもしれません。

ダイソンのように手元に重心が来るタイプより、この「エルゴラピード」のように床側に重心が近い方が床を掃除するときの操作性が優れているのは間違いありません。しかし、その他の掃除をする際にはヘッドを付け替えるだけで済むダイソンに対し、「エルゴラピード」は本体からハンディ部分を取り外して、さらにヘッドを装着するという、わずかですが追加のひと手間が掛かります。そしてダイソンの最新モデル「V11」は3.5時間の充電で最長60分の使用が可能な上、本体の重さも少し軽くなっています。同じサイクロンタイプの掃除機を名乗っているとはいえ、基本「エルゴラピード」はフィルターでゴミをキャッチするタイプの掃除機なので、サイクロンの構造もダイソンの方が優れていると言えるでしょう。ダイソンの最新モデルには自立する充電スタンドが付いて来たりするので、サッと出してサッと使うという場合にはダイソンの方が有利な感じもします。

ただ、ダイソン「V11」の本体価格は、この「パワープロ」の軽く2倍を越えてくるレベルです。

、、、。

「パワープロ」で十分でしょ。

そう決めてしまう必要はないわけですが、少しでも高性能なマシンを使いたい!という人以外は、この「パワープロ」も十分検討の余地があるでしょう。

■エルゴラピード パワープロのスペック

発売2019年5月
集じん容量500ml
吸込み仕事率-
運転時間ノーマル48分・パワー16分
充電時間約4時間
運転音-
サイズ幅263×奥行140×高さ1070mm
重さ3.3kg
バッテリー寿命-
バッテリー価格-