最新型の本体に最低レベルのヘッドが付いているダイソンの掃除機。「Dyson Ball Turbinhead」

ダイソンのキャニスター掃除機の現行ラインアップの中ではっきりと下位モデルと分かるのが、この「Dyson Ball Turbinhead(CY25TH)」(と「DC48 Turbinehead」)でしょう。



ダイソン Dyson CY25TH サイクロン式掃除機 Dyson Ball Turbinehead シルバー [サイクロン式][CY25TH 掃除機]

1世代前のモデルとなる「DC48 Turbinehead」は、サイクロン機構も旧仕様の「Radial Root Cyclone」となっており、12個の小型のサイクロンが組み合わされていますが、この「Dyson Ball Turbinhead」のサイクロン機構は24個もの小型サイクロンを組み合わせた「2 Tier Radial Cyclone」となっていて、サイクロン機構の性能についてはこの「Dyson Ball Turbinhead」の方が上回っています。

しかし、この「Dyson Ball Turbinhead」(と「DC48 Turbinehead」)の重要なポイントはサイクロン機構ではなく、床用ヘッドが「タービンヘッド」となっていることでしょう。

「タービンヘッド」は、吸い込むときの空気の力でブラシを回転させるヘッドです。

これに対し上位モデルのヘッドは、専用のモーターの力でブラシを回転させるタイプの「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」か「モーターヘッド」、そしてブラシ自体が無いフワフワ素材の「ソフトローラークリーナーヘッド」のどれかとなっています。

どのヘッドが良いのか?

まあこれは当然のことながら、上位モデルに搭載されているヘッドの方が優れているということになるでしょう。

大きなゴミをストレスなく吸い込めることを特徴とするフワフワヘッドの「ソフトローラークリーナーヘッド」は少し趣きが異なりますが、ブラシを回転させるパワーで比べると、「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」→「モーターヘッド」→「タービンヘッド」という順番になります。

ブラシを回転させるパワーが強ければ、カーペットなどに絡みついたゴミをそれだけ強くかき込むことが出来ます。

ダイソンと言えば、他のメーカーの掃除機を完全に上から見おろしてくる「他とは違う」吸引力がウリなわけですが、せっかくそのダイソンを選びながら、露骨に吸引力の劣るヘッドを装着しているということになると、ちょっと、というか、かなり魅力が損なわれてしまうことは間違いありません。

ただ。

ヘッドうんぬんというのは、もちろん床用ヘッドに関する話です。

そういえばウチの床は全部フローリングだから、掃除機よりもモップで掃除した方が早いよ。なので、掃除機は部屋のコーナーとか、家具の上とか、モップの届きにくいところを細い吸口で吸い込めれば十分だよ!

などという場合は話が変わって来るかもしれません。

何しろ、この「Dyson Ball Turbinhead」の本体は最新モデルと同系統となる「Ball」タイプで、モーターも最新の「デジタルモーターV4」、サイクロン機構も同様に最新の「2 Tier Radial Cyclone」です。

床用ヘッド部分を除けば、上位モデルと大きく差があるわけではないのです。付属品として「フトンツール」も付いてくるので、思い切ってこの「Dyson Ball Turbinhead」をふとん専用の掃除機として使ってしまうという、むしろ贅沢な選択だって不可能ではありません。

まあ、比較的大型サイズとなるキャニスタータイプの掃除機を床用の掃除機としては使わないということなら、コードレスで小型の掃除機にした方が良いんじゃないの?という話にもなりそうですが、やっぱり掃除機にはパワーは欠かせないよ!という場合は、この「Dyson Ball Turbinhead」が選択肢として残る可能性もあるのかもしれません。

■Dyson Ball Turbinehead(CY25 TH)のスペック

タイプサイクロン式
集じん容量-
吸込仕事率-
消費電力1150W
運転音-
サイズ幅200×奥行383×高さ250mm
重さ(標準使用時)2.72kg(4.84kg)

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