「部屋を均一に潤す、最も衛生的な加湿器」だそうです。
アイアン/サテンブルー↓
ダイソン Dyson Hygienic Mist MF01 IB 加湿器 アイアン/ブルー
ホワイト/シルバー↓
ダイソン Dyson Hygienic Mist MF01 WS 加湿器 ホワイト/シルバー
その名も「hygienic mist(ハイジェニックミスト)」。
直訳すれば「衛生的な霧」です。なるほど、そのままズバリな感じです。
この「MF01」は超音波式の加湿器です。
超音波式の加湿方法はタンクの水分を霧吹きのようにそのまま空気中に拡散させるため、フィルターを通して水分を蒸発させる気化式や、熱により蒸発させるスチーム式と比べると、衛生面での不安があるという弱点を抱えています。
ただ、それは通常の超音波式の加湿器であれば、という話です。
この「MF01」がわざわざ「最も衛生的」などとワザとらしいくらいに強調しているところから嫌でも分かることですが、この「MF01」は衛生面に特別な自信をもっています。
その自信の源は「ウルトラバイオレットクレンズテクノロジー」です。
名前は長いですが、要するに強力な紫外線をタンク内の水に照射することでバクテリアを除菌するという仕組みです。
タンクの水を清潔に保つことが必須である超音波式の加湿器では、専用の薬剤を入れたりするパターンが多いですが、この「MF01」のように自動で除菌してくれると、万が一のお手入れ忘れなどの危険性を防止してくれそうな安心感が確かにあります。
この「MF01」は、自信満々の衛生面だけでなく、おなじみの羽根の無い扇風機と共通の技術「エアマルチプライアー」により、加湿された空気を素早く、静かに送風してくれます。温度や湿度に合わせて加湿量を自動で調節することも出来ますし、離れたところから操作するリモコンも付属しています。
加湿された空気は重たくなるので、それをファンの力で遠くに運ぶというのは、部屋全体を加湿したいときには理にかなっているような気がします。普通の加湿器の後ろに扇風機をセットすれば、同じような効果を得ることも出来そうですが、どちらが見た目が良いかということになれば、恐らくこの「MF01」の方に軍配を上げざるを得ないでしょう。
まあ、加湿器としては十分すぎる機能を持っていると言って良いのではないでしょうか。
ただ。
根本的な問題として、この「MF01」の加湿量は300ml/時しかありません。
同じくらいのパワーの加湿器はたくさんあるのですが、本体価格が4万円を超える高価格加湿器としては、異例のパワーの弱さと言えるでしょう。
また、水タンクに紫外線を照射することで、確かに殺菌効果は見込めると思いますが、それはあくまで水タンクに入っている水に対してです。
紫外線が照射されない本体の他の部分、そして紫外線で除去出来ない汚れについては、日々のお手入れで対応するしかありません。もちろん、これは他の加湿器でも同様なのですが、この「MF01」は水タンクに手を入れて洗うことが出来なかったり、構造上、お手入れの際にはいちいち送風部分を取り外す必要があったりして、それほどお手入れがしやすいようにはなっていないところは注意が必要です。
そしてもう1点注意が必要なのは、この「MF01」には、この「MF01」が発売されるわずか1年前に発売された旧モデル「AM10」が存在するということです。
この「MF01」と、旧モデル「AM10」に機能的な差はありません。
しかし、旧モデル「AM10」の水タンク容量が3.0リットルちょうどとなっているのに対し、この「MF01」の水タンク容量は2.84リットルと減っています。
本来なら水タンクの容量は多い方がベターです。
それがなぜ新しいモデルでは容量が減らされたのか。
何か水タンクに改良がくわえられたのだと思われますが、メーカーからは特に説明はありません。
画期的な改良がくわえられたのだとすれば、マウンティングが大好きなダイソンさんが黙っているとは思えないので、あまり大きな声で言うほどの改良ではないということなのでしょう。説明が無いと余計に気になるところですが、たぶん必要な改良がくわえられたと思われるので、「hygienic mist」を購入することに決めた場合は、素直に現行モデルの「MF01」を選択した方がベターだと思われます。
■hygienic mist(MF01)のスペック
加湿タイプ | 超音波式 |
適用床面積 | 約8畳 |
加湿量 | 300ml/時 |
連続加湿時間 | 約9時間30分 |
消費電力 | 35~55W |
運転音 | 22.7~46.6dB |
サイズ | 高さ579×幅240×奥行222mm |
重さ | 3.53kg |
タンク容量 | 2.84L |
フィルター交換 | - |
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